復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。

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 2003 /2 /18
・Two Stories
I present two stories as a preliminary announcement. You can choose both the favorite one before long.

the 1st Story : A safe return of a miracle
the 2nd Story : Capture of a miracle


 まあ、英語はエキサイトで翻訳したものなので、多分間違ってるんじゃないかな・・?
 第一話:奇跡の生還

  ・・・そう、その日、「彼」は確かに息を引き取ったのだ・・。
  何の反応もしなかった「彼」は、しかし今は確かに生きている。
  「彼」に何があったのか。
  そして、・・・。

  それは冬も本格的になりつつある寒い午後のことだった。確か、2月13日のことだったと記憶している。寒い中仕事をしていた私は、急に腹痛を覚え、トイレに行くことにした。トイレに行く際、Mr.ストマックのいうことには、「親分、こいつあ、結構な大仕事ですぜ。」とのことだったので、寒いし、暇つぶしに「彼」を連れて行くかと、彼を手にした。
  彼の名は、携帯電話。そう・・・。つい数ヶ月前に購入したばかりの携帯電話だった。

  排泄をしながら、暇なので携帯電話についているiアプリをやるというのがほぼ日課になっていたので、その日も私はそれをした。その日は久しぶりにオセロでパックメンに勝利することができた上、わがスタンド、ファックメンこと快便様も
なかなかの便を授けてくれたため、なかなかの上機嫌で、トイレを立ち去ろうとした。・・・・・・そ・・・そのとき・・・!!

                              つづく  


 第二話:奇跡の奪取

  君は、運命というものを信じるか・・。命を運んでくると書いて運命・・・。そう、これも・・・運命か・・。

  ことの起こりは1月の下旬までに遡る事となる。
  一月下旬、私はある店の前にいた。店の中には線の細い男。あまり人と会話をするのが苦手な私は、一瞬ためらったが、しかしそれを確認しなければと、ゆっくりとその男に話しかけた。
  「すみません、・・・」
  私がそう話しかけると、何だこいつという目でその男は私をにらみつけた。・・・く。空気が鉛のようにゆっくりと自分にのしかかる。のどのつばがからからになり、・・これが緊張というやつか・・やめておけばよかったという思念が脳を駆け巡る。
  「何か?」
  その男は確かにそういった。「何か?」といわれれば用件を答えねばならない。
  「はあ・・はあ・・・(く・・くそ・・)」
  だんだんと荒くなる呼気。緊張のあまり、手は汗でびっしょりだ。く・・言ってやる・・・いい大人がそんなことを聞くことは確かに恥ずかしいかもしれない。しかし、聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥、好きな子の前でオナニーするのは来世までの恥。ならば、好きな子の前でオナニーしてみろという孔子のありがたい教えだ。ちがう!!そうじゃない!!それはさすがにやめておけ。いや、そうじゃない、今は好きな子の前でオナニーをすべきかどうかの議論を交わしている場合じゃない。今言うヴェキことはひとつ。・・・そう、私は覚悟を決めた。・・覚悟完了!!

  「ゲームボーイアドバンスのあのおーーかぱかぱするやつ・・・の限定版て予約できますかねぇ〜?」

  そう、私が欲していたのは、ゲームボーイアドバンスSPファイナルファンタジータクティクスアドバンスセット(なげえよ・・)だった。店員は私を一瞥し、

  「あーーー?よくわかんねっス。」

  といった。恐るべきことに、彼はバイトなのでよく知らないということだった。それを聞きつけ、奥にいためがねの男が、めがねを光らせながらこちらに近づいてきてこういった。

  「あーーあれは今、注文しているんですけどね・・。たぶん一本は入荷できると思うんですけど・・。」

  そこで私は聞いた。
  「限定版も入荷しますか?」
  「一本は入荷します。」
  「確実ですか?」
  「確実です。」

  そのめがねは、自信満々に答えた。ただ、「・・多分そんなに入荷はできないと思いますけどね」と付け加えて・・。


  ・・・だが、しかし・・・。
                              つづく  


  今思うと、私はなぜそんなことをしたのか、一瞬、そうなるんじゃないかと思っていたような気もする。・・

  私は、

  右手で、

  トイレの、

  レバーを、

  おろそうと、

  した。

  した・・?

  そう、

  実際には、

  できなかったのだ。

  なぜか・・。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・右手には、
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・携帯電話が・・・

  ・・・・なかった。

  いや、厳密に言えば、あったのに、レバーをおろそうとした瞬間に手元から消えた。
  消えたという表現はどうかと思うが、自分にとっては消えたようにしか見えなかったのだ。
  それは、おそらくあなたの想像しているところにあった。
  それは、トイレの、便器の、茶色い物質の中に合ったのだ。

  急いで拾い上げ、トイレットペーパーで周囲についている茶色い物質をふき取る。背面のウインドウでミッキーが馬鹿みたいに笑っている。・・・まだ生きているのか!?折りたたまれている携帯を広げると中は光っているが何も映っていない・・。やばい。とりあえず、背面の電池を取り出す。電池のところにある赤いシールはまだにじんでいない・・・これなら保険が使えるか!?と思うもさすがに気が動転、とりあえず、表面を洗おうと、洗面台で軽く水洗い。これがやばかった。赤いシールが完全ににじむ。とりあえず、トイレットペーパーでもう一度拭き、目地に詰まった茶色いやつをふき取り、電池を入れる。

  じゅ

  と音がした。液晶には何も映っていない。それどころか、先ほどまで光っていたバックライトも点燈していない。・・まあいい。とりあえず、乾かすしかない・・。表面を完璧に乾かす。電池セット・・反応なし。死んだか・・。電池をはずして。もう一度セット・・。

  じゅ

  鳴るなあ・・しかもつかない・・。なんかいか、じゅっと言う音を聞いてみて気づく。・・・これってやばいんじゃない?
  仕方なく、電池をいれっぱにし、充電器につないで見る・・・反応なし。・・・ご臨終か・・くそ・・。
  ネットで、水没した携帯の対応方法を探すと、”即、電池をはずすこと”、”充電器には絶対つながないこと”、”以上のことを守らないと絶対復帰しません。”・・・なにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!
  両方やっとるがな・・仕方ない・・と・・とりあえず、乾燥するまで待つ・・いや・・。待ってるだけじゃあだめだ!!携帯をあけて、中の水気をふき取るしかない!!
  マイナスドライバーや、カッター、はさみを使用してこじ開けようとするが、ねじ穴が特殊なため、開く気配すらしない。・・必死にねじ穴をつぶしつつ、1時間仕事もせずにこじ開けようとしたところ、細いマイナスドライバーで何とか一本のねじをはずすことに成功・・。同様に2本目もはずせた・・。しかし、3,4本目は位置が悪くこのドライバーでこじ開けることは不可能・・・・・・・・。
  ・・・・・・まてよ・・。
  うちの会社は携帯電話に関する製品も作っているはず・・もしかしたらその部署に行けば!!!!!

  案の定、携帯用のドライバーを入手。携帯電話を恐る恐る開けると、中は水浸し。ティッシュでふきふき。一部こげているところを発見。・・・これはやばいんじゃないか・・?とりあえず、水気を総てふき取り、セット。電池イン・・・。

  ・・・はい。つきませんでした。

  とぼとぼと家路に着き、せめてメモリだけでも救えないかと、先日購入した携帯電話メモリ吸い取りソフトを使用しようとすると「シリアルを入力してください」のメッセージ。シリアル・・・・・・・!?部屋中探すが見つからない・・・。・・・万事休すか・・まあ、もしあったとしても充電もできない機械でメモリが吸い取れたとも思えないが・・・。

  しかし、
  奇跡は
  起こった!!!!!!


  それから2時間。何の気なしに電源を入れると。・・・電源が入った。表示は2002年1月1日00:00・・・メモリは飛んだか!!と思ったが、設定が初期化されただけで、メモリは無事・・。何とかなった・・・・!!!!「彼」は生き返ったのだ!!

  (しかし、水没した携帯が数ヵ月後に逝っちゃったという話があちこちのHPにあるので不安だ・・。)



  仕方ない。並ぶか・。
  それが俺の結論だった。
  ・・・いやまて。ゲーム屋はだめでもコンビニやトイザラスでは・・!?
  そう思いつくまでそれから2週間の日月を要した。(俺ってもしかしたら馬鹿かも。)
  そして、そのころにはもうすでにどのトイザラスも、コンビニも、予約締め切りは受付終了だったのである・・。
  しかし、私は、あの店員の一言を信じていた・・。

  その願いが見事に打ち崩されたのは週間少年ジャンプを呼んでいるときのことだった。
  限定版のセットは、セブンイレブン・イトーヨーカドーのみの限定予約販売となります。
  ・・・?
  ・・・!
  と、言うことはつまり、あの野郎にだまされたのか・・!?
  しかし、コンビニ限定商品を普通の店が販売するというのはよくあること。まあ、限定でなくても黒いのだったらいいかとそのときは思っていた。

  そして、2月14日。世間はヴァレンタインディというイヴェントに浮かれている中、奇跡的な生還を果たした彼を手に私は朝7時半に目覚めた。会社の人には理由は告げてある。遅刻も辞さない覚悟だ。行ってやる!!
  で、例の店の前には張り紙。「ゲームボーイアドバンスSPは本日1本しか入荷しません」・・!?もちろん限定版ではないであろう。そうならそう書いてあるはずだ。しかも、色が書いていない。ひょっとしたらと思っていたのだが、周囲に並んでいる人は一人もいない。・・・うーーん。どうしよう・・。
  もう一見近所の店に行ってみるとそこにも張り紙。「各色1本ずつ入荷します」・・なるほど。ここにも並んでいる人はいない。ということはつまり、このまま並んでいれば買える・・・。しかし、だ・・。この店は何時に開くかがわからない。10時ごろに開いている日もあるかと思えば、12時ごろにしまっている日もある。おそらく平日とか休日とか何らかの理由で開店時間が決まっているのだろうが、その情報がどこにも書いていない。糞っ(FUCK'N)!!
  仕方がない、さすがに会社があるというのにだらだらと並ぶわけにも行かない。寒いし。秋葉原に行ってめちゃめちゃ込んでたらあきらめよう!!

  と、いうわけで秋葉原へ。
  秋葉原には8:30に着。
  最初、列を発見。列の最初には何が書いてあるわけでもない。しかし、その列であろう。並ぶか?と思ったが、20人くらい並んでいる。買えるかどうか不明。パス。次に、10:30オープンで誰も並んでいない店を発見。誰も並んでいないことが気になったが、別の店も探すことにする。だって、まだ誰も並んでいないし、10:30だと遅刻なのだから。
  そして、秋葉原最大のゲームデパートアソビットシティーは、・・・・・・・・・・めちゃ込み。あの店のでかさを知っている人ならこのたとえでわかると思うが、店の周囲をぐるーーーりと半周、4列になって並んでいる(その後ろは確認してない)。・・・んーー。並んでもだめっぽいなあ・・。
  で、ソフマップ本店。ここも人の渦。地元に4台しか入荷しないということは、ここにもどれだけ入荷するかわからない・・。先ほどの店に行くかと思うと、そういえば、もう一軒のソフマップはどうだろう・・
  そのソフマップは日陰にありあまり目立たないといえば目立たない。そこにも列、あるいは、ここでは販売しませんの張り紙でもあるのだろうなと思い行くと、3人。ワン・ツゥー・スリー・・さ・・三人?拍子抜け。張り紙。「今日は10:00に開きます。アドバンスSPも売るよ♪」まあ、ここまで砕けてはいなかったけど、こんな旨の事が。ふうん。並んでみるか・・。さすがに各色2台ずつ位は入荷するだろう。あと1時間30分・・。面倒だけど・・。

  で、一時間後、店員が整理券を配布し、(かなりの量があった。前3人とも自分のほしい、黒を指定したのでちょっとびっくりした。・・実は9時半に行っても買えたっぽい・・。)結局手に入れることができた・・というところで今日はおしまい。長く書いたので疲れました・・ふう。


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