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2002
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・第三話
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小林サッカー見る。 んーー? 「困った・・。」
黒い服を着た男はそうつぶやいた。
「あのお、あのお・・。ここら辺で財布を見ませんでしたか・・?無くしてしまったもので・・。」
黒い服の男・・名前を黒田雄二と言う・・は、通りがかりの白いTシャツ、青いジーンズの男に声をかけた。
「財布・・財布と言うのは、・・その、・・右手に持っているソレですか・・?」
「・・ああ。こんなところに・・。そうか・。右手に持っていたんだ・・。良かった・・。・・ところで・・。」
雄二は、ジーパンの男に言った。
「ワタシに何の用ですか・・。・・さっきから財布が見つからなくて困っているんです。一緒に探してはいただけませんか・・えっと・・」
雄二は、ジーパンの男を指差した。
「良雄といいます。天使をやってます。」
良雄はにこりと雄二に微笑みかけた。
「良雄さん・・良雄・・良雄・・ああ、そう、良雄さん・・。ぶしつけな質問ですが、ここら辺に財布を見ませんでしたか?さっきから無くて困っているんです。」
「ですから、その右手に持っている・・」
「ああ、そうだった、さっきも教えてもらいましたね・・えっと、・・あれ?さっき覚えたはずなのに・・。もう一度、名前を教えてはいただけませんか・・。」
雄二は、おどおどしながら良雄に名前を聞いた。
・・つづく
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