静謐日記
written by blue
 フカク、モグル。ヤミヘ、カエル。
 blueのニッキ。

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 2006 /12 /25

今年の読書
第10位 銃とチョコレート(乙一)

乙一のミステリーランドレーベル(子供の頃にこういうのが読みたかったっていうやつ)。
亡くなった宇山さんという講談社の名物編集者が手がけたもの。
この人は講談社ノベルスの仕掛け人。
新本格派もこの人が作ったと言っても過言ではない。
乙一の久しぶりの長編。
名探偵ロイドに憧れる少年の視点で語られる話。
やはり乙一。
全体に流れるテイストが暗い。
暗すぎる。
子供に読ませちゃいかんと思う。
乙一が好きでない人はあまり楽しめないかも。
今年の『このミス』では絶賛されていた。



第9位 フラッタ・リンツ・ライフ(森博嗣)

『スカイ・クロラ』シリーズの第4作。
第5作で完結予定。
ちなみに,タイトルは『Flutter into Life』。
このシリーズは1作目の『スカイ・クロラ』が一番好き。
森博嗣らしさが一番出ているシリーズだと思う。
飛行機乗りの話だが,戦闘シーンの臨場感が凄い。
戦闘機など乗ったことがないだろうに。
これぞ作家の想像力。
もちろん,森博嗣は無理の飛行機好きではありますが。
完結が楽しみです。



第8位 手紙(東野圭吾)

珍しく人に借りて読んだ本。
強盗殺人で服役する兄を持った弟の視点で語られる。
何かが上手く行きかけると兄のことで邪魔が入る。
そんなことの繰り返しに嫌気がさす弟。
最後に彼が取る選択肢には考えさせられます。
彼があのような決断をしなければならない社会には問題があるでしょう。
加害者,その家族,被害者,その家族。
全てに配慮した法制度の実現というのは難しいでしょうけど。
政治家は理想を目指して欲しいです。



第7位 ドミノ(恩田陸)

大勢の登場人物の視点から物語られるドタバタ劇。
『有頂天ホテル』の小説版のような感じ。
僕はこちらの方が面白いと思いました。
ピザ屋の店長がバイクで疾走するシーンが好きです。
この手のドタバタ劇は,どこまで風呂敷を広げて,
それをどう綺麗にまとめるかが難しいと思う。
風呂敷を広げすぎても収拾がつかなくなるし,
あまり広げないのもつまらない。
そのバランスが絶妙です。
恩田陸の力を見せつけられました。


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