復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。

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 2017 /10 /25
・FUTURE! 全曲感想
 FUTURE!の初見感想です。
 ネタバレも多分に含むので、
 聞いてない人には読んでほしくはないです。
 なんて矛盾したブログなんだろう。

1.オーケントレイン
 最初に聞いた感想は、
 これが筋少? だった。
 筋少らしくないなあと。
 でも、最初に聞いた感想は、
 これ、絶対俺の好きな曲だ。
 FUTURE!を通して聞いて、
 そういう感想の曲が多くて。
 違和感があるんだけど、それが逆に心地よくて。
 なんか、今までは、同じフレーズの使い回しがあると、
 ちょっといやだったんですけど、
 例えばこの曲だと、「苦しみの根源は執着」とか。
 でもなんか、FUTURE!だと、いやじゃないんですよね。
 それが何なのかはうまく表現できないんですけど。

2.ディオネア・フューチャー
 この曲も、すごく筋少っぽいけど、筋少っぽくないなあと。
 全体的にいえるんですけど、各作曲家の色がすごく濃く出ている、
 あえて出しているアルバムだなあと。
 最初の数フレーズで、これおいちゃんだ。内田さんだ。橘高さんだと。
 あえてそういう順番で並べていて、混ぜていないというのもあると思いますけど。
 これも、ディオネア・フューチャーっていうワード自体が、
 筋少っぽく無いと思うんですよ。
 格好いいし。
 いや、格好いいのはいいんですけど。
 語りもあるし、今までのアルバムだと、
 最後から2曲目に持ってきそうな曲だなと。
 でも、これが2曲目にあるのがすごくいい。
 この並び以外考えられない。

3.人から箱男 (筋少×カラオケDAMコラボ曲)
 この曲はもう何10回も聞いているので。
 特に書くことはありません。

4.サイコキラーズ・ラブ
 僕は人殺しが嫌いなんですよ。
 いや、好きって人は居ないでしょうけど。
 サイコキラーっていう人たちが嫌いなんですよ。
 愛とか恋とか寂しさとか、そういうもので、
 彼らはくくれないと思うんですよね。
 普通に家族を持っていて
 でも殺したいから殺した人っていうのもいますし。
 寂しくたって人殺さない人の方が多いし。
 そういう意味では、やっぱりこの曲、
 この歌詞には違和感しかないです。
 でも、それを差し引いても曲調がいいんですよね。
 つい口ずさんじゃうのはこの曲だったりします。

5.ハニートラップの恋
 最初のフレーズで、あ、内田ゾーンに入ったぞと。
 内田さんは、SWITCHED ON KING-SHOWで、すごく進化したと。
 まあ、そういう言い方すると偉そうですけど、
 音の遊び方が、今までより深いなと。
 あと、じゃがたらっぽいなあと。
 FUNKって言うんですかね。
 歌詞はすごくふざけているんだけど、
 曲調もすごくふざけているんだけど、
 全体的にすごくふざけているんだけど、
 何でこんなに格好いいんだろう。

6.3歳の花嫁
 月に一度の天使系、
 謎のだめ親父が人生を回想しつつ、
 自らを語る曲かと思いきや、
 いや、まあそうなんだけど、
 神父さんに全部持って行かれるという。
 神父さんずるいわあ(笑)
 これ、絶対ライブで盛り上がるやつ。
 珍しくアンパンマンという、
 実在のキャラクターが登場しているのも面白い。
 (おもちゃやめぐりとかもあったけど)
 でも、この主人公は言うほど悪い人じゃ無いと思うんだよなあ。
 3歳の娘には好かれているし、
 嫁は逃げたっていっても、娘捨てて逃げているような人なので。
 月に一度の天使のおじさんよりいい人だと思う(笑)
 永遠も半ばを過ぎてと言う、
 中島らもさんの本のタイトルを再使用しているのも
 この曲だと許せる。
 歌詞の内容を考えるとすごく悲しい歌なのに、
 悲しくなくて、あ、やっぱり神父さんが最強過ぎる。

7.エニグマ
 ゴリゴリのプログレ。
 エニグマというのは謎という意味で、
 第2次世界大戦の時に
 ドイツが使用していた暗号機につけられた
 名前でもありますね。
 意味がありそうでないような歌詞っていうのが、
 筋少でありそうでなかったのが新鮮で、
 でも、だからこそすごく面白い。
 できれば、これはこういう意味なんですよ〜
 っていうのは、ネタばらしされたくない。
 意味が無いのがいいかなと思う。
 (でも、オーケンだとどこかでしそう(笑))
 オーケンが、アンダーグラウンドサーチライでやりたかったことが、
 さらに拡張されている感じがします。
 ただのプログレというのではなく、
 筋少的プログレというのかな。
 プログレという壮大な海の中に、
 お城が見えるというか(笑)。

8.告白
 内田さん進化の究極系。
 ある種、空手バカボン。
 有頂天ぽさもあるか。
 一見、歌詞が馬鹿馬鹿しいんだけど、
 実は馬鹿馬鹿しくないことをいっていて、
 僕が筋少を好きな理由である、
 自分は周りの人とはなんか違う(いい意味ではなく)
 という思いを、
 昇華している曲だと思うんですよね。
 この世界は生きづらいなあと。
 僕も、人をなかなか好きになれなくて、
 人になかなか好かれなくて、
 なんか自分だけ次元が違う世界に居るんじゃないかと、
 思うことが多くて。
 最近は、筋少好きの中でも、
 自分は異質なんじゃないかと思うようになったりして、
 それをブログに書いたけど、
 全く賛同とかの(まあ、否定もなかったんだけど)
 コメントがなくて、やっぱり俺はうごごご……
 なんて思ったりするんですけど、
 そこにピタリとはまる感じが、
 こんな曲調で(笑)。悔しいなあ(笑)。
 突然鳴り響くピアノの旋律もきれいで、
 なんだこれ、なんだこれ、
 うわああ、よくこれまとめられたなあと。
 いや、まとまってるのか?
 ここら辺も、サンダーユウとか
 やっているからからかもしれないですね。

9.奇術師
 小休止。
 いままでぐわああと襲い来る、
 そのプログレだったり、ファンクだったりする、
 アメージングウチダワールドを、
 橘高ワールドが駆逐する一曲。
 まさに、奇術師の所業。

10.わけあり物件
 からの、わけあり物件ですよ。
 どうなってるんだこのバンド。
 なんか、すごくTHE SHOW MUST GO ON感が
 するなあと思ったけど、
 あれだ。
 訳ありですよ〜が、ライブとかでやる、
 ムツオさんの、みなみなさま今に見ておれでございますよ〜
 とかぶるんだな。
 恋の蜜蜂飛行っぽいフレーズもある気がしますね。
 あまり音楽のことはよくわからないですけど。
 これは、ライブでやると絶対盛り上がるやつだなあ。

 そういや、これ、パチスロでかかるんだよなあ。
 どんなパチスロなんだ……。

11.T2 (タチムカウver.2)
 タチムカウver.2といっても、タチムカウとは全然違いますね。
 DDTプロレスの入江選手の入場曲にふさわしく、
 プロレスネタ満載で、
 ニーテンキュウは、プロレスラーが、
 カウント2.9で技を返すところから来ているし、
 出てくる場所場所は、プロレスの聖地ですね。
 
 あと、ルーリードの
 ワイルド・サイドを歩け(Walk On The Wild Side)好きだなあ。
 これも、特撮でも使われているフレーズなんですけど、
 うまくなじんでるなあ。



 ワイルド・サイドっていうのは、
 やっぱり、どこか違う、
 我ら人間モドキたちのことを言っているのだろう。



 というわけで、今回のFUTURE!
 初手からほぼ全曲に違和感を覚えつつも全曲好き、
 という珍しい現象に出会えていて、
 自分でも驚いています。

 毎回新譜が出るたびに(神父じゃないよ)、
 感想を書いているんですけど、
 ここまで感想が長いのも初めてですね。
 そのことからも、
 衝撃を受けていることがおわかりいただけるだろうか?
 (アルバムが違う(笑))
 書くのに1時間以上かかってしまいました。
 書いてたら、ATOKに、入力時間が長いから、
 少し休憩しませんか? といわれた。
 そんな機能があったのねATOK(笑)
 放っておいてくれないか(笑)
 何度聞いても楽しく面白く新しい発見があります。

 全体を通して、
 俺たちは何かが違う。
 ということへの肯定と、
 筋肉少女帯というバンドの、未来を示しているんじゃないかなあと。
 違和感というのは、その今までなかったものへの違和感であり、
 ある種、過去への“執着”を捨てたという状況なのかな。と。
 それが、少なくとも僕にとっては、
 希望であり、喜びであるわけで。

 こんな駄文を読んでいる暇があったら、
 FUTURE!を聞くんだ!
 さあ! 今すぐ!



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