復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。

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 2003 /3 /29
・初日・完
 ・・・

 初めに光があった。光は、僕の体を貫く。ものすごいスピードでその光は僕の体を・・・。

 ・・・

 現実は重く僕にのしかかってきて、僕は気が狂いそうになる。体中が痛く、頭まで痛い。なぜ僕はコンナトコロにいるのだろう。認識に時間がかかる。僕をこの世界に引き戻すものは何?まだ・・、僕は・・。いや・・。でも・・。
 腰に不快な振動と、耳障りなメロディーが自分の意識を現実へと引き戻す。目の前には光。ファミレス?そうか・・。そうだ。僕は、Nに会いに大阪に来ているんだった・・。そして、・・そして・・!?腰に手をやる。振動。これは、携帯電話だ・・ということはつまり・・。腰から慌てて携帯電話を取り出す。もし、これに出ることができなければ、僕はこの旅行でNに会うことは非常に厳しいだろう。
 予想通り、Nからの電話は「公衆電話」からのものだった。無理もない。携帯電話も、自宅電話も持たない人間なのだから。しかし、会社から急な連絡があったらどうする気何だろう?
 携帯も何も持たない人間だからこそ、僕らは「ひかり」で大阪に着くと、とりあえずお好み焼きとたこ焼きを食し、彼の自宅へと赴いた。僕と彼は大意では同じ職種であるといえないこともなくもないので、この職種が残業当然で、下手をすると会社に泊まることも多いということを脳ではなく、体で理解しているので、ひょっとしたら帰ってこないこともあるかなとは思っていた。案の定、彼は留守で、しかもメーター類も回っていない。・・冷蔵庫とか炊飯器はないのか?とも思ったが、仕方がない。二人でかばんの中から書くものやごみを探し、ごみは郵便ポストへ、電話番号と落書きの類はドアの隙間へと挟み込んでおいた。
 で、連絡が来るまでと、近くのロイホで雑談の最中、さすがに24時間近く寝ていない(でも新幹線の中では2時間くらい寝た)のでつい眠ってしまったところへ彼から電話があったというわけだ。

 彼をロイホに呼び、とりあえず泊めろというと、部屋が汚くて寝るスペースがないと抜かしやがる。仕方ないので部屋を掃除してやるからというと、夜も遅いし近所の住民に迷惑がかかるからと拒絶。しょうがないなあ・・宿ないんだよなあ・・と思いつつも、まあ、君の部屋の汚さを鑑賞させていただこうと彼の部屋へ侵入。中に入ることは拒否されたが、やはり汚い。とはいえ、昔彼の実家でもっと汚いのを見ていたのであまり驚きはなかった。むしろ、常に外食で済ましていて、冷蔵庫や炊飯器を使う必要のない生活をしている彼の部屋に生ごみがなかった分、実家にいたころのほうがやばかったかもしれない。
 さて、その翌日、京都を回ろうと企画していた私とAはその話を持ちかけ、一緒に回らないかと問うと、会社だからと断られ、まあ、この職種なら仕方ないか。休日出勤大変だね。3連休毎日働くの?とさらに問うたら、「え?明日休みだったの?」と、ただの勘違いボーイだということが判明。明日はともに京都を回ろう。にしも連絡手段がないのはつらいから、Aさんの携帯を渡し、ひとまず分かれる。

 さてどうするかと、新大阪駅で買ったガイドブックを見、とりあえず、もう3時だしホテルには入れない。大きいサウナなら仮眠室くらいあるだろうと、タクシーに乗り込みその風呂屋へ行く。風呂屋はでかく、終電を乗り過ごしたと思わしきおっさんがたくさんおり、何か人生の墓場というワードが脳裏をよぎったが、まあいいや、とりあえず風呂を楽しもうと、風呂に1時間くらいつかり、休憩所で寝る。床が固く、あまり寝つきがいいものではない上、1持間ほどうつらうつらしたら、仮眠室があいたのでそちらへ移動しろといわれ、さらに移動させられ、そこも床が固くあまり良い寝心地ではなかった。さらには7時にたたき起こされ、あまり寝た気分にはなれず、今日の京はどうなるのだろうと、いくばくかの不安を感じるのであった・・。


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