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2012
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/9
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・同窓会
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3月に学年全体の同窓会があるという報を受けた。 卒業して15年間、 卒業した翌年の1回しか(しかもそれはクラスの同窓会だった) 同窓会なんて行われていなかったのに、 人が大阪に来たとたんにこれかよ。
同窓会と言えば、
初恋の神田川さん(仮名)はどんな風になっているのだろう? きっとあの娘のことだから綺麗になっているんだろうなあ。 そんな想像をしながら、暖簾をくぐる。 神田川さんはあの頃と同じような姿で、 ちょこんと端の方に座っていた。 「神田川さん、久しぶり」 何気ないふりを装って、僕はちゃっかりと隣に座る。 薄暗い店内で遠くから見たときには気づかなかったが、 近くで見ると、彼女はしっかりと年輪を重ねていた。 「ふふ」と笑う彼女の目尻には、 あの頃にはなかったような深い皺。 ただ、それでも、上品にあくまで上品に彼女は成長していた。 「おい、武田(仮名)、もう、神田川さんじゃないんだってさ」 千駄ヶ谷(仮名)が、僕に言う。 え? トクンと、心臓がなる。 (中略) 「本当に、よかったの?」 京乃宮(仮名)が僕に言った。 あの頃、スポーティだった京乃宮は、 今はすっかりおばちゃんだった。 腹はぶよぶよで、髪の毛には白い物が混じっていた。 「もう、子供じゃないんだぜ」 僕は精一杯の虚勢を張った。 「でも、あんた、神田川のことが好きだったんでしょ」 京乃宮がたばこを吸いながら言う。 昔はたばこを敬遠していたのに。 「もう、槌ヶ丘(仮名)だしね」 「でもさあ、あいつ、高校時代あんたのことが――」
みたいな、妄想するじゃないですか(長いよ)。 でも、そんな妄想も僕には許されていないんですよね。 なぜなら、男☆子☆校だから(・ω<)
どうせ行ったって30過ぎた親父が集まるだけのパーティですよ。 どうせ行ったって、俺さあ去年結婚してさあ、 先月娘産まれたんだよ写真見る? かわいいだろー。 あー。お前にはやらないからなー。 とかなんか言われてさ、 あはははは。と引きつった笑顔するのが精一杯ですよ。 そして、無駄に進学校なんかに行ってたんで、 (ちなみに、私はその中で思いっきり最下層の人間でしたがね) みんな医者だとか弁護士だとか有名企業だとかに勤めてるに決まってますよ! っていうか、フェイスブックで募集しているの見る限り、 懸念じゃなくて現実ですよ。 どうせお互いがお互い自分がいかに成功しているのか、 腹の探り合いになるに決まってますよ。
と、ネガティブな妄想もしちゃうんですが、 正直、どうしようか迷っている所ではあるんですよね。 フェイスブック見る限り、 95%覚えてない人&残りの5%もそんなに会いたい! 人ではないので、 いや、何人かは会ってみたい人もいるけどなあ。 飲み代と新幹線の往復考えると4万はかかるだろうし……。 千葉に住んでたらなあ、行くんだけどなあ。 もしくは、神田川さんが来るなら。 いないけど。 もう、この世には(え?)。
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