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2002
/6
/15
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・最終話
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しかしここで小説を書くと言う行為はどのように受け止められていたのだろうかと思案する今日この頃。明日からどうしましょう? ロボットのヤコブは、ある日、いつものように学校へでかけた。
こうもんのところにいるいつもにこにこがおのおじさんが今日はいない。
かだんのところで、いっつもパンジーに水をあげているおばさんもいない。
きょうしつのなかにもだれもいない。
きょうは、日ようでもないし、なつやすみでもない。
ヤコブはしかたが無いので友だちの家にいくことにしました。
たろうくんのいえにいくと、たろうくんのお母さんがいました。
たろうくんのおかあさんは、ヤコブのことばをむししつづけます。
たろうくんのおかあさんは、ヤコブがきたというのによこになって、
おきあがろうともしません。
ヤコブは変なのと思いながら、みんなの家にいきました。
でも、どの家でもるすだったり、ヤコブをむししたりと、
みんながヤコブにつめたいです。
きのうまではあんなになかよしだったのに。
家ごといなくなっている家もありました。
そこまでみんなぼくのこときらいなのかな?
ヤコブはかなしくなりました。
ヤコブはとぼとぼと家にかえると、
ヤコブの家がありません。
おじいさんもいません。
おじいさんまでもがヤコブのもとからきえてしまいました。
ああ、ぼくはひとりになったんだな。
ヤコブは、かなしいきもちになりました。
でもロボットだから、なみだすらでませんでした。
[ 蛇足:この物語のすべて ]
「又、会えたな・・。」
「・・・・・・」
「覚えてないか・・。」
「・・・・・・」
「さすがに、お前でもダメか・・・。」
「・・・・・・」
「この星はもう終わりだ。・・○○っていう、凶悪な爆弾が爆発しちまった。」
「・・・・・・」
「さっき、最後の人類二人を引き合わせてきた。」
「・・・・・・」
「女の方は、意識不明の重病で、シェルターのような病室に入れられていて。だから助かった。」
「・・・・・・」
「男の方は、被爆したものの唯一生き残った。でも、脳がやられちまって、記憶力が欠如してる。」
「・・・・・・」
「俺はさあ、天使だから、本当は人前に姿を現しちゃあいけないんだが」
「・・・・・・」
「お前はロボットだし、女は意識が無いし、男は記憶が出来ない。」
「・・・・・・」
「ある意味都合が良かった。」
「・・・・・・」
「・・・あの二人が、そしてお前がどうなるかは知らないが・・。 少なくともこの星の運命は、お前と、あいつらにある・・。と、思う。」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「今、目が光ったな・・。まだ、意識はあるみたいだな・・。」
「・・・・・・」
「それじゃあ、もういくわ・・。」
「・・・・・・」
「・・・じゃあな、」
「・・・・・・」
後に残るは一陣の風。 ロボットは泣くことも動くことも出来ず、そこにいるのみ。
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