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2004
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・2004年5月1日午後9時頃
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腹の中で、ごろりと黒いものが動いたような気がした。
あの、・・・写真?
彼は甥が好きで、甥の写真を撮るためにデジカメを買ったほどの男だ。 だから、きっと、「甥の写真?」
いや、腹の中の黒い塊はきっとそのときには気付いていたのだろう。 その質問がどんなにか、その−空気にそぐわないかを。 否、それ以上に−彼のその写真が一体何の写真なのかを。
だから、 だからこそ。 真実を、聞いた。
−もしかしたら、−
案の定、それは、彼が愛でている女性の写真だった。 その後、根掘り葉掘り聞き出したのだが それは彼のプライヴァシィに関わる事柄。 伏せておくことにしよう。
そう、 彼は、 Mに恋愛の相談を持ちかけていて− (俺には何にも行ってくれなかったのが癪に障るけど まあ、童貞に聞いてもしょうがないって事で、 しかも、Mが俺には言わないほうがいいと言ったらしい・・。ひどい話だ。) そのついでにこの、麻雀大会が行われたのだ。 それが、・・・それこそが−彼の真意。
とりあえず、Iは窓の外に閉じ込めることにした。
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