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2007
/6
/13
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・狐
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ゲゲゲの鬼太郎を見る。 というより、毎週見ているんですけどね。
今週のは個人的にかなり面白い話だったんですけど。
つかみはこういう感じ。
売れない漫才師「タローズ」は、稲荷神社で妖怪・白山坊と出会う。 白山坊は、「タローズ」の願い(=売れたい)をかなえる代わりに、 魂をよこせという。 白山坊は、妖怪横丁で演芸所を営んでおり、 生霊の漫才師というネタなら売れるとねずみ男にそそのかされていた。 タローズは売れるなら魂くらいと契約する。
よくある狐・怪異との契約ものですね。
鬼太郎原作でも、白山坊……これは狐の妖怪ですね。 白山坊という名称は水木氏のオリジナルのようです……は、 富を与える代わりに娘が成長したら嫁に寄越せと言って富を与える。 成長した娘は鬼太郎に相談。 最終的に鬼太郎にやられてしまう。 という話。
昔から、こういう契約はご破算になって終わるというものが多いんです。 子供の頃、それがどうも納得いかなくて。 怪異は約束を守っているのに、 富を得た側は、約束をご破算にするんですよね。 ひょうたんを水に沈めたら結婚するといって、 逃げるという話もあったような気がします。 まあ、怪異と娘を結婚させてしまっては、 話が面白くないのでしょうが。
其処をひねったのが今回の鬼太郎。
案の定、売れた「タローズ」は魂を抜かれかかる。 其処に現れる鬼太郎。白山坊を追い詰める。 が、「俺は契約守ったんだから魂を寄越せ」という白山坊。 もっともだと思ったその時、 「タローズ」のファンである目玉の親父が、 「タローズ」が売れたのは、実力。と、無茶なことを言い出す。
妖怪の前で「タローズ」は芸をやるが、面白くない。 笑っているのは目玉の親父だけ。 破れかぶれで始まる「タローズ」の喧嘩。 それが、どつき漫才になっていて、妖怪は大うけ。 結局、月に一度妖怪横丁で公演することを条件に、魂を奪うのは中止。 タローズはその後、どつき漫才でブレイク。 妖怪横丁の演芸所はタローズのおかげで大盛況。
皆幸せ。 唯一、目玉の親父は「タローズ」の昔の芸が好きだったとぼやく。
という話。 これ、皆幸せになる(目玉の親父は除きますが)という話で。 昔話の常套をうまくひっくり返しているなあと、 思わず感心してしまいました。
ところで、来週の妖怪は以津真天(いつまでん)。 鬼太郎に出てくるのは初めてですね。 死体を放って置くと「いつまで(死体を放っておくのだ)」と鳴く人面鳥。 うーん。マニアックだなあ。鬼太郎5部。
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