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2006
/10
/8
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読書
初めて吉本ばななを読みました。 『TUGUMI』です。 びっくりなことに,最近僕が書き上げた小説にちょっと似てました。 病弱な女の子が出てくるという点と, その娘が書いた手紙が最後に出てくるという点が同じです。 全体的には似てませんけどね。 でも,先にこれを読んでいたら書けなかったかもしれません。 さて,吉本ばななですが,やはり天才ですね。 普通のエピソードを面白く書ける。 これが作家の才能だと思います。 今日,さっそく『キッチン』を買ってきました。 この作家の作品はどれも短いので読みやすいです。
僕の小説の最後に手紙が出てくるというのは, 乙一の『しあわせは子猫のかたち』という作品の影響です。 この作品の中で最後にある登場人物の書いた手紙が出てくるんですが, その内容が素晴らしい。 人間の優しさに満ちている。 そんなものを書いてみたくて,今回の作品を書きました。 ちなみに,乙一のこの作品が収録されているのが 『失われる物語』という短編集なのですが, その文庫版を昨日買いました。 もちろん,ハードカバー版は持っているのですが, 文庫化にあたって2作品が追録されているのを 昨日,立ち読みして知ったのです。 タイトルは『ボクの賢いパンツくん』と『ウソカノ』。 駄目人間の彼らしいタイトルです。 誰かに一番好きな本を聞かれたらこの本を薦めると思います。
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