復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。

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 2013 /12 /8
・4日目 山と渓谷
 実は、このツアー、不思議なツアーでして、
 ホテルの朝食はマドリード・バルセロナ共に、
 初日しか無いと書かれていまして。
 でも、バウチャーにはそんなこと書かれて無くて。
 どっちが本当なんだろう? と、関西空港でバウチャーを渡してくれた
 お姉さんに聞いたところ、土曜の深夜だったので担当者がおらず、解らないと。

 で、この日、2泊目の朝食だったんですが、
 聞くのめんどくさいのと、
 疲れているので限界まで眠りたいのと、
 この日はバルセロナまでの移動日なので、
 9時半アトーチャ駅発のAVE(新幹線みたいなモン)に
 乗らなくては行けないのと、
 前日の朝食がまずかったこともアリ、
 朝食はまあ、いいか。と。

 途中で何か食うか。

 ――だが、この日、
 YOLYはなかなか食事にありつけないのである――

 ホテルを出て、駅に向かう途中パン屋があったので、
 パンでも買うかと、パン屋に入ると、
 何やら客と店員がもめている。
 何か時間かかりそうだし、ここじゃ無くて良いか。
 と思って歩いたら、すぐ駅。

 まあ、AVEの駅近くに行けば、
 何かあるだろうと楽観視。

 アトーチャ駅到着。
 まごまごしていたら、
 親切なおじさんが、何処行きたいの?
 バルセロナ?
 だったら、ここじゃ無くあっちだよ。
 と、教えてくれる。
 ありがとう親切なおじさん。

 スペインの人は、コチラがきょろきょろしていると、
 優しく声をかけてくれる人が多い気がします。
 この後も別の場所で何回か声をかけられましたし。
 そのうち何回が俺の財布を狙っていたのか――と、
 勘ぐってしまうのは、良いことなのか、悪いことなのか。

 乗り場所も確認したし、
 何か食べようかと、店を散策するも、
 あまり美味そうな物が無い。
 パン屋はあったけど、
 買い方が解らないのと、
 パンかあ、もうちょっと何か欲しいなあと思い、
 結局買わずにAVEに乗る。


AVE。3時間乗りました。


 AVEは入り口付近に荷物置き場があり、
 荷物をそこに置くも、盗まれないか心配。
 インド旅行に行ったときには、
 ワイヤー持って行ったんだけどなあ。
 今回も持ってくれば良かったなあと。

 とはいえ、席に持っていくわけには行かないのと、
 ネットで調べたところ、AVEでの盗難はほとんど無いと書かれていたので、
 それを信じることに――は、にわかには出来ず、
 席から後ろを振り向けばすぐに見られる場所に置く。

 まあ、見ていたところで、
 ドアが閉まる寸前にパクられたら終わりなのだが、
 見た目より思いスーツケースなので、
 そんなに急いで逃げられないだろうとか、
 そんなことを考えつつ……

 ……気づいたら爆睡。

 慌てて、荷物置き場を見る。

 大丈夫。あった。

 時々振り返りながら、
 3時間電車に揺られ、
 なんとかバルセロナに到着。

 さて。ここからどうするか。

 この日の予定としては、
 この後、モンセラットという山に行きたいなと思っていたのだ。
 とはいえ、大きなスーツケースを持って行くのもアレなので、
 1、駅にスーツケースを預ける。
 2、ホテルにスールケースを預ける。
 という2つの選択肢が僕の前には現れる。

 駅の荷物預かりは6ユーロ弱(≒840円)と高い。
 では、ホテルに持って行くのはどうかというと、
 電車代4ユーロ(≒560円)に、時間もかかる。

 というわけで、駅に荷物を預け、
 さあ、いざモンセラットへ!

 の前に、腹減ったなあ。

 モンセラットに向かう駅は到着した駅とは違うけど、
 歩いて行けそうなので、歩いて行くことにする。
 その間に飯屋もあるだろう。
 でも、モンセラット行きの電車は1本/1時間しかないようなので、
 とりあえず、チケット買ってからにするか。

 と、駅に向かう。

 駅に向かう途中、ぶじゅうという厭な音がする。
 昨日さんざん歩いて出来たまめがつぶれた音だ。
 いてえ。

 駅近くまで着くも、
 どこから駅には入れるのか、迷いまくり、
 さんざん迷ったあげく、
 なんとか、駅に到着。

 駅には、モンセラットこっち的な案内がいっぱい出ていた。
 ネットで調べたところ、
 その案内通りに進んでいけば、
 チケット売りのおじさんが居るらしいのだが……

 居るけど、その人がチケット売りなのかどうか解らない。

 チケット売りの自販機を触ってみると、
 何か種類がいっぱい出てくる。
 往復チケット
 ロープウェイで上に行くチケット
 ケーブルカーで上に行くチケット
 よくわからなかったが、
 なんとなく、ネットで調べておいた価格に一番近そうな物を購入。
 ケーブルカーで行きたかったので、Cable Carを選択。

 案内板を見ると出発まで20分。
 うーん。微妙な時間だなあ。
 ま、モンセラットに着いたら、食うところもあるって話だし、
 そこで飯食えば良いか。

 と、電車に乗り込む。


モンセラット行きの電車。


 そこから、揺られること1時間。
 って、1時間もかかるのかよ。
 ケーブルカーの駅に到着。
 ケーブルカーに乗る客は、俺の他に2人しかおらず、
 その2人も電車の外で乗務員さんと談笑している。

 乗務員さんに切符を見せると、何か言われた後、
 早く乗れと言われ、
 ケーブルカーに乗り込む。


ケーブルカー。


 が、なかなかケーブルカーは出発しない。

 どうなってるんだ? と思った頃、やっと出発。

 同じ車両に乗っている乗客はゼロ。
 さっきのお客さんは、2車両のうち、
 自分の乗っていない方の車両に乗り込んだのだ。
 寂しい。

 しかし、景色は壮観で、
 コイツはスゴイ!

 上の方の駅に到着すると、
 さらに上に行けるケーブルカーがあると言うので乗る。

 バカは高いところが好きなんですよ。


さらに上まで上れるケーブルカー。
ずっと乗り物乗ってますなあ。


 さらにその上に上れるというので、適当な登りっぽい道を選んで進む。
 ある程度上ったところで看板発見。
 この先40分でどっかに到着するとある。
 往復で80分か。面倒くさいなあ。
 豆もつぶれて足も痛いし。
 引き返す。

 で、駅前の看板を見たところ、
 今のルートを40分歩いたら、
 頂上どころか、さっきケーブルカーに乗った駅に着くところだったらしい。
 あれ?

 頂上には別のルートで1時間半ほどかかると書いてあったので、
 見なかったことにする。

 まあ、そもそも3時間往復でかかったら、終電無くなるし。
 ここからの景色も綺麗だし。
 これでいいのだ。


やっと着いた!
この日は結局8時間くらい乗り物に乗ってるのだよね。






 ケーブルカーで降りて、
 この地で発見されたという、
 黒いマリア様を見物。


聖堂。


 マリア様に、この先の旅の無事と、
 そろそろ結婚したい旨を祈る。


この旅の無事。結婚。カブト虫。ドロローサ。結婚。
ジョット。天使。結婚。カブト虫。特異点。紫陽花。結婚。
秘密の皇帝。だからなんだ。


 で、飯を食おうかと、
 店に入るも、
 そろそろ終電の時間。
 お店も閉店の時間で、
 フランスパンくらいしか無かったため、
 バルセロナに戻ってから食べることにする。

 で、ケーブルカーと電車に揺られ、1時間半ほどかけて、
 バルセロナに戻る。

 ケーブルカーに乗るとき、
 切符を何回通しても、
 ゲートが開かず、あれ? おかしいな?
 と思っていたのだが、
 (結局開いたのでケーブルカーで帰ってきたのだが)
 バルセロナのその乗車した駅で、
 切符の自販機を見て気づく。

 モンセラットには、ケーブルカーとロープウェイで行くルートがあり、
 切符を買うときにどちらで行くか選ぶのだ。
 そして、自分はケーブルカーで行くから、
 Cable Carを選んだ。
 選んでない方を見ると、
 Rack Railway。
 ……あ。
 Cable Carはケーブルカーでは無く、ロープウェイで、
 Rack Railwayがケーブルカーだったのです。
 そりゃあ、ケーブルカー乗るときに何か言われるし、
 ケーブルカーのゲートも開かない訳だ。

 しかも後で調べたら、
 その上に行く用のケーブルカー付きの切符もあって、
 そっちの方がお得らしい。
 モキー。

 さて、バルセロナに到着。
 飯を食うか。
 と思うももう辺りはすっかり闇。

 ここで飯を食うとすると、
 多分お酒も入る。
 お酒が入った状態で、
 スーツケースを持ってホテルを探すのは、
 いささかキケンだし、見つからないのでは無いかと考え、
 食事はちょっとガマンする事に。

 とぼとぼと、夕暮れのバルセロを歩く。
 うう。腹減った。足痛い。

 スーツケースを回収し、
 いざ、ホテルへ。

 ……道に迷う。
 詳細な地図はスーツケースの中。
 開けるかどうしようか。
 でもなあ、往来で開けるのもなあ。

 10分後、いかんともしがたくなって
 往来でスーツケースを開ける35歳男性の姿が。

 ああ。
 なるほど。
 ちょっと行き過ぎてたのね。

 というわけで、ホテル到着。

 フロントの人が凄く親切な人で、
 マップをくれと言ったら、
 そのマップにバルセロナの名物と、
 そこまでの行き方をゴリゴリと書いてくれた。
 その上、パスポートは持ち歩くとすられるから、
 ホテルの部屋に置いておいた方が良いとか、
 (まー、もう、すりは経験済みなんだけどね)
 を、丁寧に説明してくれる。ありがたい。

 で、何かをどうにかしろと言ってくるのだが、
 コレがさっぱり解らない。
 日本人向けの日本語が書かれている紙を読んでいるのだが、
 それでもわからない。カコーゼとか言っている。
 その紙を見せてもらうと、『観光税』
 そう、バルセロナでは、宿泊費とは別に1泊1ユーロ弱の
 観光税がかかるのだ。

 OKOKと。
 今払うか、帰りに払うかと言われたので、
 今払いますと言って支払い、部屋へ。

 狭いながらもモダンな部屋で、
 荷物を置いたら、早速食事にゴー!

 丁度ホテルの隣にレストランがあったので、
 ここでいいや(適当)と、入る。

 メニューを見ながら、
 スペインぽい物は何だろうかと悩んでいたら、
 プレートがお得だと店員。
 なるほど。
 魚か、肉か?
 とりあえず、よくわからない魚を選んでみる。
 cuttlefishか。
 キャトルってなんだ?
 城か?(それはcastle)
 牛か?(それはcattle)
 わくわくしながら、待っていると。
 来たのは、イカ。

 イカかあ。と思いながらもぐもぐ。
 うまい!
 空腹は最高のスパイスと言うけれど、
 オリーブオイルの風味とイカがマッチしていて、
 とっても美味しいでげそ。(げそ?)

 もぐもぐと食べていると店員が、
 おいおい小僧。
 どういうことだよ。
 と、つかみかかってきた。
 すわ何事かと思うと、
 自分の座っている位置がテレビと逆。
 テレビの見られる位置に移動するべきだ。
 あと10分で、バルサの試合が始まる。
 もちろん見ていくんだろ?
 的なことを言われる。

 しかも、気づいたら店の中でも一番の特等席。

 特にサッカーに興味は無かったけど、
 郷に入りては森田剛。
 イカをくらわばサッカーまで。
 と、サッカーを見る。

 どうもこの店、
 半分くらいはバルサファン。
 バルサの選手がゴールをしくじると、
 オイオイオイオイお前どうなってるんだ!
 的な反応。

 何となく、途中で出たら、
 バルサファンに、バルサファンでも無いのに、
 おまえは、あんな良いところを陣取っていたのか。殺す。
 と言われるような気がしてきたので(妄想です)、
 イカも美味かったし、
 よし、なにか適当に頼もうと、
 凄く適当に注文。

 Bomba
 と、
 Croquetas
 を注文。
 Croquetas
 は、何ピース? と聞かれたので、
 へえ、ピース単位で頼む物なんだと思いつつ、
 解ってる感を出すために(何のために?)、
 2ピースと平然と答える。

 出てきたのは、
 丸いコロッケと、
 平べったいコロッケ2つ。

 コロッケだ!
 どっちもコロッケだった。
 にわか感丸出し。

 丸いコロッケには、ピリ辛のたれがかかっており、
 これがまた、このコロッケにあうあわないで言えば、
 もう、あうのあわないのって話どころか、激うま。
 平べったいコロッケは、
 中身はジャガイモでは無く、
 なんか、海老風味の美味しいの。
 これを、丸いののたれにつけると、
 又美味いの。

 ビールがごくごくと進んでしまいます。

 サッカーの方は、
 AJAXというチームが2点取ってしまい、
 前半終了時で、みんな帰ってしまいました。
 それが、2点取られているからなのか、
 いつものことなのかは解りませんが。

 隣の席でファンタ2本で3人で粘っていた(多分)学生達も、
 帰ってしまったので、
 2点取られたからだったのかもしれません。

 私も良い感じにお酒が回ってきたし、
 折角見てたのにバルサ負け気味だし、
 なんか、イエローカード多いし(関係ない)、
 もうホテルに帰ることにする。

 ホテルのテレビで続きを見ればいいやと思って、
 チャンネル探したけど、やってない。
 なんでー?

 尚、あのときの結果、
 どうだったんだろうと検索したら、
 AJAX 2 - 1 バルサ
 で、負けてました。
 しかも、FCバルセロナ今期21試合目にして初黒星だそうです。

 ん?
 俺が見てたからか?

 しょーがないから、チャンネルを回してたら、
 ドラえもんがやってたので、そのまま、適当に見る。


でれえめん。


 マドリードのホテルは隣の部屋の音がうるさかったけど、
 このホテルは換気扇の音がうるさいな。
 とか思いながら、寝るのであった。



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