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2003
/6
/23
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・お湯
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さて、皆さんは熱海という地名を知っているだろうか。私は知っている。熱海という地名は熱い海と書く。勿論、この熱い海というのは温泉という意味なのだ。 熱海はかつて温泉街として一世を風靡した。下駄の音が余りにうるさくて眠れない夜もあったといわれていた。然し今、熱海は閑散としている。何故か。それは、きっと・・・・・・。 5年前、僕らはそこにいた。熱海に。 S・O・H・M・D・I・・。確か、H・Iはいなかったと思うので、S・O・M・Dの4人で僕らは熱海にいた。Mが、ぽつりといった。「僕、病気かもしれない。5年後に生存する確率は50%なんだ。」僕らは暗い気分になった。しかし、それでもまだMは生きている。僕らは無理やり笑顔を作りMに死の辛酸な恐怖を味合わせまいと努めた。マージャンをやりながら、熱海の夜はふけて言った。
・・・そして、5年が経った。
そうだ。マージャンがやりたい。と、思ったのが5月の下旬。アカギを読んでいるときにふと、一年以上マージャンをやっていないことに気が付いた。 あれから5年。たまに、Mの事は思い出す。又、あいつらとマージャンが打ちたいな。・・・ついでに、あの5年前のように、温泉に行こう。マージャンを打とう。又、・・・。
S:某最高学府出身。笑顔が邪悪。公務員。 O:某最高学府大学院修士課程在学。よく一緒に旅行に行く。 H:某最高学府出身。永遠のライバル。 M:某最高学府大学院博士課程在学。 D:私。 I:私と同大学院出身。一流自動車メーカ所属。眉毛が薄い。
彼らに、電話をしよう・・。 僕は、受話器を手にした。 −続く−
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