静謐日記
written by blue
 フカク、モグル。ヤミヘ、カエル。
 blueのニッキ。

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 2007 /10 /14

ようやく
ようやく風邪が治りつつあります。
病院が嫌いなので,薬を飲んで寝ているだけ。
それでも貴重な土日をただ寝て過ごしたのだから,
治ってもらわなきゃ困ります。
おかげで野球の市大会の準決勝は行けなかったし。
(負けてしまったみたいです)
ただ,時間だけはあったので
『スターウォーズ』と『パプリカ』を観て,
村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』を読みました。

『スターウォーズ』は「今更?」と言われそうですね。
ええ,今更観ました。
どうも古い映画というのは絵が綺麗でないのであまり好きじゃないのですが,
デジタルリマスター版なので,とても綺麗でした。
さすがに言葉のセンスが古いのは否めませんが…。
ストーリーも超王道。
だからこそ世界中で愛されているんでしょう。
堂々と王道に挑み,見事に体現したという感じでしょうか。
まさに娯楽大作。

『パプリカ』もまあ独自性の際だつ作品ではありませんが,
絵が非常に綺麗。
人形やら電化製品やらの行列が
踊りながら練り歩くシーンは非常に楽しかった。
それだけでも観る価値はあったと思います。
ストーリー的にはあまり消化できていなかった感じ。
筒井康隆の原作が読みたくなります。
前にも書きましたが,映画やアニメは原作小説を超えられない
というのが持論ですので…。
というか,超える必要はなく,
映画やアニメは小説版とは違った面白さを追求すればよいと思う。

村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』は圧巻。
村上春樹は他の作家よりはエッセイを書く方だし,
期間限定でウェブサイトを開いて,読者からの質問に答えたりと
自分の考え方なんかを外部に表明する機会の多い作家です。
しかし,この作品は今まででも一番彼の内面をさらけ出しているんじゃないかと思います。
小説を書くことがいかに彼の人生と深く関わっているか,
小説を書くことと走ることがいかに深く関わっているか,
それを真剣に語ってくれています。
作家の凄味というようなものを感じさせてくれました。
彼が走り始めたのは30歳の頃。
それまでバーを経営していた村上春樹は作家へと転身する。
がらりと人生が変わったわけである。
僕も来年30歳。
もう若いといえる歳ではなくなってくる。
健康を保つためには努力が必要になってくるし。
その努力を怠れば10年後,20年後に
重い病気となって跳ね返ってくるかもしれない。
そんな歳になったんだなあと思う。
真似して走ったって意味はないけど,
なんかはしなきゃなあと思わされました。


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