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2006
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・GW特別企画 私は如何にして会社を辞めたか 〜 愛欲編
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あー。書くとか言っちゃったけど、 あまり読んで欲しくないなあ……。
まあ、いいか……。
2001年12月29日。
過去の日記を見てみるとこうある。
I cannot trust me. However, I want to trust me.
俺は自分を信じられないが、 自分を信じたい。
と言う意味で書いた。 まあ、中学生レベルの英語だとか、そう言うのは良いんですよ。
この日、生涯3回目の告白と言う奴を…… ……4年前のこととはいえ恥ずかしいですね…… ……何かノリでしてしまったんですね。
確かこんな感じだったような気がします。 俺「今度一緒に映画でも行かない?」 相手「でも好きでもない人と行くのはちょっと……」 俺「好きだアア!!」
ってな感じ。 当時、就職も決まり、学生も終わるって事で、 彼女が欲しいなあと思ってた頃だったんですね。 同じバイト先の塾講師で、俺より4歳も若くて。 当時まだ18。俺が23。(相手にまだ誕生日が来てなかった) まあ、その告白でうまくいけばいいやくらいの気持ちで。
相手「暫く待って貰えますか?」
というわけで、家に帰ってきて、 あの日記を書いたって訳。 即断りでなかったからね。
2002年1月1日。
今年は就職も決まったしいい年にするぞ。 と、引いたおみくじが凶。 嫌な予感。
2002年1月4日。
断られる。
……早いなあ。 そう、ここで、断られてね。 考えたんですけど、好きな人がいるんで、ごめんなさい。 とのこと。 あー。もー。ねー。
2002年1月7日。
何か、まあ、振られたことに関してはそれでいいやと、 次だ次ィイ!!! ほかにおなごはいねがあ!! と叫ぶ僕に一通の手紙。
なんだコレ。手紙を開封した。 恋をした。
……あー。やっぱりちょっと恥ずかしいですね。
その日家に届いた手紙は、内定先の会社からの手紙だった。 同じ、新人のメンバーの自己紹介が書かれていて、 そこには写真も貼られていた。
もちろん、僕のもあった。 (いまだに、前の会社のサーバにはその資料が残っている)
そこに、その子はいた。 プログラマ6人。 デザイナ1人。 プログラマは男4人、女2人。 デザイナは女の子だった。
デザイナの女の子に恋をしたのだ。
2002年4月1日
初顔合わせ。 デザイナのその子は思った以上にかわいかった。 何より、方言がきつく、方言フェチである僕にとって、 こ……このチャンスだけ逃したーくーなーいーよ
いえいえいえいえいうぉーうぉーうぉーうぉー
もう、頭の中は、サバイバルダンス状態だった。
何も考えられず、 上にも書いたとおり、 新人は男4人女3人の7人グループだったのだが、 何故か俺は女子グループにいた。
男3人は、 男3人で飲みに行ったり遊んだりしていて、 「あいつ……ちょっとアレじゃねえ?」 的な反感をも買っていた。
2002年4月5日
チーム分けの日。 デザイナは一人だけだったため、彼女は、最初から入るチームが決まっていた。 プログラマの6人は、5つのプロジェクトの内、 気に入ったプロジェクトを選んで、(1つだけ2人募集だった) 2人以上集まったら、そのプロジェクトの人が選ぶという形だった。
もちろん、デザイナのその子がいるプロジェクトを志望しましたよ。
結果、そのプロジェクトに配属されることになる。 志望者はもう一人いたのだが、 面白そうな奴だからと言う理由で、俺が選ばれた。 まあ、これは当たりでもあり、外れでもあったことは昨日も少し触れた。
2002年4月〜5月
僕は彼女と仲良くなろうと必死だった。 が、彼女は人嫌いな面があり、 そうやって近づいてくる僕を拒絶し始める。 拒絶されると、近づきたくなるモノで、 一緒に帰ろう?とか、昼飯どう?とか誘ったりしたものだが 「一人が好きだから」 と、つれない返事しか帰ってこなかった。
2002年6月15日
何かもう、駄目なら駄目でいいやと思い、 告白して、振られたらあきらめようと。 そういう風にドライに生きよう。 そう決めて、告白。ただし、メールで。 結果、
地元の彼氏のことが忘れられないので、 ごめんなさい。
と言うような返事。あー。 ちなみに、その地元の彼氏というのは居るというのは知っていた。 が、その彼氏とは2年ほど連絡を取っていないという話だった。 それ彼氏か?と思っていた。
2002年6月21日
死にかける。 病状は、急性アルコール中毒。 会社の先輩が新人を誘って飲みに行こうと、 そう言う話になったのだ。
新人と言うことは彼女も来るわけで。 やっぱりかわいいなあと思いつつ、離れて座るも、 新人同士仲良くやらなきゃという、 先輩達のありがたいご厚意で、気づいたら隣に。 話すことないし。 自分の逆サイドに座っている同期は、 彼女が居るくせに(冗談でだとは思うが)彼女をくどき始めるし。 あーーーーっはっはっは。
やってらんねーーーーーーーーーーーっつーの
目の前にあったビールのジョッキに、 徳利に入っている日本酒をなみなみ注ぎ、 がばがば一気する。
ここから消えて無くなってしまえばいいのに。
……気づいたら、病院のベッドだった。
2002年7月〜9月
振られたけど、何かあきらめきれず。 まあ、でも、友人として、彼女と仲良くなれたら良いな。 と、いや、でもやっぱり彼女にしたいなと言う気持ちが入り乱れる。
たまにメールを送ったり、 一緒に帰ったりしたが、
メールが好きじゃないから送ってこないで欲しい。 一人が好きだから、仕事以外で話しかけないで欲しい。 と、完全に拒絶される。
2002年10月
やっぱり、あきらめたほうがいいんかなあと言う思いがひしめく。 そのころ、会社の先輩にしつこくされていると言うことで、 嫌われて居るんじゃないかなあと悩んでいる別の同期である女の子が、 僕に相談してくるようになる。 同期の中では、今でも一番仲の良いのはこの子だ。 じゃあ、そのことつきあっちゃえばいいじゃない。 とお思いの貴兄もいるかも知れないが、 彼女にはれっきとした彼氏がおり、 っていうか、同棲までしているので、 そんなところに手を出すほど僕はその子が好きじゃない。
まあ、それはそれとして、 その子には、それはその先輩が君を好きなんだよ。 と言うことを言いながら、 ああ、俺もそういう風に感じられて居るんだろうなあと。
やっぱり、あきらめるかなあ。 そのころはそう思っていた。−−が。
−−が。と言っても何もないのだ。 10月に同期の内3人が10月生まれ(俺含む)と言うことで、 合同誕生会と称し、同期飲み会を開いた。 デザイナの子はそのころは同期会にも顔を出さなかったが、 そのときは、全員揃うからと言うこともあってか、 その会に参加していた。
そこで、あーやっぱりこの子いいなあと、思ってしまったのである。 なんか、堂々巡りの、馬鹿。
2002年11月13日
飲み会の後、少し仲良くなれた……ような気がしてた。 1回ダメ元で、一緒に帰らない?と誘ってみたら、 嫌々そうであったけど、仕方ないという感じでOKしてくれた。 いや、勝手について行ったらOKしてくれたんだっけか。 あまり良くは覚えていない。
で、11月13日。 忘れもしない。
会社に泊るのがデフォルトになっていた僕は、 その日も徹夜明けで終電間際に帰るところだった。 帰ろうとしていたら、彼女が帰るのが見えた。 ちょいとあわてて荷物をまとめ、追いかけた。 一緒に帰っても良い? というと、嫌。 と一言だけ言われた。 眠かったし、疲れてたという事もあるのだろう。 いや、そんなことを言い訳にしてはいけない。 あれは、俺の意志だ。
じゃあ、一緒に帰っちゃうモンとかいって、 彼女の横に並んで歩いた。 それに対して、彼女は切れた。 文句を言われたか、終始無視だったかは覚えていない。 いや、あの前のことは余りよく覚えていないのだ。
なんで、あんな事をしてしまったのかも。
背を向けて早足で歩く彼女。 彼女に拒絶されることが、 ……
……
……
気づいたら、後ろから抱きしめていた。 数秒、彼女はもがき、二人は分裂した。
彼女は鞄を開き、 見えないナイフを取り出し、僕に向かって構えた。
近づくな。 明日上司に相談する。
震える声で彼女は叫んだ。 ……全てが終わった。 会社も首かも知れない。
何より、彼女に嫌われることが怖かった。
必死で謝ったが許して貰えなかった。
「いい人やと思ってたのに」
それが、僕に向けられたその日最後の言葉だった。
2002年11月〜2003年1月
次の日、首を覚悟して会社に行ったが、 彼女は何も言っていないようだった。 謝ったが、とりつく島もなかった。 まあ、当然だ。と思う。
徹夜での終わらない仕事。 それも、その彼女と。 まるで、泥の中にいるような感覚だった。
辞めよう。と思った。
丁度そのころ、 先の、仲の良い同期の女の子との噂が立った。 あいつらできているに違いない。
その子のことが好きらしい先輩達から、 敵対視されるようになった。 まあ、唯一の救いは、それらが全て、別プロジェクトの人だった。 と言うことなのだが。
……ああ、なんだか、この人達面白いなあ。 そう思っていた。
次回。辞めようとしたそのとき起きた出来事とは。 そして、最終的に辞めようと思ったきっかけとは……
−−輪廻編に続く
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