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2004
/11
/22
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・妙に優しいな
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一昨日の夜、不思議な夢を見た。
私が居るのは―此処は、厨房。
私は、何時に居るのだろう。
これは、私が、ファミリーレストランで給仕をしていた時の記憶。
否。私は否定する。これは違う。
風景や、服は同じだが、人が違う。
目の前に座っている女の人は、違う。
給仕の格好をしている女性が、目の前に座っている。
エプロンのすそが、紙魚になって汚れている。
彼女と、私は会話をしている。たわいもない。会話。
不意に、彼女は私を否定する。
私の存在を。
「あんたもさあ、甲子園に行くような―そういう青春はなかったの」
なかった。そういう、青春は。
ゆらり。風景がゆがむ。私は言葉を発する。
目の前の―私は。
ダメだ。言っては。それは、―。
目の前に居る私は彼女に言う。
「俺は―。お前は、どこの大学を出たって言うんだ。俺は―」
学歴。そんなものに、しがみついて―。
拘泥は、していないつもりだが。然しそれは矢張り。
禁忌を破った。お仕置きが。
彼女は口の端をゆがませて嗤っていった。
「ケイオウ―それと東大も」
彼女の口にしたものは、私のより数段上な―上―上とは…どういう。
彼女のセリフが文字になって、視覚で感じられ、
世界がゆがむ。
そして、目が覚めた。
耳の奥には、母親がゲイムに興じる音が響く。
厭な。夢だ。
自分は。やはり、そういう、―。
これは、何かを暗示しているのだろうか。
自分が心の奥では学歴何ていうものにしがみついているとは考えたくはない。
そもそも、そんなものは途中で落ちてこぼれた。
神童気取りも12を越えたあたりから、平々凡々な凡人生活。
―だと、思っていたのだが。
だが、夢は―自分を映す、鏡。
そう、―なのだろうか。
どう、―なのだろうか。
夕刻頃、塾講師時代の生徒から報が入った。
大学に推薦で受かったと言う。
自分より、偏差値の高い―、自分が不合格になった大学だった。
そして、世界はゆっくりとゆがんでいくのを感じた。
いや、まあ、うん。おめでとう。
(夢の話と、生徒の話は事実。妙な符合に吃驚
しかし、何であんな夢見たかなあ。
あと、受かったのは慶応ではない。東大でもない。W大である)
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