復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。

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 2007 /12 /25
・乞食
 ネットを散策していたら、
 なんでも、元ミス東大生がブログで乞食を差別発言し、
 それによりブログがあれていると言う、
 何ともはやまあ、愚かしいなあと言うニュースが。

 何が愚かしいと行っても、
 ほとんどの人間が乞食を差別用語だと思っていることである。

 ご存じかご存じでないかは知るところではないが、
 乞食と言う言葉には「食物や金銭を人から恵んでもらって生活すること」
 という意味しかない。

 これが、「食物や金銭を人から恵んでもらって生活する人を侮蔑する言葉」
 ならば差別用語なのだが、
 「食物や金銭を人から恵んでもらって生活する」人がいて、
 別にそれが普通の社会ならばその人を乞食と表現しても何も問題はない。
 そして、インドはそのような職業に就く人が普通なので、
 これは全く問題のないことなのである。

 ちなみに、じゃあなぜ日本の路上生活者をホームレスと言い、
 乞食と言わないのかと言えば答えは簡単で、
 彼らは「食物や金銭を人から恵んでもらって生活」していない。

 だから、それは正しい呼び名でないから言わない。

 本来はそれだけなのである。

 ※ま、「現在の日本においては、生活保護が行き届いているために物乞いで生計を立てる人は理論的に存在しない。よってこれは死語であり、存在しないものを指す言葉は放送に用いるべきではない」という流れから放送不適切用語であるとする話もあります。
 しかし、それでも、インドの乞食はインドの乞食であるわけです(日本の乞食は無いといっているのであるから)。

 ※ちなみに、日本の現行の法律では、
 物乞いは禁止されているので、乞食がいるとなれば、
 それは法を犯している人の存在を認めていることになってしまいますね。

 で、件のブログの文面を見てみたが、
 最後に「こじきのくせに」と書いたのが問題となっているようだ。

 まあ、個人的にはこれすらも問題にすべきではないと思うのだが、
 「くせに」にある種の職業に対する偏見、あるいは侮蔑が見られる
 とされても仕方がないかなあとは思う。

 なーんて擁護意見を書いたらこのサイトも荒れるのかしら。

 ちなみに

インドの低所得者の方に対し「乞食」とさげすむ差別発言をおこなっておりましたのは誠に遺憾です。


 という(一部抜粋)、メールを大学と大使館に送りつけている動きも
 あるらしいですが、
 ブログの文を記事で読む限りでは、低所得者を乞食と言っているわけではないですし、
 「くせに」より「乞食」の方に重きを置いているようです。
 低所得者を乞食だとしているのはこの文を書いている人であり、
 むしろ、その人の方が酷い差別主義者ではないではないかと思うのです。


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