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2010
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今年もやるよ
読んだ本のランキング。 今年も良い本にたくさん出会いました。
第10位 イエスの生涯(遠藤周作)
タイトルどおり,イエスの生涯を追った本。 小説っぽい部分もあるが,どちらかというと 歴史論考本ないし聖書解釈本として面白く読みました。 著者自身がカトリックの洗礼を受けており, そのせいか,とても誠実に書かれた本だなと思いました。 遠藤周作は中学生の頃に『海と毒薬』が夏休みの読書感想文の 課題図書だったような気がします。 全然,中身憶えてないけど。 YOLY君,憶えてる?
第9位 天平の甍(井上靖)
鑑真が日本にやってくるまでのお話。 いやー,難破しようが失明しようが, 当時は未開の国だった日本に来てくれた鑑真はすごいです。 もちろん,鑑真招来に尽力した日本の留学僧もすごいですが。 仏の教えがきちんと広まっていない国に行くことこそ, 仏の導きだと考える鑑真。 ザビエルも同じでしたね。 井上靖は『しろばんば』以来。 これは小学生の時に塾で課題図書でした。
第8位 数学ガール(結城浩)
たまにやってくる数学を学びなおしたいブームの一環。 Amazonでお薦めに入っていたか,売れ筋に入っていたかのどちらかが知ったきっかけ。 フィボナッチ数列は高校の時に塾で習いましたが, すっかり忘れていました。 母函数だって。 すごいこと考える人がいるよね。 整数の足し算しか出てこない数列なのに, 一般項を表そうとするとωが出てくるのがたまらなく面白いです。 久しぶりにノートに数式書きました。
第7位 額田女王(井上靖)
やっぱり古代史が好き。 受験生の頃からそうでした。 世界史・日本史両方選択したんですが, どちらも時台が進むにつれて興味が薄れていきました。 新しい時代は,資料がたくさん残っているせいで 憶えるばかりで面白くなかった。 天智・天武天皇の頃は古代史の中でも結構好きでした。 2人の力のある天皇から愛された女性,額田女王。 どんな人だったのでしょうか? 頭の良い美人。 自分も好きっす。
第6位 聖徳太子(梅原猛)
まだまだ続く古代史ブーム。 梅原猛は僕が生まれた頃に日本に古代史ブームを巻き起こした人らしいです。 歴史の専門家ではないんだけど,著者の説は説得力があるし, 何より情熱を感じます。 間違っていても信じたくなるような感じです。 聖徳太子の生涯を丹念に負った本です。 全4巻。 非常に楽しく読めました。 いつか聖徳太子を主人公に小説を書きたいと思いました。 日本の歴史上,聖徳太子と空海は二大天才でしょうね。 自分の中では,聖徳太子は安倍晴明よりよっぽどヒーローです。
第5位 天地明察(冲方丁)
今年の本屋大賞。 江戸時代に改暦を行った碁打ちの話。 碁をもって将軍に仕える碁打ち衆の1人,渋川春海のお話です。 貞享歴を作った人です。 碁よりも算術に興味を示し,関孝和という当代最高の算術家に劣等感を抱いたりする。 幕府のお偉いさんに命令されて狂いの出始めていた授時歴を改暦するために 全国を測量して周り,苦労して役目を果たす。 こないだNHKが関孝和の側からみた番組を放送していたが, どう考えてもこの本に触発されてるな。 いや,良い番組でしたけどね。 関が独自に方程式を編み出していたり, 欧米に先駆けて行列の概念を生み出していたりしていたことが分かって面白かった。 著者はライトノベルで活躍していたようだが, 時代物をもっと書いて欲しいです。 本屋大賞で文句なしの作品でした。
第4位 夏への扉(ロバート・A・ハインライン)
今年の1月に読んだ本。 コールドスリープによるタイムトラベルもののSF。 これを読んだときは,もう今年のベストは確定だと思いました。 幸いにもより面白いと思える3冊の本に出会えましたが。 とにかくテンポの良いストーリー展開で飽きませんでした。 今年は海外のSF一色になるかと思ったら第2位の『星を継ぐもの』と 2冊しか読まなかった。 なんでかというと,何を読んでいいか分からなかったから。 数が多いからねえ。 でも,『SFはこれを読め!』(谷岡一郎)を読んだので, 来年はこれを参考にたくさん読みたいと思います。
第3位 喜嶋先生の静かな世界(森博嗣)
同名の短編の長編化です。 もともと短編の中では一番好きな話でしたが, 長編になっても面白さは変わりませんでした。 評判の良かった短編の長編化は大抵評判悪いですが, これは大成功です。 そもそも,森博嗣は長編化しても基本的には何も変えていなくて, より丁寧に見せてくれたという感じですからねえ。 切り取り方を変えたというか。 新作が楽しみです。
第2位 星を継ぐもの(ジェイムズ・P・ホーガン)
とんでもない謎が示されて, 徐々に真相に迫っていくというある意味推理小説のような展開。 結末はだいぶびっくり。 3部作らしいので,残りの2作も楽しみ。 これはあまり語らない方がよいでしょう。 お薦めなので是非,読んでいただきたい1作。
第1位 自由をつくる 自在に生きる(森博嗣)
今年の第1位は森博嗣。 さすがの強さです。 意外にも今年の第1位は小説ではなくエッセイでした。 本当の自由とは何か? 意外としっかり考えている人はいないのではないでしょうか? 僕が5年後に勤め人を辞めていたら, それはこの本のせい(おかげ?)だと思います。
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