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2006
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/27
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今年の読書2
第6位 陰日向に咲く(劇団ひとり)
劇団ひとりは芸人としても大好きです。 小説は賛否両論だったので迷っていたのですが, 大変面白かったです。 5つの短編からなりますが,少しずつ繋がっている。 その辺のテクニックは小手先な感じがして, こういったところが賛否の「否」になったのかな? そういう部分じゃなくて,ストーリーテリングの力があるなあと感じました。 次作はテクニックに頼らない,ストレートな作品を期待します。
第5位 蝉しぐれ(藤沢周平)
とうとう藤沢周平を読み始めました。 宮部みゆきで時代物が好きになってしまい, きっとはまるだろうなと思っていたら,案の定でした。 下級武士の生活が本当にリアルに描かれています。 今の山形にあるという設定の海坂藩(うなさかはん)という小藩が舞台。 政変に巻き込まれて切腹を命じられた武士の息子が主人公。 小さな藩を舞台にしていることで,ストーリーのリアリティが増しています。 とにかく武士のストイックな暮らしぶりがかっこいい。 こないだテレビで見た『たそがれ清兵衛』も面白かった。 『蝉しぐれ』も映画とNHKのドラマになっているので, 是非みたいです。
第4位 夜のピクニック(恩田陸)
僕の生まれた水戸市にある水戸一高という高校で実際に行われている 歩行祭(だったと思う)がモデル。 恩田陸自身も同校の出身。 夜通し歩き続けるという一種の極限状態の中で, 普段は言えないことやできないことを実行しようとする生徒達。 異性に告白しようとしたり,ある事件の犯人捜しをしようとしたり。 たしかに,ただ「歩く」ということを黙々としていると, 朦朧とした意識の中で色んなことを考えるでしょうね。 そういう設定の元で書こうと思った発送の勝利だと思います。 もちろん,恩田陸が実際に体験したから思いつけたんでしょうけど。 前にYOLY君が書いていましたけど, 彼と僕の母校でも夜中の2時に出発する山登りがありました。 このおかげで,かなり感情移入して読めました。
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