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2008
/10
/5
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・容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身を見てきた。
なんかねー。期待し過ぎちゃったかなーって感じでした。
面白くない訳じゃなくて、 面白いシーンはあるんですけど、その間が冗長というか何というか。
そもそも、最初の殺人事件に引きが感じられなくて、 序盤の5分間くらいのあらすじを書いてしまうと、 ある女性とその娘が人を殺して、 その女性に好意を持っていて、隣に住む天才数学者・石神が、 彼女らのアリバイを作る。
って話なんですが、 なんか、そのアリバイにすごさを感じさせないんですよね。 いや、だんだん凄くなっていくので、 それが狙いだって言うのは後で解るんですけど。
トリックも中盤で解ってしまったしなあ。 まあ、これは、『映画を見ている我々にしか提示されないヒント』が あったおかげなので、 それだけで、湯川先生より頭良いとは言えないんですけど。
それよりなにより、この石神が、 その女性を庇った行動が愛だ何だとネットを見渡しても書かれていますが、 そんなアリバイ作りに協力するのが愛なんて、酷い話ですよ。
この石神は純愛に生きた。 なんてね。 タダの犯罪者じゃないですか。
後半のシーンで泣いている人も居ましたけど、 私はさっぱり泣けませんでした。
そもそも、人を殺してしまったら、 普通の人なら、大きな罪の意識を持つわけですよ。 幾らどんな悪人を殺してしまったのだとしても。 それが無罪になったところで、罪の意識は持ち続けなくてはいけないし、 いくら罰を受けたところで、罪の意識は消えないのだけれど、 罰を受けることによって、罪の意識は軽減されるわけなんですよ。
だから、無罪になってしまうのだとしたら、 この犯人はずっと罪の十字架を背負って、 おびえながら生き続けるんじゃないでしょうかね。
私が本当に純愛だと思える行動を取るなら、 自首を薦めますね。 いや、本当に。
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