復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。
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2007 /10 /3
・ベトナム2日目 〜クチトンネルとメコン川とベトナムの夜
この日はオプショナルツアーを申し込んでいたので、それに参加。
俺が、川流れたくない?と同行者に提案し、
彼がそれを了承してくれたからだ。
というのも、ホーチミンというのは都市であり、
買い物以外にすることが思いつかず、
2日間市内で過ごすのは大変だろうと思ったからだ。
どうせなら流されたい。
朝早く起き、待ち合わせのホテルのロビーに行くと、
マイさんが居た。
今日は、マイさんがガイドしてくれるという。
といっても、このマイさんじゃなくて、もう一人のマイさんだ。
名前が同じです。と今日のガイドのマイさんを紹介してくれた。
昨日の若い女(男前)は、これから、南のリゾート地に行くという。
男前なのにリゾート地か。
おそらく、昨日の最終便でホーチミンに来たため、
便がないから、ホーチミンで一泊したのだろう。
贅沢な旅だ。
贅沢と言えば。
と、昨日のマイさんにこのレストラン予約したいんですが。
と、日本を発つ前から目を付けていたレストランを予約してもらう。
このレストランとても有名。とても美味しい。でも、高い。
そう言うと、マイさんの表情は少し曇ったような気がした。
同行者はそれに気付かず、そんなのへっちゃらですよと続けていた。
解らないけど、昨日のマッサージやここでの物価を見るに、
彼女にしてみれば中々手が届かないレストランなのかもしれない。
と言うような話を翌日、とある切欠で同行者にしてみたところ、
別に気にすること無いよー。と言っていた。
そうなのかもしれないし、そうなのだろうけど、
何か、まあ、客だから良いのかもしれないけど、
うーーーーー。と思ってしまう私は考え過ぎなのかもしれない。
でも、帰ってきてベトナムでの平均年収が20万円ほど(年収が、ですよ)
と言うのを聞いてしまうと、月収にも匹敵する料理を、
美味い美味いと言うのは……まあ、仕方ないし、
そんなのは気にしないで食いますけどさ。
この旅に伊坂幸太郎氏の魔王という小説を持って行って、
帰りの飛行機で読んだ。
この物語の主人公は、何かある度、
「考えろ。考えろ。マクガイバー」
と言う。
彼はそのたびに、老人を見て考えすぎて泣く等するのだが、
その気持ちはよくわかる。
僕も彼女の生活を勝手に考えて哀しくなってしまうのだ。
その小説の主人と違うのは、
僕は、考えることを受け入れた無いのだけれど。
「考えるな。感じろ。石になれ。マクガイバー」
とか何とかやっているが、
中々出発しない。
男前2人衆ももう発ったという。
男前の水着はどんなのなんだろう。
褌だったら笑えるのにな。と、考えなくて良いことを又考えていると、
どうも、俺たちと一緒に行くはずだった2人が何処を探しても居ないという。
30分前にホテルのフロントにカギを預けているから、
部屋にいると言うことは無いと思うのだけど。
と、ニューマイさんが、教えてくれる。
少し待ち、やっぱり居ないので行きましょうと言うことに。
おお。又2人きりのツアー。
助手席にガイドさんが乗り、
その後ろに同行者、その後ろに俺が乗り込む。
まず、2時間ほどの所にあるクチトンネルと言うところに行く。
ここは、ベトナム戦争時代、ベトコンのゲリラが鍬などを使って、
掘った125kmものトンネルの一部を観光者向けに開放している。
ベトナムというよりホーチミンの街はバイクが多く、
まるでイナゴの大群だ。
その大群の中を僕らの乗っているバンが、ビービークラクションを鳴らしながら走る。
カンボジアもそうだったが、この町にも信号機はほとんど無い(カンボジアよりはあるけど)。
どうやって道路を渡るのかって?
答え:気合い。
ガイドさんが言うには、ゆっくり渡れば向こうが避けてくれるのだそうな。
カンボジアでもゆっくり渡れと書いてあった理由がやっとわかった。
こっちが早く渡ろうと飛び出すと、避けられないからないんだね。
で、ホーチミンの街とかバイクとかについて、
楽しそうに話す同行者&ガイド。
俺だって
女の
ガイドさんと話したい。
と思って口を出そうとするが、
道が悪いのと、クラクションの音で、聞こえない話せない。
そうこうしているうちに、クチトンネルに到着。
クチトンネルの観光ルートの入り口に、小さな穴があって、
同行者がそこにはいることに。
面白そうだな。と思っていると、
あなたはちょっと無理ね。
と、はらを指さされる。
悔しい。こんな所でも太っていることをバカにされるのね。
俺は入れないと言われた穴。確かに狭い。
羞恥プレイにもだえつつ、
戦車とか、当時のゲリラやアメリカ軍の人形や、
トラップなんかを見て、
先に進むと、ライフルを撃てるような施設が。
1発1.5$で、5発単位で撃てますよ。とのこと。
早速撃ってみることに。
ジャンケンの結果、俺3発。
的があったので的を狙うと、1発当った模様。
ふ。こう見えても、グリーンベレーにいた経験があるんでね。
というのは嘘で、ハワイに行ったときに撃ったことがあるのでした。
あの時は、耳栓させられ、照準の合わせ方や立ち方も教わったし、
怪我したり死んだりしても全部俺が責任持ちます誓約書を書かされた者だが、
全部無いって言うのは凄いんじゃあないのか?と思ったり。
っていうか、耳栓してないと、耳、キーンってなります。
で、先に進むと、クチトンネルを30mほど体験できるという。
これは体験せねばと潜ってみることに。
初めは、舐めていたんですが、兎跳びの格好で歩いていると、
膝がまずギブアップ。
膝をついて、ハアハア言いながら、俺、このままここで死ぬのかな。
と思いつつ、何とか脱出。
空気は薄いし、狭いし暗いし、当時のベトナムの人は、
大変だったんだなあと痛感。
100mコースもありますよと言われたが、ダッシュで逃げる。
服、汗と土でどろどろ。
しかも、後で聞いた話だと、アレでも穴は大きくなっているのだとか。
すごいねーー。
暗いよー。狭いよー。怖いよー。
タピオカを芋の形のママ食い一休みして、
昼食&川流れへ。
クチトンネルの出入口は、昔は駐車場との間に道路があったのだけど、
今は、結構な坂になっている地下トンネルを渡ることが出来るようになったとニューマイさん。
この坂を毎日上り下りすれば痩せます。
と、何とはなしに言っていたが、アレは俺に向けての台詞だったんだろうな……。
で、
昼食の場所がここから2時間。
って言うか、何か場所的におかしいんだよこのツアー。
ホーチミンから真北にあるクチトンネルと、
ホーチミンから真西にあるメコン川クルーズをまとめるって。ねえ。
ここでは、前の席に座って今度こそガイドさんとお話だと思うも、
クチトンネルからメコン川までは特に解説することもないらしく、
一切解説無し。
……
さ。気を取り直してメシだメシ。
食事はベトナムの名物をふんだんに取り寄せた物が沢山出てきた。
生春巻きとか、風船餅とか、海鮮鍋とか、非常に美味かった。
風船餅は、薄いお好み焼きの生地のような物で出来ている風船の中に、
餅が入っているという面白い食べ物で、
店員さんが、その風船をはさみで切り、その生地で中の餅をくるんで食べる。
店員さんがちゃんと割る前に同行者が割ろうとして怒られてみたり。
風船餅。これが……
……こうなります。(右手)
このころから……いや、実際はカンボジアでも何となく気付いていたんだけど、
ガイドさんは僕らと一緒に昼食を撮っていないことに気付く。
この僕らの昼食って言うのは、結構なごちそうだし、
僕らにしてみれば、そんなに高くないかもしれないけど、
ガイドさんにしてみれば非常に高価な食べ物で、美味しいなんて言ったりしたら、
凄いかわいそうなこと何じゃないだろうか。でも、自分がガイドだとして、
ガイドした先の料理を美味しいかって聞いて、美味しいと言われれば、
それは嬉しいんじゃないだろうか。考えるな、考えるなマクガイバー。
(※実際に魔王を呼んだのは帰りの飛行機なので、マクガイバーは今俺が付け足した)
考えている所に、ガイドさん登場。
美味しかったですか?
美味しかったです。
俺の分も答えてくれる同行者。
嬉しそうなガイドさんを見て、俺も、美味しかったですと付け加える。
考えるな。考えるな。
メコン川クルーズは始め、モーターボートで島に渡る。
メコン川。船の前にいるのがマイさん。
ボート内で、ココナッツジュースをもらう。
椰子の実を目の前でぶった切ってストローを刺しただけの物だ。
カンボジアのより、甘い気がした。
(にしても、何処で飲んでも温いのだが、冷たい物って言うのは、
椰子の実がでかいし、難しいのかねえ?)
ココナッツジュース。野性的な一品。そう言えばガイドさんはこれもお預けだったなあ……
途中、工事中の橋を見た。
日本に帰ってきて、ベトナムのメコン川で橋が崩れたと聞き、
すわあの橋か!?と思ったが、
どうやら違ったようで良かった。
良くはないか。結局どこかで橋は崩れ、人が死んでいるのだから。
島では、蜂蜜を作っている様子や、ココナッツキャラメルや、
お茶や、果物を作っている様子を見た。
どれも、様子を見た後に、その作っている物を販売してくる。
土産にと。一口食べて美味しかったココナッツキャラメルを買った。
同行者は、母親への土産か自分が綺麗になるためか、ローヤルゼリーを買っていた。
ミツバチ一杯。
天然蜂蜜にも寄ってきます。
とある家ではフルーツが出た。
フルーツは流石に売らないよなあと思っていると、
子供達が出てきて歌を歌いだす。
成程。これが終わったら子供達が何かを売り出すんだな。
と思っていると、どんどん子供が増えていく。
何を売る気だと思っていると、
幸せなら手を叩こうを歌い出した。
俺らの横に立ち、俺らにも手を叩け、足を鳴らせと。
幸せなら肩叩こうの時に、
俺の左側の肩を叩いた女の子が、
一瞬手を止め、何かを言っていた。
おそらくこういっていたんだろう。
この人の肩、汗で濡れていて超キモイんですけど。
(妄想意訳)
曲が終わると見つめてくる子供達。
成程。こいつは……写真を撮って欲しいんだな。
と空とぼけて、写真を撮って居ると、
……チップ……チップ……と声が上がった。
やっぱりチップか。
と、1$だけ渡す。
同行者は2$渡していた。
まあ、しけた客だけど、勘弁してやるか。
仮面ライダー電王のTシャツを着た少年がやれやれという表情でどこかへ消えていった。
幸せなら手を叩こう♪
幸せならチップ払えやゴラアという笑み。
と同時にどこかに隠れていたガイドさん登場。
ぬう。グルか。
その後、ジャングルのような川を手こぎボートで進む。
俺が乗ると船が揺れ、驚くガイドさん。失敗。
写真を撮ってやると言うガイドさんに、別に良いという俺、
自分の写真て別にいらないんだけど、
やっぱり珍しいんだろうなあ。
あと、俺のカメラって微妙に使い方難しいし。
手こぎボートで出陣。
で、又2時間くらい車に揺られホテルに戻る。
ホテルに着いたの16:30。
予定通りの到着。
ん?30分遅れたのに到着予定通りってどういう事だ?
と、これを書いている時に思ったが、まあ、そんなことを気にしても仕方ないか。
ガイドさんと別れの時に、向こうの言葉でありがとう(カームオン)と言おうかと思ったが、
タイミングが無く、言えず。ちえっ。
で、レストランの予約なんだが、
これが20:30。
万一、車が遅れたときのことを考えてだったが、
全然その心配は無し。
4時間ヒマ。
シャワーを浴びたり、PSPをやったり、ネットしたり、
自由気ままな時間を過ごすが、流石に飽きてくる。
街を見に行かないか?横で本を読んでいる同行者に提言し、
街をふらつくことにする。
ツアー会社からのチケットで、
指定の雑貨屋でベトナムコーヒー豆かベトナム茶葉が貰えるチケット
があったので、その雑貨屋に行ってみる。
カンボジアで売っていたのより良い箸が安く売っていたので、
同行者をバカにする意味で、箸があったぞーと言ってみたら、
これまた不思議なこともある物で、
同行者はこの箸がいたく気に入った模様。
気付くと箸数膳と、ワイン置きを買っていた。
一人暮らしなのに、そんなに自分用に箸買ってどうするつもりなんだ。
で、雨が降ってきたのでホテルに非難。
又暫くぼーっとしたり、
総理が福田になったニュースを見たりして、
気付けば20時。出発する。
雨が降ってたらタクシーで行こうかと思うも、
雨は止んでいるご様子。
歩いていくことにする。
迷うかな?と思ったが意外と迷わずにすんなり到着。
何か、風俗街のど真ん中にあり、一瞬引くが、
中は普通の高級レストラン。名前はマンダリン。
汗まみれの親方とTシャツジーンズが居て良い店ではない。
日本ならお断りだろうが、ココはベトナム。
一部のガイドブックにはドレスコードありと書いてあったのでおそれていたが、
普通にはいることに成功。
メニューを見て腰を抜かす。
グラスワインが一杯8.5$。勿論頼む。
今までの物価ではありえない価格だ。
いや、日本だってグラスワインが1000円と言えば……
まあ、あるか。けど、高い方だ。
コースがずらり。
25$からコースあり。とガイドブックには書かれていたが、
その上が果てしなくある。
まあ、旅先で贅沢しないでいつ贅沢するのさ。
という思いは同行者も一緒。
と言うより、俺より強いので、迷わず55$の料理。
フカヒレのスープに、
エビ丸ごと春巻き。
エビのサラダに、
丸ごと蟹にあんかけソース。
牛肉あんかけチャーハンときて、
デザート。
どれも美味い。ただ、丸ごと蟹のあんかけは、
あんで手がべちゃべちゃしちゃうし
デザートは、目の前でフライパンに入れたフルーツに何かお酒を入れ、
ボワってやってくれた。
うーん。ボキャブラリー低すぎるな。
で、コーヒーはどうかと勧めてくる。
コーヒーはブラックorクリームのみと決めている俺としては、
甘いデザートだったことだし、ブラックで閉めたいと……
って、あれ?店員さん帰っちゃった。
おい。
問いつめると、
自分はカプチーノを頼んだ。
で、何かこれお薦めだからと薦められた8$のコーヒー頼んだ。
は?
おめ、何勝手にたのんでんだよ!!
俺は、美味い物に金を払うのは良い。
だが、得体の知れない物に金を払うのは嫌なんだよ!
というわけで、そのコーヒー代は同行者持ちに。
まあ、そのコーヒーは、カルーアとバニラ何タラという酒を
カップからカップに移しながら燃やしてアルコールを飛ばして、
さらに生クリームを入れると言う激甘コーヒー。
確かに、燃えている様子は綺麗だったけど、8$は払えん。
(ま、払っても良かったけど、俺のコーヒーを無視されたことに、
ちょっと腹が立ってたので)
8ドルの演出
一口飲んで、同行者に渡す。
カプチーノを奪い、飲むがこれも甘い。
だめ。
で、チェック。見てみると、サービス税がきっちり付与されている。
結構なお値段。
と言っても、2人で155$だが。
で、サービス税が入っているというのに、
チップを5$おいていこうという彼に、
そう言う無駄遣いはやめたまえと(なんか、そう言うのはダメなんですよねえ)
テーブルの5$を奪い、
俺がもらうか、この5$を受け取るか。
と迫ったら、俺がもらうことになった。
そういう事じゃないんだけどなあ。
そういえば、全然関係ないけど、
俺らの席の隣ではしゃいでいた西洋人ファミリーのお爺ちゃんが、
いきなりぶっ倒れてビックリしたなあ。
で、俺は結構酔っていてつかれていたし、
タクシーで帰ることにする。
勿論、さっきの5$から支払いましたよ。
とはいえ、ホテルまで行っても1$。
うーん。タクシー代安い。
距離が短いと言え、初乗り1$って凄いよなあ。
で、ホテルでぶっ倒れる俺に、
一緒に夜の街に繰り出さないか?と同行者。
彼とは良くそういう話をしているが、
たまに、お口やスマタでしてもらう事はあるが。
買春はしたことがないという。
まあ、勿論法治国家日本で買春をしている人がいるわけはないが。
で、どういう所に行くのよ。
と聞くと、キャバクラの用に女の子と話して飲むだけだと。
−それなら言っても良いかなあ。
お金は全部俺が持つから。
−うーん。でも、別にベトナム人と話すことないしなあ。
−キャバクラに行くなら壁に向かって話した方がましだし。
−特にここで恋愛が始まるわけじゃなかろうに。
と、俺特有の屁理屈で行くのを拒否。
まあ、行かなくて良かったですけどね。
で、バーボンのボトルを抱いて背中で聞いていると、
やっぱりおまえは出て行くんだな。
というわけで、彼は出て行っちゃいまして。
よーし、俺も久しぶりに一人だ。
とりあえずパン一でネットネットエロサイトと、
見ているとノックが。
すわ何事ですか!?
と思うと、ウンコしに同行者が戻ってきた。
で、又出て行く同行者。
うーん。とりあえず、シャワーでも浴びるか。
と、シャワーを浴びているとブザーがなったような気が。
ノックする音もする。
又帰って来やがったか。
このチキンボーイめと、とりあえず、タオルを腰に巻き、
ドアを開けるが誰もいない。
幻聴か、隣の部屋の人か。
何か、ここにいても落ち着かないなあ。
一人でバーに行って酒でも飲むか。
一人だと誰か話しかけてくるかもしれないし。
まあ、話しかけませんよね。
ガイドブックに書いてあったバーに向かうが、
地図を部屋に忘れ、どこだか解らずじまい。
記憶を頼りに進むが、やっぱり見つからず。
風俗買いを歩いていると、
おめこしないか?
おまんこアルヨ。
こっちこっち。
と、ひとしきり手を引っ張ってくる。
中には、半裸のおねーちゃん10人くらいが店から飛び出してくる店も。
別に、おまんこしたくないし、
健全な飲み屋はないんですかいのお?
と思って、うろついていると、それっぽいバー発見。
ビールを2杯くらい飲んでいると、鬱太郎登場。
周りはみんな楽しそうに飲んでいるのに何でそんなに暗いんだい?
一人で飲んでて楽しいかい?
でも、言葉わかんないから混ざることも出来ないよね?
ま。言葉解っても混ざること出来ないと思うけど。
カウンターのお姉さん、お金を数え始めたよ。もう、閉店時間じゃない?
帰った方が良いんじゃない?
生きていない方が良いんじゃない。
きみなんかいなくな……
考えるな。考えるな。考えるな。
ポケットに入っていた5$札をカウンターに渡すと、
ふらふらと外に出た。
あー。
何やって居るんだろう。
あー。
あー。
あー。
気付いたら、ホテルのバーでビールを頼んでいた。
ここなら、日本語を話せるスタッフもいるし。
閉店時間だった。
結局、誰とも話せないまま、
泣き濡れて部屋に戻ると、
同行者が半裸で眠っていた。
僕もビールをしこたま飲んでいたので、
ここから先は夢なんだと思う。
鬱太郎が俺に見せた夢。
夢こそまこと。
現世こそ幻。
どうだった?と聞くと、良かったよ。との答え。
ん?何処までやったん?
ああ、最後まで。
おお、風俗童貞卒業おめでとう。
おまえにそう言われるとは思わなかったな。
どういう風に行ったの?
適当な店に入って、女の子を選んで、暫く飲んで、車でホテルに行って、やって、帰ってきた。
幾ら?
飲み代含めて80$。ホテル代が20$。
あれ?ゴムは?
日本から持ってきた。
夢うつつで聞いた質問だから嘘かもしれない。
いや、これは俺が見た夢。
だって、買春なんて違法行為、僕の同行者がするわけ無いでしょ?
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