復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。

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 2018 /8 /3
・最終話 妄想
というわけで最終話です。
すべて、アレは夢幻。
YOLYの妄想だったんじゃないかと思う日々。、

おまけの一日に、
安堵の日が訪れるわけもなく――

やっぱり、ワインとクスコサワーが悪かったんだろうか。
兆候は……どれが兆候だったのかなあ。

やっぱり寝苦しくて、
すぐ目が覚めたんですよね。
その時に、ものすごくおなかが痛くて。
でも、トイレ寒いから、あまり長居できなくて。
でも、水みたいな便だったんですよね。

それが最初の異変だったなあ。

そのあともう一回何とか寝て。
目が覚めたら5時だったので、
あ。と思って、
カメラ片手に、外に出たんですよ。

朝早いからフロントには誰もいなくて、
正面玄関のかぎもかかっているんですよ。
深夜に星を見に行くツアーもあるのにどうしているんだろう?
と思ったら裏口みたいの見つけて。
そっちもカギがかかっていたんですけど、
内側から開けられるカギだったので開けて。
閉められませんように。
と祈りながら星を見たんですよ。

ちょっと夜明けが近いのか、
地平線が明るくて、
昨晩より星が薄いんですね。

で、カメラをセットして。
セットしてって言っても、三脚がないから、
地面に置いて。

また、地面が塩で白いんですよね。
寒いのに合わせて、白いから、
なんか雪に見えるんですけど、
カメラ置くと、塩なんで、塩まみれになるんですね。

うわあ。
と思いながら、適当にシャッター。
うーむ。
やっぱりうまく撮れないなあ。
というのを、何回か繰り返して、
やっと一枚取れまして。



もちろん、聡明な皆さんには、
何かわかりますよね。

拡大しましょうか。
この星座です。



え?
まだわからない人もいますか?



もうわかりましたね。(本当か?)

そう、

南半球でしか見られない、

この星座の名前は、

レティクル(レチクル)座


せっかく南半球で、
星が見えるんだったら、
見ておかないとレティクル座。
筋少ファンとしてはね。

と思ってずっと見たかったけど、
やっと見れたぞレティクル座。

ただ、肉眼ではどうしても見えませんでした。
眼鏡かけてみても、
双眼鏡で見ても、
いまいちどれかわからず。
寒いし、
1時間くらい頑張ったのですけど、
出発時間も近づいてきたので断念。

まあ、写真に収められただけでも。
ぐぬぬ。

で、空港に移動。
このころにはだいぶ体調が悪くなり、
空港のトイレに引きこもる。

心配してくれたマテオが、
荷物を持ってくれた。
ありがとうマテオ。

感謝してマテオと別れ、飛行機に。
また、ラパスに戻って、
そういえば、湖見に行くんだよなあ。
体調大丈夫かなあ。

と思いながら飛行機に乗り込む。

やっぱり、気圧が上がると少し楽になる。
飛行機、ずっと飛び立たなければいいのに。
と思っていると、
途中でトラブルがあったらしく、30分くらい飛行したのち、
ウユニに戻る。

結局1時間遅れくらいでラパスに到着。
待っていたのは、おとといのガイドさん。

体調がすごい悪いんですが、
酸素ボンベとか売っている店ありませんか?

と聞くと、こっちにある。と案内された店にない。

ないと分かったとたん、
酸素ボンベなんてなくても大丈夫ね。
と言われるが、いや、大丈夫じゃないから。
しんどいから。という。

そもそも、ガイドなのに持ってないのかよとか、
女性だから仕方ないけど、
荷物とか持ってくれないかな(マテオは持ってくれたぜ……)
とか思う。

体調が悪いなら、
湖はキャンセルしたほうがいいんじゃない?
という妻にも、
大丈夫だから行きましょう。
というガイドさん。

それは、お前が決めることじゃないよ。

外の薬屋に、酸素ボンベを売っている店はないのか?
と聞いても、外では売っていないの一点張り。
ホントかよ。

買わなくても大丈夫というガイドさんに、
いや、つらいから無理。
の押し問答がもうしんどい。

しばらく押し問答して、
相当しんどそうなことに、
何とか気づいてくれたのか、
ちょっとだけ心配そうに、
酸素ボンベあるか何軒か聞いてきます。
と聞いてきてくれた。

最初からそうしてくれぇ……

何軒か聞いてきてくれて、
やっと見つけたというガイドさん。
でも、高い。
と言われたが、もう、しんどくてたまらないので、購入。

一本3000円。
まあ、高い(?)のかな。
相場がわからないけど。

車に乗り込み酸素を吸うと、
ちょっと気持ち回復した。

ちなみにこの時の症状だが、

頭痛
熱っぽい
胃痛
下痢
関節痛
全身のだるさ
呼吸困難

という、7つくらいの症状が
一気に襲ってきており、
その中でも、下痢が本当にひどく、
この後も俺を苦しめ続けた。

症状的にどれも高山病の症状に当てはまるものの、
風邪もひいているんじゃないか?
というような症状だった。

途中、どうしても下痢に耐えられなくなったので、
トイレはないかと尋ねると、
しばらくしたら、トイレがあるので、
入りましょうと言われる。
そこから20分、トイレによる気配がないので、
まだですか? と聞くと、
ガソリンスタンドに寄ってくれた。
なんで、聞かないと寄ってくれないんだよ。

ふらふらになりながらトイレに駆け込むと、
めっちゃ汚いトイレ。
仕方ないか。と用を済ませる。

1時間くらい経って、湖が見えてきた。
そして、船着き場に到着。
また腹痛が襲ってきたのでトイレを借りることに。
ここも汚い。
さらに便座がない。
キレイなトイレはないのか。

水洗なんて機構はないので
横にあった桶から水を汲んで便を流す。
うへえ。
ウオッシュレットが懐かしい。

船に乗り、湖を観光。



船に乗るのは我ら2人とガイドさん、船長のみ。
予定の時間より遅れたから、
船長が怒っているみたいなことを言われたが、
そんなこと言われてもなあ。
もともと飛行機が遅れてるし。

世界で一番標高が高い湖である
チチカカ湖はいい感じだったけど、
いかんせん標高の高さと反比例して
体調が悪いので楽しむ余裕なし。

ふらふらになりながら帰りの車に乗り込む。

またしても腹痛。
トイレに寄ってほしいというと、
わかりました。と言われて10分。
また、よる気配がないので、
トイレはどうですか? と聞くも、
そんなに行きたいですか? と言われる。
行きたいから言ってるんだよ!
仕方ないですね。と、5分ほど走らせたところで停車。
降りるも、どうやら、レストランが本日お休みのためトイレに入れない様子。
周囲の人に聞いているが、
トイレはないらしい。

まじか。

そこらへんでしますか?
と言われるも、紙ないですよね?
というと、ないですねと言われる。
あー。紙持ってくればよかった。

あと10分我慢できますか?
とガイドさん。
我慢すれば行けるのか?
というと、多分とのこと。

ううう。多分……か。

10分後、おろされたところには何もないように見えたが、
そこから、少し離れたところまで歩かされる。
漏れる……漏れる……
と、目の前にBANOの文字。(Nは上に〜)
BANOは、スペイン語でトイレ。
もう、何度もお世話になったから覚えたよ。
※南米のスペイン語のみらしいです。

有料トイレとのことで、
1ボリ(約30円)支払って
ティッシュペーパーを2枚渡され、
急いでかけこむと、
そこは、穴が開いているだけといったトイレ。

まじか。

まじか。

足元もドロドロしているし、
和式便所よりひどいぞこれ……

何とか用を足し、
外の桶にあった水を流す。

なんか、汚水が足にかかった気もするけど、
もう、そんなことを気にしている余裕はない。

ヘロヘロになりながら、
ホテル到着。

ちょうど酸素ボンベが尽きたので、
ホテルで、酸素ボンベが借りられないかというと、
有料で貸してくれるとのこと。

値段は酸素がたっぷり詰まって3000円。



ガイドさん曰く、さっきの簡易ボンベと同じ値段。
(容量は100倍くらい(もっとかも)違う)
さっきのボンベは、私は高いと思っていたとのこと。
うるせえ。命は値段に代えられないんだよ。

早速酸素ボンベを装着して布団に。
メチャ楽。
とはいえ、動く気にはなれないし、
食欲も全くない。

だいぶ楽ではあるのだが、先の症状
頭痛
熱っぽい
胃痛
下痢
関節痛
全身のだるさ
呼吸困難
は、呼吸困難以外はほとんど治まらない。
さらに、げっぷが止まらなくなってきた。

これは、大丈夫かしらん?
と思いながらも、
呼吸困難が解消されただけでだいぶ楽。

本当は、いろいろ行きたいところもあったんだけどなあ。
ごめんな。妻よ。

と、妻は一人で街の散歩&夕食を食べに出かけた。

2日前の部屋より、グレードは少し下がっていたが、
それなりに広かった。

が、2日前の部屋と違って、
すごく寒いのだ。
こっちに熱があるのかもしれないが、
妻も寒いと言っていたので、
寒かったのだろう。
空調調節するものがなく、
フロントに電話して温度を上げてもらったが、
まだ寒かった。

寒いし、苦しいし、早く帰りたい。

なかなか眠ることができず、
結局朝まで起きていた。
途中で一回ボンベが尽きたので交換した。
ボンベ代だけで1万くらいかかってるんだよな。

ガイドさんが迎えに来てくれて、空港へ。
空港では、めっちゃしんどかったが、
病人は飛行機に乗れませんよと言われたので、
元気なふりをする。
これで乗れなければ死ぬ。

まだかまだか、と待ち続けて、やっと飛行機離陸。
体中に元気がみなぎる。
が、食欲はない。

まずは、
ラパスから、サンタマリアという飛行場に移動。
ある瞬間から、
頭痛
熱っぽい
胃痛
関節痛
全身のだるさ
呼吸困難
げっぷ
がすべて一気に治ったのだ。

まじか。

もしかしたら、風邪もひいているんじゃないか?
ほかの病気も併発しているんじゃないか?
と思ったが、
全然元気。

ちょっと、からだのだるさと、
しっかりとまだ下痢なため、
食欲は全くないが、
これなら何とかなるかも。

ここから、アメリカはマイアミまで6時間。
トイレに20回くらい行った気がする。

ヘロヘロになりながらマイアミに到着。
ヘロヘロとはいえ、まだまし。
少しおなかがすいてきたが、
48時間くらい何も食べてないので、
何か食べるのが怖いなと思って空港を調べると、
日本食屋があって、うどんがあるとのこと。

そこだ!

と、乗り込んでうどんを食べる。
うまいけど、なんかちょっと妙な味。

エビの天ぷら(エビフライらしい?)入りにしようと思ったが、
なんか話が俺が勘違いして、
卵だけ入ったうどんになった。
しかもゆで卵。うーむ。



久しぶりすぎて、
ちょっと食べたら気持ち悪くなる。

次の便も(前の便も)
飛行機で妻と席が離れてしまうので、
暇で仕方ないから、
ウユニの飛行機で紛失したライトニングのケーブルが売っている店を探す。
4件くらい回ってやっと見つかる。
約2,000円。高い。

ぐったりしながらダラスへ移動。
おなかの調子はまだ悪い。

待ちが5時間の移動3時間。
ダラスに着いたのは深夜(0時くらい)なので、
そこで一泊。
ホテルに着くなり気絶するように睡眠。
久しぶりにゆっくり眠れた……

翌日は6時起きて13時間飛行機に乗り成田到着。
いまいち食欲はなく、機内食はほとんど食べられず。
ちょっと残念。
あと、フライトがあまりに長すぎて、
腰と尻の肉が痛くて大変だった。

成田に着くと、
日本が大変なことになっている。

麻原彰晃が死刑になって、
西日本を豪雨が襲っているという。

うへえ。大丈夫か?

と思いながら、
とりあえず日本食が食べたいと思い、
蕎麦屋に入る。
そばが食べたかったはずなのにかつ丼を平らげ、
ちょっと気持ち悪くなる。

そのあと、2時間かけて大阪へ。
大阪に着くなり、
周囲の携帯から、
警報が鳴り響く。

どうやら豪雨のため、
警報が鳴っているようだ。

まじか。
大丈夫なのか?

と思っていると、
案の定、一部路線に遅れが生じているとのこと。
足止めを食っている修学旅行生の軍団もいる。
大丈夫なのか?

と思っていると、
妻が、こんなこともあろうかと、
昨晩タクシーを手配していおいたと。

タクシーで帰るぞ! と。

こうして、無事に帰ってこれたのでありました。

最後、なんか急に駆け足になっちゃいましたが、
正直、ウユニ以降のことは、あんまり覚えてないんだよなあ。
それだけ調子が悪かった。
高山病怖い。

そういう意味では、一人旅じゃなくて、
本当に良かったと思います。

もう、二度と高地にはいかない!
と誓いつつ、
ペルーのリマは楽しかったから、
老後にまた行ってもいいかも……
でも、フライト長いのはしんどいなあ。
とか思っています。
退職金でファーストクラスかな。
そんなに出るのか退職金(笑)



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