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2006
/6
/20
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・不思議
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この世には不思議なことなど何もないのだよ。
京極夏彦の書く、京極堂シリーズの主人公、京極堂こと、 中禅寺秋彦の決めセリフである。
僕は、あまねく怪奇が好きだ。 妖怪から、超能力、UFOにいたるまでである。 そして、これら怪奇には不思議はあるけど、不思議はないと思っている。
意味が分からない。 おそらくはそうであろう。
例えば妖怪。 脳が見せる幻覚だ。の一言で切ってしまうことも出来る。 いや、だがしかし、妖怪を見たという人はほとんど居ないのである。 妖怪と言うのは口伝で伝えられるものであったり、 絵が残っているものも、ほとんどが江戸時代の絵師が描いたものである。 別にこの絵師は実際に総ての妖怪を見たわけではない。 口伝で伝わっている妖怪を、ならばこうであろうと言う解釈をして形にしたのだ。 今、子の日本で有名な妖怪絵師の水木しげる氏にしても然りである。 彼も、妖怪が物理的にそこにあるとは考えていない。 ただ、妖怪は居ると考えているのだ。
例えば、『あかなめ』と言う妖怪を語る時、水木氏は、 これは、風呂場を掃除しないと垢を舐めに現れると言う、『教訓的妖怪』であると、推察している。
『教訓的妖怪』と言うくらいだから、教訓なのであって、 そこに物理的に存在するとはいえない。 しかし、その妖怪を畏れるあまりに風呂を掃除し、綺麗にしたとしたら、 その妖怪は『居た』あるいは『居る』といっても良いのではないだろうか。
大槻ケンヂ氏は、UFOを語る時に、 世の中には『いる』『いない』で語る場合が多いが、 『どちらでもよい』が居てもいい。と言っている。 (氏の場合、どちらかと言えば、『どちらでも良いけどいない』に傾倒しているような気もするが) しかし、『無いけど居る』というさらにもう一つの選択肢があるのだ。
成らば。 超能力はあるのだろうか。
果たして−
というわけで、TRICK 劇場版2を見てきた。
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