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2006
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・054:論文『筋少と私』
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11:45 まずは、筋少と私の出会いから語ろう。 一番最古の記憶は、徹子の部屋で大槻ケンヂ氏が、元祖高木ブー伝説の作曲方法について熱弁していた記憶である。 小学生の頃の記憶だ。 メンバーを全員呼んで、目を閉じさせ、大槻氏が「高木ブーを想像するんだ!ほら、そこに高木ブーが!」等とメンバーの前で、熱く語るとメンバーが曲を作ってくれるという。 それが最古の記憶。 次の記憶は、ストリートファイターのCMソング。 友人の家で麻雀をしているとき、「筋肉少女帯って、男しか居ないんだぜ」と言う話を聞いたのを覚えている。 まだ、このころは、大槻ケンヂ=筋肉少女帯という公式は成り立っていない。 そして、キリンポストウォーターのCMを見て、大槻ケンヂのバンドの曲は良い。 と思ったのだが、当時我が家には音楽を聴くという風習が無く、当然、CDプレイヤー何てあるわけもない。 いや、文化がないのだから、曲を聴くにはどうしたらいいか何て言うのすら解らなかった。
で、このころラジオを聞くようになる。 伊集院光のOh!デカナイト。 ある日、体育の授業中に、乳首からビームを発射するような格好をして、「チクビーム!」と叫んでいたら、「君、リスナー?」と聞かれた。 当時、Oh!デカナイトでは、全裸マンコーナーという、伊集院光がラジオドラマをやるコーナーがあり、彼の技に、チクビームがあったのだ。 ラジオなん前時代の物で、友人がそれを聞いていると言うことは大変カルチャーショックだった。 しかし、面白いという友人の言葉に半信半疑ながらもチューニング。 最初の20分は何いっているかさっぱり解らなかった。すげえ前衛的な放送で、全て嘘の番組というふれこみで、こんにゃくをぶつけることによって、やせることが発見されたから、伊集院にこんにゃくをぶつけようと。 そう言う放送だった。何だろコレ。ちょっとヤバイかも(悪い意味のヤバイね)。 しかも何か、コレも前衛なのか知らないけど、副音声で中国語高韓国語だか流れてるし。 ※その後、この外国語はチューニングが上手くあっていないため、混戦していたと判明。 しかし、こんにゃくぶつけなんていう訳解らない放送を初めて聞いて、良く聞き続ける気になったモンだ。 つまり、チクビームがなければ、Oh!デカナイトも聞かなかったし、況や、筋肉少女帯とも出会わなかったかもしれない。
なので、私にとって筋肉少女帯はチクビームなのかもしれない。
さて、このOhデカナイト。 3時間のラジオ番組だったわけだが、途中に、いろいろな人の10分放送が挟まる。 東幹久とか、石田壱成、ココやサッカーの都波選手とか。 そう言う人たちの中に、大槻ケンヂが居た。
いや、厳密には、大槻ケンヂではなく、
デーモン小暮氏と組んで、デーモンオーケンのラジオ巌流島という番組をやっていた。 デーモンオーケンのラジオ巌流島は、伊集院光のOh!デカナイト番組の中では抜群に面白く、なんと言っても一番面白いのは、大槻氏かデーモン閣下のスケジュールがなかなか合わず、基本どちらかしかいないという、むちゃくちゃな番組だった。 個人的に、オーケンのトークに嵌っていたので、デーモン週は(数回まとめての録音のため、月曜にでた人が一週間出続ける)、ちょっとがっかりしたものだ。 で、この番組内では、当然オーケンが宣伝のため筋少の曲をかけるのだが、その中でも、蜘蛛の糸第2章と、リルカの葬列にやられた。 ついでに、コボちゃんグルーにもちょっとやられた。 この人すげえ。 それまで、曲なんて聴いたこと無い人だったわけで。 そんな、いじめられっ子を殺すとか葬列でくしゃみをするとか、ウグイスパンにウグイスは入っていないとか、そんな歌詞の曲なんて、99.9999%聞いた事なんて無いわけですよ。 どれくらい衝撃だったかって、リルカの”ソウレツ”のソウレツがまさかソウレツだと思わなくて、どんな意味なのか悩んだほどだ。 これで、インプリンティングされた。 初めてであった衝撃を受けた曲が筋少だったのだ。 これが、僕と筋少の出会いである。 その後、trfと、m.c.A.TのCDと一緒にレティクル座妄想を購入し、より深く嵌っていくのである……。 (そして、レティクル座妄想に、前述のどの曲も入っていないことに涙するのである……)
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