復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。

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 2003 /4 /20
・タイムマシン
 タイムマシン:辞書に拠れば、人間を乗せて自由に過去や未来に行けるという空想上の機械。とある。

 まあ、数々の小説には人間以外に空間のみを移動させるといったものまで登場しているが、それはよしとしよう。

 タイムマシンは可能かの是非を問いたい。
 タイムマシンが解決すべき問題はひとつではない。
 おそらく大多数の人間が過去にさかのぼる力さえあればタイムマシンは可能だと考えている。もちろんそれは第一条件なのだが。
 過去にさかのぼる方法は、光速に近づけば近づくほど、時間の流れが遅くなり、光速になれば時間の流れはゼロになるという、アインシュタインの相対性理論に基づき、光速を超えればそれより時間の流れは遅くなる。つまり、速度はマイナスに突入し、時間の速度は逆転する。
 しかし、相対性理論に基づいているとすれば、大きな欠点がある。アインシュタインは相対性理論の中で、物質は決して光速を越えられないことを証明している(らしい)のだ。これは、相対的にでもあり、仮にAB二つのロケットが、地球からお互い逆側に光速の90%の速度で旅立っても、Aから見てBは光速以下のスピードで動いているようにしか見えないのだという。(何となく光速の180%の速度で動いているように見えるような気がするけど・・。これは、結局時間が遅延するからなのだそうな・・。うーん・・。)
 それにだ。√(1−(v/c)^2):(vは速度、cは光速度)、というのが、(多分)おおよその時間の遅延の割合なのだが(たとえば、光速の半分の速度で移動する物体があったら、時間の流れは約0.8倍の速度になる。)v>cになったところで、虚数が生じるだけでマイナスにはならないのだ。

 まあ、それはいいとして、仮に過去に戻れる機械ができたとしてさらに大きな問題があるのだ。それは、位置情報である。
 皆さんご存知のとおり、地球は太陽の周囲を回っています。昨日の地球の位置と・・いや、自転もしているので、今の位置と、一秒後の位置は大きく違います。(東京なら、約300m/s)まあ、この問題は北極点なら自転しても大丈夫なので良いんですが、・・自転を除いても地球は動いています。
 まさか、とは思いますが・・いや、結構大人でも勘違いしている人はいるんですが、太陽は動いています。太陽は動かない・・・様に見えるだけです。自転もしています。銀河の中心に対し動いています(これは、公転といってよいのだろうか?)。 さらにその銀河も動いているので、多分、私達は宇宙の絶対座標というものが存在するならば、ものすごい速度で動いているのです。
 おそらく、同じ場所に到達することは宇宙が滅ぶまでないでしょう。
 つまり、同じ場所(この、同じ場所というのも定義が難しいのだが、宇宙でビックバンが起こったとされる地点は動いていないと仮定して・・それが動いているかどうかは誰にもわからないし、通常ものが膨らんだり爆発したりする場合、その中心は同じ場所にとどまるように見えることから動いていないと推測する・・、そこからの相対的な位置を測って同じ場所なのが一般的な同じ場所。)で過去に戻った場合、そこには宇宙空間が!!ってなっちまうんだよね。

 ・・・どうしたものか・・。


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