復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。

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 2007 /9 /11
・1日目:ターミナル
 ターミナルと言う映画を皆さんはご存知でしょうか?
 母国でクーデターが起きたために、母国にも帰れず、
 ビザも無効になったため、
 ジョン・F・ケネディ国際空港に取り残されてしまった男の話です。

 面白いので、
 是非見てください。

 まあ、私は見たこと無いですけど

 もうねえ、初日はそんな感じ。

 朝4時に目が覚めたわけですよ。
 何か、俺の部屋のドアをトントン叩く人が居るんですね。
 何だろうなあ?
 と思って、あれ、でも俺の部屋2階だし、
 一体誰が俺の部屋の戸を叩くんだろうと。

 で、放っておいたんですね。
 オバケだったら嫌じゃないですか。
 怖いじゃないですか。
 だから、放っておいたんですね。

 と、叩く音がどんどん強くなってくるわけですよ。
 トントンがドンドンに変わってきて。
 もう、五月蝿くて眠られへんわけですよ。
 何やねんと。
 こんな朝はように。
 と思ったら、台風なんですね。これが。

 ああ、そういえばそんなの近づいているな。
 と思ったんですけど、五月蝿くて眠れないので、
 まあ、起きちまうかと。

 外は暴風&大雨みたいだけど、
 飛行機は大丈夫かな?
 と思って、交通情報を立ち上げたら、
 まず、電車が動いてないんですね。

 始発が動き出すと同時に、
 始発が動き出さないことを示しているんですよ。

 家の前の川を見ると、
 見たことの無い水位になっているんですね。

 やばいなあと。
 で、こっちも空港に行く色々なルートは知っていますから、
 何とか空港にたどり着けるルートを見つけて、
 ヒゲを剃って荷物詰めて出かけました。

 風は強かったんですけど、
 雨はもうやんでいて、
 何だたいしたこと無いなあ台風も。
 と思いながら、駅に到着。
 電車に飛び乗ったわけですよ。

 途中、足下に見える川が、その川も普段と違う表情をかもし出していて、
 こりゃあ、結構やばいんじゃないの?ねえ?ネエってば!
 と思っているとメール。



 欠航決定!



 だがしかし、このとき私は、
 ちえっ欠航か位にしか思って居なかった……。

 というのも、もう雨はやんでいるし、
 すぐに動き出すだろうと高をくくっていたのである。

 いや、飛行機はすぐに動き出した。
 自分の乗る便の次の便から動き出したのだ。

 だが、その便に乗るにはキャンセルが出ないとダメだと言う。
 しかも、そのキャンセル待ちが昨日から100人いるそうな。



 そして、最悪の場合、15時45分発の飛行機に乗らなければいけないという。

 現在、7時00分。
 俺の長い旅が始まる−−−−。


 キャンセル待ちって言ったって、
 そんなものお互いにしたことは無く、
 どうしたら良いか分からないのでまずは腹ごしらえと空港のレストランへ。
 軒並み10時開店の中、一つだけ学食のような食堂がオープン。
 とりあえず、カレーとオレンジジュースで約1000円と言う糞ぼったくり価格に
 辟易しながらも、それしかないので食う。

 ノートPCを開いて、ネットに接続できることを確認し、
 いろいろやってみるもやっぱり無駄。無理。
 どう見ても、15時45分までは空きそうにも無い。

 ロビーに戻って、掲示板を見てみるも、やっぱり空きはなさそう。
 兎に角人が多すぎて、案内係に話を聞こうとしても、
 他の人に話をすぐ奪われ、どうしようもない。

 うーん。15時45分まで待つかア。
 っていうか、それって一回家まで帰れるよなあと思いつつも、
 何かそれは負けな気がするのと、キャンセルが出たら困るというので、
 とりあえず、待つことに。

 しかし、キャンセルが出たってどうしてわかるんだろうなあと思いつつ、
 横を見ると、同行者爆睡。
 まあ、朝早かったって言っていたし仕方が無い。
 本屋により、ファミ通となんか適当な小説は無いかなあと、
 伊坂幸太郎のグラスホッパーを購入。

 早速読もうと思うが、
 何か眠気がやってきたので寝ようと思うも眠れず、
 でも、文字を読む気分じゃなかったので、
 DSのいたストをやる。

 脳が上手く働かず、2度目の負けを喫した頃(11時くらい)、
 同行者が目を覚ます。
 さて、どうしようかネエと言う表情でお互いを見、
 何とかならないか聞いてくると、同行者が案内係に質問をしたところ、
 何だか良くわからないけど、運がよければ次の便に乗れるかもしれないと言うことだった。

 なんでも、僕らはカテゴリーBと言うのの一番先頭で、
 前にはカテゴリーAが10人ほどいるだけなのだと言う。
 で、10人以上キャンセルが出れば、乗ることは可能。
 しかも、その次の便と言うのも12時40分発の予定が
 1時間ほど遅れるということだ。

 ただ、問題なのは、
 キャンセル待ちというのは一旦空港の中に入らなければならず、
 そのためには荷物を手荷物として持っていかなければいけないという。

 −−−−−うーん。
 まあ、仕方ないかアと、荷物を持ったまま中に入る。

 キャンセルはいつ発表されるんだろう。
 思いながらも、まだあと2時間近くあることに気付き辟易。

 横に座っていた女子大生風の女の子が、

 超眠いんだけど
 今日って良く眠れるよね
 ってかさ、疲れてると良く眠れない?
 そうそう、良く眠れるよね

 と、ものすごく頭の悪い会話をしていたのが
 非常に印象的だったのだが、
 疲れていると良く眠れると言うのは、
 20歳くらいまで気付かずにいられるものなのだろうか?

 それが私は知りたい。
 なんて思いながらふと横を見ると、
 同行者と件の女の子はバクスイしていた。

 良く寝るなあ……。

 で、2時間経過すると、
 さらにその飛行機の出発時間が延びることが発表される。
 ああ、まだ待つのか。もう、待つのには慣れた。
 ……嘘だ。慣れてない。

 そう思った頃、入場が始まった。
 あれ?キャンセルは?キャンセルは?
 とマゴマゴ。
 隣の同行者は落ち着いているし、
 大丈夫……テゴリ……
 ん?
 いま、なんか……カテ……ビ……
 いま、カテゴリービーがどうたらとか
 何処かで誰かが言っている!?
 同行者にその旨を告げると、行動力はある彼。
 颯爽とチケットをゲット。

 無事(?)に沖縄に旅たつことが出来たのでした。


 で。


 沖縄に到着したのが16時30分。
 レンタカーの手続きをして17時過ぎ。
 まだ明るいとはいえ、流石にこの時間では海に入るのはきつかろう。
 話し合いの結果、
 普段は、1&2日目海→3日目買い物なのを、
 1日目買い物、2・3日目海に変更しようじゃないかと。

 で、早速国際通りでお土産ゲット。
 市場で夕食に舌鼓を打ち、なんだかんだで、ホテルに到着。

 テレビをつけると古舘伊知郎。
 も……もう、そんな時間か。
 ま、明日楽しむとして、同行者は酒飲めないし、
 さっさと寝てしまいましょうかね。
 と、床に入るも、同行者寝ず。

 こ……こいつ!?
 何か見たい番組でもあるのかと思いきやそうではない様子。
 こんな番組関東でやってたっけ?とか、そんな話をしていたので。
 まあ、空港でアレだけ寝ていたし、
 まだ眠くないんだろうなあ。

 仕方ないなんとかねようと思うも、
 テレビの音が五月蝿くて眠れず。
 ヘッドホンでもしてテレビ見やがれと言おうと思った瞬間にテレビが切れる。
 おそらく彼も眠くなったのだろう。
 俺より先に寝息が聞こえだし、
 良く眠れるなあとちょっと羨ましく思いつつ、俺も眠る。


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