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2006
/3
/30
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・マンガの話
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鉄の旋律
というマンガがある。 手塚治虫先生の名作だ。
主人公の妹がマフィアのボスの息子と結婚。 主人公もマフィアのファミリーとなる。 ある日、街中でおきた犯罪の目撃・証言者となるが、 その犯人はマフィアのファミリーだった。
マフィア内では仲間を売るのはご法度。 法を破ったとして処刑される主人公。 処刑の方法とは、 鉄道で両腕を切断するという残酷なものだった。
両腕を失った主人公は、 とある博士に出会う。 博士は、両腕を手にいれる方法があるといい、 それは、超能力で義手を操るというものだった。
その両腕を使い復讐を繰り返す主人公……
……本当に復讐は善なのかと悩みながら。
……だが、しかし……
という、この、”だが、しかし”の部分と、 そこから発生するカタストロフィ。 ここが、このマンガの面白みだと思っているんですが。 (だから、あえてあらすじにも書かない)
このマンガが、週刊少年チャンピオンにて、 リメイクされています。 Damonsという名前で、米原秀幸が描いているのですが……。
原作を知っているものとしては、これは無いだろう……
の連続です。
まず、原作では復讐の対象が 妹の旦那がボスとなっているマフィアなんです。 だから、妹の幸せと、復讐の恨みで揺れる主人公の葛藤が面白いんですが、 このリメイクでは、 主人公の研究を盗み、妻と娘を殺した人たち になってます。 100%葛藤ないですよね。
そして、原作では博士の言う一言ってやつが、 カタストロフィの伏線になってますが、 博士は、何も言いません。いや、むしろ、復讐しろよ!!的な。 イカレテます。 これで、カタストロフィも望み薄です。
で、今週。復讐のターゲットが登場です。 原作ではただのマフィアでしたが、 …… …… ……自分を狙撃しようとしている5人を同時に打ち抜きました。
……ただの、戦闘マンガになりそうです……。
そういうマンガじゃないんだけどなあ…… 原作を大幅に変えても、 プルートゥみたいなのは好き……というか、いいと思うんですよね。 原作の意思みたいなものが残っているから。 でも、あまりに酷いんで、最近ちょっと面白くなって来てます。
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