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2007
/9
/11
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・3日目:尻パニック
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兆候はあったのですよ。 兆候は。
はじめに違和感を覚えたのは、 2日目の沖縄そば屋。 昼飯を食べた後、便意が襲ってきたんですね。 良く考えると、1日目は全くお通じが無かったものですから、 24時間以上ぶりのUNCOなわけです。 何か、あまりでなくて、 まあでもトイレ暑いし、もういいかと。 たしか、その時にも違和感はあったのです。
2日目の夜、夕飯を食べ、 部屋に戻るとメチャいけを見て。 で、その時に又便意が来たんですね。 はぁい?呼んだ? ってフランクな感じで。
まあ、那覇に行く前に少し出しておこうと思ったら……
激痛。
こ……これは……? 沖縄に来てからウオッシュレットを使っていないからか?
尻パニック 〜そして伝説へ〜
2日分の大量の食料を消化したブツが 腸の中には超入っているわけである(腸だけに)。 野郎は、門戸を開放せよと攻めてくるわけだ。
さてさて。 門戸側を見てみよう。 門番の水戸光圀公、通称肛門様がかがり火を焚く。
この門を開放してはならぬ!
後門の狼前門の虎。 いや、むしろ此処は、肛門の狼としておいたほうが良いか。 いや、俺は死んだほうが良いかもしれない。
腸軍の侵攻は刻一刻と進んでくる。
光圀は門戸を開放すると大変なことになるぞと。
南無三!!
超激痛。
何ていうのか、 傷口にウンコを塗りたくった感じ。
其処に、腸軍の騎馬隊が押し寄せてくるわけですよ。
無理無理無理無理無理無理無理無理。
これ以上やられたら痛みで死んじゃう。 でも、押し寄せる便意。 耐える体。 腹痛。
ちょっとずつ出しては痛みをこらえる方式で、 少しずつ出そうとするも、出すたびに激痛。 コレは酷い。
まあ、これが2日目の俺。 で、3日目の俺は……
帰ってきた尻パニック 〜悪霊の神々〜
えええええええええええ。 起きたらまだ尻痛いよ。 6時に目が覚めて、1時に寝たの思い出して、 俺どんだけ5時間睡眠が身についているんだろうとちょっとしょげたよ。
窓の外を見てみると、豪雨。 3日中1日が台風のため羽田で過ごし、 1日が豪雨か。 素敵な沖縄楽しい沖縄ビバ沖縄。
無論同行者はまだおきていないよ。 仕方ないので、テレビを見ていると、 流石に8時には目を覚まし、 朝食をとる。
で、出発かと思いきや、 同行者バクスイ。
ま。まだ寝るかこいつと思うも、 まあ、豪雨だし、鬼太郎でも見るかと思ってチャンネルを回すとやってない。 くそう。
仕方なく行列のできる法律相談所を見ていると、 彼が目覚める。 そろそろ出発か? と思うと、 「シャワー浴びる」とわけのわからない台詞。
もう、とっとと出発しようぜ。
まあ、雨だから良いけどさ。
シャワーから出てくると、チンタラ荷物整理を始める。 切れそうになるが、切れても仕方ないし、 まあ、今後俺も嫁を貰う時には、 こういう風に、女は支度が遅いなあはっはっはと広い心で……。 便意。
又も光圀公がやめとけという指示を出しているのだが、 出るものは仕方ない。 何とかひねり出し、 やや騎馬団の様子が水っぽいことにちょっと首を傾げつつ出ると、 整理は終わっていた。 よし、そろそろというと、彼がトイレに入り、 結局宿を出たのは10時半頃。 ……むう。
で、俺運転でドライブ。 何回か死にかけるも、去年寒くて泳げなかったビーチなどを見学。 今年は豪雨の中はしゃぐ女性達が印象的でした。
もう、ずっと雨なので、屋根のある施設に入りたいと、 北谷にある美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジへ移動。 そこで、南国食堂というとてもおいしい食堂があったので、 まあ行ってみようと。
あ、ごめんちょっと嘘ついた。 南国食堂、前に行ったことがあるんですが味は普通。 でも、ある意味おいしい食堂で、 たしか、オーナーの名前が羽賀研二というね。 素敵なオーナーなんですよ元いいとも青年隊。
これは梅宮アンナファンの俺は是非行かなければといってみると、 無いんですよ! 南国食堂が。
あんなに羽賀研二ががんばっているというのに。
羽賀研二が何をしたって言うんですか!!
まあ、なんかしたんだと思いますが、 名前は太陽市場に変わってました。
で、セガのゲーセンで同行者がクイズゲームを開始。 何か、この頃から騎馬隊がゲリラ隊に変化。 このゲーセンでもトイレにいったんですが、 ゲリラ隊の猛攻に光圀撃沈。
そのまま近くのブルーシールでアイスを食う。
アイス!?
そんな!? もうやめて!とっくに光圀のライフは0よ! と、遊戯王の杏子バリに光圀をかばう俺。 でも、ある意味とっくに羽賀のライフも0なので OKだろうと、わけのわからないことを考え、 アイスを食す!
来るね。
ゲリラが。
ゲリラが、地雷を仕込んでいくわけですよ。 ゲリラは、最初は騎馬隊ほど痛くは無いんですが、 それがワナで、シュッと出た後に激痛が走るわけです。
この状態で、お風呂屋さんに行くことになりました。 まあ、汗でべとべとだったし、 其処までゲリラの猛攻も酷くなくなってきてましたし。 で、 おなかが温まると……
……もちろんゲリラ祭りが始まるわけです。
うおおおおおお!!! お風呂上りにバクスイしている同行者(本当に良く寝るなあ……)を 尻目に、尻がパニックです。尻目だけに。
尻が痛い。 痛いけど出るものは出る。 でも、痛い。
何とか耐え切り、 同行者をたたき起こし、本日のメイン、 ステーキを食いに行くことに。
ステーキ!?
こいつは俺に何を与えてくれるのか? それとも与えてくれないのか?
もちろん、一番大きいサイズを選びます。 食べることは戦いなのです。 グラスホッパーの小説の中で鈴木は、 バイキングは戦いだといっています。 それと同じです。 まあ、グラスホッパー読んだのは帰りの飛行機なので、 この時点ではそれを知る由もないのですが。
いざ尋常に勝負!
美味い。 だが…… ゲリラ軍は徐々に侵攻してきます。 此処で出したらある意味テロだ。 ゲリラ軍にそんなことをさせるわけには行かない。 最後の一切れを方張り、オリオンビールを飲み干すと、 ダッシュで俺は地雷を持ってトイレに駆け込んだ。
激痛。
本日、いや、昨日から何度目だろうか。 この痛みと戦うのは。 もう、この戦いも終盤に近づいているはずだ。 家に帰ってウオッシュレットを使えば…… このパニックも収まるだろう。
レンタカーを返し、 空港に向かう。 あと少しだ……。
空港のトイレでももちろんゲリラ軍との戦いは行われる。 だが、…… おれはまだ知らなかった。 光圀公がここまで弱りきっていることを。
ウオッシュレットの水すら光圀の体力を削っていく。
激痛。
はぁはぁ言いながら飛行機が来るまで3回ほど侵攻を許す。 そのたびに切ない激痛が身を焦がす。 もちろん、今までよりはましなのだ。 ましなのだが……。
激痛には変わりない。
飛行機の中でオリオンビールを飲もうかどうしようか迷い…… さすがに飛行機の中でゲリラの門戸を開放させるわけにも行くまいと自重。
飛行機の中は冷たく、 毛布を貰っている新婚さんを見て、 俺もあれ欲しいとキャビンアテンダントさんに頼むも、 あれで最後なんですと拒否られる。
いや、もう、君で良いから。 君が暖めてくれれば、他には何も要らないから(←馬鹿)。
とはいえず、かといって離陸&着陸時はトイレにもいけないので、 何とかやり過ごし、羽田空港でトイレにダッシュ。
ちなみに羽田空港のトイレはウオッシュレットじゃなかった……。
その後、腹の痛みは増し、次の日&今日は水のような便しかでず、 やや頭の痛みを伴っている。 尻の穴は痛みをまし、 仕方無しに本日出社前に医者により、 座薬というお薬を生まれて始めて挿入する。
帰ってきた尻パニック 〜悪霊の神々〜
完
出演
俺
同行者A
水戸光圀
羽賀研二(友情出演)
「しかし……」 僕の話を聞き終えると、 彼は何とはなしにつぶやいた。 「男二人旅行で痔とは…… やはり、そういうことがあったのかねえ」 やれやれというポーズをしたあと、僕は座薬を親指で跳ね上げた。 もう、秋のにおいがした。
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