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2006
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2005年度 Book of the Year
第10位 『θは遊んでくれたよ』(森博嗣) 森博嗣のQシリーズ第1弾。 このシリーズは結構売れてるみたいです。 真賀田四季の陰がちらほらと見え隠れします。 またかよ…的な感じはありますが。 結局,彼の作品はこの天才を描くためにあるんですかね。
第9位 『ダウン・ツ・ヘブン』(森博嗣) 英語で言うと Down To Heaven 『スカイ・クロラ』に始まる近未来の飛行機乗りのシリーズの第3弾。 理系作家と称される著者には珍しく,女性視点で割と人間の内面を描いている。 正直,『スカイ・クロラ』以降,どんどんつまらなくなっていると思う。 『スカイ・クロラ』が傑作なだけに残念。 でもまあ,第5弾まであるらしいのでラストに期待かな。
第8位 『陰陽師 滝夜叉姫』(夢枕獏) 平将門が復活したら…。 当時の朝廷の人達にとっては悪夢以外の何者でもないでしょうね。 関東で新皇と称して大暴れした男ですから。 もし彼が勝ってたら日本史はすごいことになってたね。 陰陽師は漫画よりも小説がお薦めです。
第7位 『幻色江戸ごよみ』(宮部みゆき) あ,内容憶えてない。 っていうか,短編集なのでコメントしづらい。
第6位 『容疑者xの献身』(東野圭吾) 2005年のミステリの中で世間的な評価はダントツ一番。 容疑者は,思いを寄せる隣人の女性が犯してしまった殺人の 後始末をしようとする。 そのために彼がとった方法とは…? ってなお話です。 たしかに面白かった。 映画化されそうな話だな。
第5位 『東京奇譚集』(村上春樹) これも短編集。 まあ,村上春樹の小説の新刊ですからね。 はずしませんよ。 文学は感想も述べづらいので…。 こんなもんで。
第4位 『死神の精度』(伊坂幸太郎) 伊坂幸太郎は文体がかっこいい。 なおかつ,変な死神のキャラもいい。 キャラが立ってて文体もよけりゃ,そりゃいい小説にならざるをえんよな。 もうすぐ死にそうな人のもとに出向いて,本当にその人間が死ぬべきかどうかを 判断するのが仕事の死神の視点から描いたもの。 なんか,『死神くん』みたいだな。 お薦めの一品です。
第3位 『日暮らし』(宮部みゆき) 第2位 『ぼんくら』(宮部みゆき) この2作品は続き物なのでまとめて。 江戸の庶民の視点から描いた作品。 宮部みゆきの時代物はたいてい庶民の視点なんだけど, この作品には珍しく同心(下っ端の役人,警察みたいな人) が主要登場人物として出ています。 2作に渡った謎が解き明かされるまでの持って行き方がさすがです。 時代物を読んだことがない人にもお勧めです。
第1位 『孤宿の人』(宮部みゆき) 結局,宮部みゆきがトップ3を独占しました。 「ほう」という女の子の視点です。 この子は阿呆の「ほう」から名前を付けられたという可愛そうな子なんですけどね。 四国の小藩に江戸から「加賀様」というお奉行様が流されてくる。 自分の妻子と部下を斬り捨てた罪で流されてきたとはいえ, 江戸のお奉行といえば,小藩の藩主よりもずっと格は上。 藩ではその扱いに困ってしまう。 そんな加賀様とほうのふれあいを描いたりする作品。 文句なしの今年度ナンバーワンです。
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