RSS
|
|
|
|
2005
/3
/18
|
・黒板について語る2005
|
番組の作り自体はちゃちく、まあ、それは深夜放送だし予算はないし仕方ないよねという感じ。 その番組の内容は、今まであったものに新しいデザインや機能を付け加えることは出来ないものかという番組で、今回のテエマは黒板。 黒板というといつも緑の長方形だがこれを新しいデザインには出来ないかという内容。 そこで、なんだか建築業界のデザインが凄い人を雇ってデザインしてもらおうというもの。 これが彼かな?とも思ったのだがどう見ても女性。しかも結構な年齢。これは彼ではない。
で、この人が一ヶ月かけて作った黒板がもう、超斬新。
白い黒板。
とりあえず、テレビジオンにコンクリイトの塊をぶつけたくなる衝動に駆られましたが、そんなことをしても、テレビジオンが燃え尽きるだけ。 意味ないのでやめ、とりあえず、この人の言い訳意見を聞いてみようと。
なぜ白い黒板なのか。 1:黒板には白で文字を書く。でもノートには黒で書く。これはおかしい。 2:黒板には黄色で文字を書く。これをノートにそのまま書くと黄色は目立たない。
以上。
んー。ぶっとばしていいですか?もしくは、触ってみても良いですか?
いや、なぜここまでこの俺が黒板に拘泥するのか。 それは簡単で、僕も黒板職人だったからなのです。 いえ、別に作っちゃいません。黒板を使ってパフォマンスをしていたからなのです。 塾講師という名前のパフォマとして。
なぜ、黒板は緑なのか。 これはその番組内でも触れていましたが緑は目に優しい色だからなのです。 長時間見続けていても疲れない色なのですね。逆に、白は目に優しくない色なのです。 輝度が高く、目が疲れます。手術室にも青や緑の色がついていますし、例えばPCで作業する人って言うのも、長時間ディスプレイを見続けると疲れるため、青や黒の背景にしていることが多いです。(僕は白背景ですけど) 又、輝度の高いものに輝度の低いものを書くのは目立たなくなるのですね。目立たせたければ輝度の低いものに輝度の高いものを書くべきなのです。 つまり、白い黒板で授業をした場合、生徒は目が疲れ、又、文字が凄く見難いという思いをしなくてはならなくなります。
で、白で書いているのを黒で書くのがどうたらといってますが、これってそれより重要だと。 黄色で書いた文字を黄色で書かせないなんていうのは(少なくとも私の塾では)常識で、筆箱の中には鉛筆と赤ペンしか入れさせません。 ピンクやマーブルのペンなんか見つけた日にゃあもう、ビンタですよ。ええ。 白に対して目立たせたいときに黄色や赤のチョークを使うのです。黒に対して最も目立つ色は黄色ですし。 では、白の黒板ではどうなるか。 輝度が低い色を使うことになるでしょうが、輝度が低いと彩度がつぶれやすいので色の区別がつきません。 黒地に、白・黄・赤は区別がつきやすいですが、 白地に、黒・茶・緑は区別がつきにくいです。
やってみましょう。 黒地に白 黒地に黄 黒地に赤 白地に黒 白地に茶 白地に緑
・・・ね?
もちろん、輝度が高い色なんて使ったら目立たないのでアウトです。 本当にそれでもデザインのプロなんだろうか…あのひと。 まあ、何が言いたいのかといえば、黒板会社だって頑張っているのにそのデザインを否定してほらこれのほうが斬新でしょ?なんていうのは愚の骨頂であり、餅は餅屋に任せておけ。ひいては、黒板職人の彼にも頑張って欲しいなあとそういうことです。そういうことなのかはよくわからないけど、そういうことだとして、黒板論議を終わらせていただきたいと。
|
|
|