復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。

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 2007 /2 /20
・世界の果て〜江戸川乱歩には捧げない
〜前回までのあらすじ。
 前回の話を読め

 −−まるで此の世の果てだった。

 後に、YOLYはこう語っている。

 心にゆとりがある人間と言うのは、
 せかせかとせせこましく生きては居ないのだろう。
 心にゆとりも無く、金も愛も無い私は、
 常にギリギリの此の世と彼の世の狭間で
 ゆらゆらと揺れ動いているのだ。

 直接会場に向かってくれと言われた私は、開始時間15分前には会場の前に居たが、
 一人で待っていると言うのも、
 切羽詰っているみたいで(切羽詰っているのだが)厭だなあと思い、
 ちょいとふらふらしているとメール。

 余計なことは話すなよと言う旨。

 どうも、僕は口が軽いと思われているようですな。
 喋るなと言われれば何も喋りませんとも。
 まあ、言われなければ何でも喋ってしまうからなんでしょうけどね。

 了解とメールし、
 こういうメールをこのタイミング(3分前)で送って来ると言うことは、
 恐らくは、もう着いているのだろうな。
 出なければ、遅れる等書いているはなんて考えていた僕がバカでした

 部屋に案内されると、誰も居ない。
 むう。
 食器とお通しだけが置かれている。

 席数は3VS4
 7人……?

 実は、この時点まで、
 誰が来るのか
 相手は何人なのか
 と言う情報は一切無し。

 とりあえず、主催者にどうなっているのかと電話をすると、
 ちょっと遅れる。
 まあ、とりあえず待っててよ。
 と、緩い返事で切られる。

 切られる寸前、誰が来るのかだけでも教えてくれないかと言うと、
 舌打ち交じりに、彼・俺・中学時代の友人×2であると言われる。
 彼とは、年1くらいで会っているのだが、
 中学時代の友人×2は、6年ぶりである。
 あれ?その片方って結……

 電話は切れていた。

 はんなりと待っていると、
 女性×3登場。



 困った、俺しかいない



 って、今更ホワイトアウトのコピーを使われても、
 わかる奴は居るのかって話ですが、
 来てしまったものは、
 そして、こないものは仕方が無い。

 しかも、俺にとっては(伏線)、
 アリナシで言えばモハメドアリ。
 (だから、電気グルーヴとかスチャダラパーをわかる奴が何人居るんだ)

 ここは、何とかポイントを稼がなければ。
 逆に考えるんだ。
 誰も居ないことを、有利に働かせるんだ。










無理でした。

 そりゃア無理だよなああははは。
 だって男俺だけなんだもん。
 がんばったヨ俺。がんばった。

 俺:とりあえず、自己紹介でもしましょうか?
 女:まあ、全員来てからで良いんじゃないですか?

 ……

 ……困った。
 相手を何て呼べば良いのか分からない。



 見かねて向こうからの質問。

 女:お仕事とか何をなさっているんですか?
 俺:ゲームを作ってます。
 女:じゃあ、ゲーマーだあはは(養豚場の豚を見るような目で)
 俺:……あはっあはははっ。




 ……YOLY会話術にこういうのがある。
 他人が自分に質問してきた時は、
 その質問をされたがっている!!!

 例えば、その服どこで買ったんですか?
 と聞かれた、
 服をどこで買ったか聞いて欲しいという意思表示なのだ!!


 俺:皆さんは何をなさっているんですか?
 女:(げんなりした顔で)フリーターです。


 ……しまった……
 地雷だ……。

 使えねえ……YOLY会話術

 空気が重い……
 会話が無い……
 あ。送別会の話し始めやがった……
 遅いですね、もう、帰っちゃおうか……
 そんな声が聞こえる。
 時計は30分過ぎを知らせている……
 ぐわんぐわんと音が歪む。

 −−まるで此の世の果てだった。

 つづく。



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