復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。

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 2005 /9 /29
・ロッキンホース ラバーソウル(3/4)
 やっと、タイトルと関係したような話になりました。
 知らない人はいないと思いますが、
 僕の友人も見ているので一応。
 ロッキンホースバレリーナと、リンダリンダラバーソウルは
 大槻ケンヂ著のバンドマンの物語り。

 そう、僕は、高校二年の秋、バンドを始めた―。

 1995年末(高校二年生)
 世の中がウインドウズ95の販売に沸く中、
 僕らはバンドを始めた。
 いや、バンドなんていうのは今でも恥ずかしいと思う。
 そんなたいしたものではないのだ。
 そもそも、ヴォーカルがおだてられたデブ=俺。というだけでげんなりだ。
 バンド名は「かもしだ」
 区議会議員の選挙ポスターから適当に選んだ。
 そういうやつだったのだ。彼は。

 彼は仲間を募り、彼自体はドラムをやることになった。
 バンドをやる際、昔彼とバンドを組んでいたクラスメートに、
 「やめとけ」といわれた。
 その時はその意味はわからなかった。
 ヴォーカル(俺)、キーボード、ギター、ベースもそろい、
 彼の家でよく練習した。

 いや、練習なんてもんじゃあない。
 適当に音を流し、適当に歌う。
 そんなくだらない集まりだった。
 楽しかった。

 今でも覚えているくだらない歌詞がある。
 「パンダが好き
  パンダが好き。
  パンダが止まらない。
  Oh!(シュビドゥバー)
  風のように!(シュビドゥバー)
  抜けるように!!(シュビドゥバー)」

 …どうかしてるなあ。
 しかし、彼はこの後、こういったくだらない集まりから、
 脱却しようとする―。

 彼は、人をバカにすることで人気者になるタイプの人間だった。
 ギターをやっていた男は、僕より少し太っていてどんくさく、
 大きいことをいうタイプの人間だった。
 彼は、そのギターをバカにすることで、僕らを楽しませた。
 だけど、人の陰口をたたく人間は、どこかで僕の陰口もたたく。
 ―きっと、僕のこともバカにしているのだろう。
 そういうことを(いじめられっこだったから)知っていた。
 この頃から、少し、彼を信じられなくなっていった。

 しかし、思惑に反し、彼は直接僕に言ってきた。
 「もっとさあ、曲を考えてきてよ」
 いまだに良くわかって無いんだが、
 どうも、僕の歌う歌はギターのメロディと一緒だから、
 なんか駄目だったらしい。
 ギターとコードは同じで、メロディは変えるべき…なのかな?
 どちらにしても、適当にやってたことで、
 そんな駄目だしを食らうとは思わなかった。

 まあ、それでも少しは努力していった。
 そんな中、彼は次の手を打ってきた。
 ツインギターにしたいと言い出し、
 「バンドやろうぜ」という雑誌から、
 適当に選んだ女の子に手紙を書いた。

 その結果、その女の子はバンドに参加することとなる。
 女はバンドを狂わせるというが、
 全くそんなことは無かった。
 数少ない男子校時代に会話をした女子であるにもかかわらずである。
 その頃の僕は光波を気取っていたし、
 まあ、なんつうか、容姿がね。

 しかし、女がらみでの問題は無くとも、
 彼女が入ることによってバンドは変わる。
 正確にはその少し前から変わっていくのだが、
 くだらないオリジナルをやることが全く無くなった。
 そして、「かもしだ」はコピーバンドになる。

―次回、怒涛の最終回!



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