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			 2002
/6
/12
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		・第6話
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 秋葉で買い物友人と会う。
  「すこしだけ、理解できた・・。記憶は出来ないけれど・・。」
   黒田雄二は、天使だと名乗る男・・良雄に言った。
  「僕は、・・僕にはモノを記憶する力が無いんだね。  ・・君が誰だか思い出せないけど、ずっとそばに居てくれたんだね。  名前を聞いてもどうせ忘れるだろうから聞かないけど、君はずっと僕のそばに居てくれたと言う事は理解できる。」
   良雄は、雄二の手をそっと握って微笑んだ。
  「僕の手を握る君は誰?  ・・何で、握るの・・?」
   ビクッとして、雄二は後ろに逃げた。
  「・・やっぱりそうだ・・。すこしだけ、理解できた・・。  僕にはモノを記憶する力が無いんだ・・。  そういえば・・。僕の名前は何だっけ・・?」
   ふらふらと雄二は立ち上がった。
  「怖い・・怖いよ・・。  そのうち、この、今しゃべっている言葉すらも忘れていくんだ・・。  何も理解出来なくなって・・。  なって・・?何が出来なくなるんだ・・?  ・・僕は、何を恐れているんだっけ・・?」
   雄二は、自分が何をしゃべっているのか、何におびえているのかソレすらも理解できなくなって来ているようだった。
  「・・ここは、何処だ?  僕は何処に居るんだ?  ああ、君は誰だっけ?  そして、君は・・?  何でそんなにチューブだの機械だのに囲まれて暮らしているんだい?  君は、・・?」
   おびえる雄二に、良雄は言った。
  「安心しろ。ここに連れてきたのは僕だ・・。  君は記憶が飛んでいて、いきなりテレポーテーションしたみたいに感じるかもしれないが。  僕は君を彼女に合わせる必要があるんだ。彼女のために。君のために・・。そして僕のために・・。  雄二・・といっても、もう名前なんて覚えて居ないかもしれないが・・。  それでもとりあえずはかまわない・・。必要なのは・・・君の・・体。」
  つづく・・。
 
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