復活日記
written by YOLY
生まれ変わって、虫になって。

Back To Index 復活日記 筋少日記 静謐日記

最新七日間を表示

月別表示
<<  2013/12  >>
SMTWTFS
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031

語句検索

RSS

 2013 /12 /1
・SPEC
 爻の編見てきた。


 ちょーーーーーーー


 つまんなかった(笑)。

 いやあ。近年まれに見る駄作っていうか、酷いね。

 途中までは面白かったんだけどなあ。
 漸の編と分けた意味もわからんし。(強いて言えば金か?)
 合わせて2時間でやった方が良かったんじゃ無いかなぁ。

 ほとんどの謎解決してないし。
 なんか、良い曲流してちょっと良いシーン流せば、
 糞映画作ってもOKでしょ?
 っていう、制作者のオナニー見せつけられてる感じ。

 せめて、泣かせたい(ぐっとくる)シーンで
 照れ隠しなのかギャグやんの止めて欲しいなあ。

 堤幸彦は嫌いじゃ無いんだけど、
 最後ぐだぐだになるのがなあ。


 2013 /12 /2
・スペイン旅行記
 はもう少し待って下さい。

 昨日は友人たちと千葉にある、東京ドイツ村に行ってきました。
 千葉なのか、東京なのか、ドイツなのか。


 2013 /12 /4
・2014
 あれ?
 もう、1ヶ月で今年終わり?

 早いなあ。


へ〜
市原にある東京ドイツ村

関東三大イルミネーションのひとつはどうやったかい?


 へえ。

 そうなんだ。
 あと2つなに?
 ディズニー?

 違うの?

 まあ、どうでもいいや。

 そもそもドイツ村が目的では無く、
 千葉の南方に魚食いに行ったのが目的で、
 ドイツ村はおまけみたいなもんだからなあ。

 まあ、キレイっちゃあキレイでしたけど、
 なんもねえといえばなんもねえトコでしたよ。

・劇団四季
 劇団四季のウィキッドを見てきた。
 平日だったので良席が取れたのが大きな理由だ。

 ここで、ライオンキングじゃ無い理由は、
 何となく、ライオンキングじゃない方が良いなというひねくれた理由だ。

 ひねくれついでに、
 6時半開演なのに、4時半に着いてしまい、
 暇だからと、90分マッサージを頼んだら、
 この店員さんがサービス精神が旺盛な方で、
 6時20分まで延長してもんでくれて、
 慌てて店を飛び出したら、道に迷って、
 4分ほど遅れてしまったのはナイショだ。

 しかし、その4分の欠乏が惜しくなるほどの面白さ。

 物語は、ドロシーが悪い魔女を倒したところから始まり、
 良い魔女が悪い魔女との因縁を語りはじめるのだが……。

 これが、号泣物。

 隣の席の人もビックリしたと思うよ。
 太ったデブの巨漢が、汗まみれで遅れてきたと思ったら、
 終始号泣してるんだから。

 いやあ、又見に行きたい。
 いや、次こそライオンキングか。
 キャッツもやってたら見に行きたいなあ。


 2013 /12 /6
・あー
 スペインから帰ってきてもう一週間経つんだなあ。
 早いなあ。
 休みもあと一週間だなあ。
 早いなあ。

太ったデブの巨漢って、凄い重ね掛けですね。


 はっ。
 気づかなかった(ウソ)。

 太ったデブの巨漢がお送りするスペイン旅行記、
 お楽しみ下さい。

・1日目〜2日目 世界の中心で愛を叫んだケモノ
 あのとき、俺は確かに、浮かれてたんだ。
 俺は、23時45分発の飛行機に乗った。
 その前もなかなか寝付けず、
 ほとんど寝ていない状態だったんですよ。
 そんな状態だったんですが、
 飛行機の中で、
 ウルヴァリン・サムライに、
 アイアンマン3、
 中学生円山を見て、
 (ところで、以前乗った飛行機は、
  好きな映画を好きなタイミングで
  見ることは出来なかったのですが、
  今は出来るようになってるんですね。
  ハイテクノロジー万歳)
 酒飲んで、寝て、機内食食って、
 それはそれは楽しかったですね。

 8時間堪能した後は、
 ドバイで乗り換えて。

 そういえば、ここで3人掛けの席に、
 奥さん(外人)・旦那(外人)・俺
 という配置になったんだけど、
 旦那が、前の席が1人しかかけてないから、
 前の席に移動したらどうだ?
 俺もお前も体格がヤバイから。
 と(多分)言ってるんですが、
 ああいうのって、どこまでそれが許されるのか、
 イマイチよくわかってないんですよね。

 何か、飛行機の席って勝手に変えている人居ますよね。
 いいのかな。

 確かにそれは良いアイディアだけど、
 やっていいのかわからないんだけど。
 と、伝えたいけど言葉がわからないので、
 困ったような表情をしていたら、

 この使えない東洋人が!
 俺が前に行く!
 と、前に言ってしまいました。

 奥さんと分断してしまったので、
 悪い事したなあ。
 特にスッチ……“客室乗務員”にも、
 何も言われてないし。
 (ああ、言葉狩りって面倒くさい)

 # 調べたら、移動オッケーなんですね。国際線は。へえ。

 で、マドリード到着。
 マドリードには昼に到着し、
 そこから、トレドと言う街にオプショナルツアーに参加予定だったので、
 この飛行機では爆睡。

 機内食がコチラでも2回出て、
 こんなに食べて飲んで寝てしていると、
 豚になっちゃうよ。
 (もう、なってるよ)
 とか思いながら、
 飛行機を降りる。

 そこから、20時間ほど絶食になるとも知らないで。

 飛行機を降りたら、荷物を受け取り、
 地下鉄の駅にダッシュです。

 地下鉄を写真撮影していたら一本逃してしまいました。

 あらあら。
 と思いながら、
 時計を見ると、結構ぎりぎりな時間。
 やべえ。

 ホテル行って荷物預けて、集合場所まで……
 何とか行けるか?
 ホテル行くのに迷ったら終わりだから、
 集合場所にスーツケース持って行って、
 預かってもらおうか。
 あー、でも、その場合、事前連絡くれって書いてあったなあ。
 そうしておけば良かったなあ。
 あ、でも、間に合うか?
 間に合わなかったらタクシー使うか?

 とりあえず、乗り換えるにせよホテルに行くにせよ、
 降りる駅は同じなので、
 地下鉄に乗車。


地下鉄。こんな写真を撮ってたら、
1本逃して、時間的にも厳しくなってる(←バカ)。


 鞄の中の財布を確認します。
 お金が入っています。
 全部同じ所に入れておくと危険だから、
 ホテル付いたら分散しないとなあ。

 あ、鞄に入れておくと鞄をひったくられたらヤバイから、
 コートのポケットに入れておくか。

 財布を、コートのポケットにしまいます。

 スリが多いって話だけど、
 フランスでも、イタリアでも、
 インドでも、ベトナムでも大丈夫だったし、
 流石にコートのポケットから取られたら気づくだろ。

 そう思って、
 コートのポケットに入れたのです。

 今思えば。
 なぜ、そんなことを思ってしまったのか。
 なぜ、分散しなかったのか。
 なぜ……。

 駅に着いたら、財布を取り出し、
 切符を改札に通そうとすると、
 入れるところが無い。

 そう。

 ヨーロッパでは
 (といってもフランスとスペインとイタリアしか知らんけど)
 乗車時には切符をチェックするくせに、
 降車時には特にチェックしないんですよね。
 不思議。

 って事は、キセルしほーだいじゃねーかって思うんですけどね。

 まあいいや。

 で、取り出した切符を財布にしまい、
 その財布を、コートのポケットに仕舞いました。
 公衆の面前で、臆面も無く。

 スーツケースを持った旅行客が、
 財布をコートのポケットに入れる。

 こんなの、今考えれば、
 魚にえさをあげているようなもんです。

 しかし、そのときの俺は、
 気づかれずにスルなんて夢物語、
 ファンタジーの世界ではあるけれど、
 流石にポケットに手を突っ込まれたら解るだろ。

 くらいにしか思っていなかったのです。

 駅を出て、時間が無いから早歩きです。
 スーツケースが重いです。
 10分ほどで、ホテルが見つかりました。

 スペインは、町中に通りの名前が書いてるのと、
 ほとんどの家や店に数字(番地)が書いてあるので、
 迷わずに着くことが出来ました。

 チェックインの時間まではあと45分ほどあったので、
 荷物だけ預かってもらおうと思ったら、
 部屋の鍵を渡されました。
 もう、チェックイン出来るのね。

 時計を見たら、結構ギリギリ。
 でも、急いで駅に行って地下鉄に飛び乗れば、
 間に合いそうな時間です。
 部屋にスーツケースを置くと、急いでホテルを飛び出します。

 やばかったらタクシー使うか。
 でも、ちょっとお金もったいないかな。

 まあ、でも、タクシーという手段も考慮しないとな。
 えっと、財布は……

 ……ん?

 あれ?

 ポケットに入れたつもりが、
 鞄に入れてたっけ?

 ……んんん?

 えあ?

 いやいやいやいや。

 えっと。

 んー?

 なんだ?

 さっき部屋にうっかり置いてきたか?

 ホテルに引き返し、
 部屋に戻る。

 んー。
 無いね。
 またまた。
 ウソだよね。
 冗談だよね。
 悪夢だよね。
 きっとほんとうのぼくは
 まだひこうきのなかにい
 てたのしいえいがをみた
 りきないしょくをたべた
 りさけをのだりねたりうそ
 うそうそすしすぷあおえうへほうあへkjね!?

 あらゆる感情が脳から吹き出してきて、
 フロントにダッシュ。

 俺、財布落としてないか?
 I lost my wallet. Do you know?
 文法も何もかもきっとめちゃくちゃです。
 でも、walletが何か通じません。
 money。money caseと説明すると、
 解ったという顔で、胸から財布を取り出します。
 え? もしかして、ここで落とした?
 希望の光です。
 何だ俺。何やってるんだ。
 一瞬喜びの表情を浮かべると、
 フロントは言います。
 ちげーし。これ、俺のだし。
 my walletだし。

 ……えええええええ。

 ぬか喜びってヤツです。
 困ってる様子を伝えると、
 ちょっと待ってろとどこかに電話をかけはじめました。
 なんだ? 警察か? 大使館か?

 財布にはカードも何もかも入っているんで、
 どうしようお金を得るすべが全く無い。
 どうしようどうしようどうしよう。
 あ。そもそも、今日の夕飯どうするんだ? 抜きか?
 いや、それより、明日からどうするんだ?
 あそこもあそこもあそこも行きたかったけど、無理なのか?
 いや、それより、15時からのオプショナルツアーは?
 もう、15時過ぎてる。無理か。
 ああ、無理なのか。
 無理?
 え? え?え? 明日行く予定のフラメンコは?
 無理なの?
 ここまで来て、何もせずに帰るの?
 ばかなの? 死ぬの?
 いや、そもそも、
 バルセロナ行きの電車のチケットはあるけど、
 そこまで行く電車代どうするの?
 バルセロナ行けないと帰れないよ? どうするの?
 サグラダファミリアも見られないの?

 そんなことを絶望の中考えていると
 (ちなみに上の文章を書いているときに、
  そのときの気分を思い出して、脳がぐわんぐわんして、
  ちょっと吐きそうで、泣きそうです)
 変われと言われて、電話を渡されました。
 もしもし! と、思わず日本語で叫ぶも、
 ノノノノ。テープだ。と言われます。
 確かにテープが何か言っています。
 英語です。
 さっぱり解りません。
 しばらく待て。とフロントの人。

 しばらく待つと、
 日本語が流れてきました。

 土日はお休みです。
 月曜に電話してね。
 大使館より☆
 (意訳)

 そう。

 そうなんです。

 この日は日曜日だったんだああああああああ。

 しかし、このとき脳裏に天啓がひらめく。
 そうだ。
 アレがあったじゃないか。
 アレなら。
 普段、アレは信用していないんだけど、
 念のためかなあ。と漠然と思って入ったアレがあるじゃないか。

 そう、

 アレとは、

 海外保険!

 海外保険の会社に電話をかければ、
 何とかしてくれるんじゃねえ?
 確か、電話番号メモってたはずだ。

 と、フロントに電話番号を見せると、
 フリーダイヤルだから、この電話使って良いよ。
 と、ロビーの電話を貸してくれる。

 早速電話。

 だが、この電話がさらに私を絶望へと追いやるのです。

 電話の内容(意訳)
 ・現金とカードは保険がきかないから、
  財布代と免許再発行代のみしか払えないよ。
 ・それも、日本に帰らないと払えないから。
 ・あ、財布代と免許再発行代が欲しかったら、
  警察には届けておいてね。じゃないと払えないから。
 ・助け? そんなもん無理だよ。大使館にでも連絡すれば。

 ……んーーー。
 全く役にたたない。
 大使館の番号だけ教えてもらって、
 絶望の淵で電話を切る。

 とりあえず、警察行くか。
 と思って、フロントに聞くと、
 警察をこのホテルに呼ぶことは出来ないから、
 自力で行け。タクシー代くらいはあるだろう?
 と言われ、ノーマネーと告げると、
 じゃあ、歩いて行け20分くらいだと言われる。
 絶望。

 とりあえず、どうしたら良いか、思案していると、
 そうだ、このホテル、Wi-Fi無料って聴いてたことを思い出す。
 インターネットしたいんだけど。
 と言ったら、Wi-Fi接続用のパスワードを渡される。

 急ぎ部屋に戻り、とりあえず、クレジットカード止めないとと、
 ノートPCを取り出し、
 電源ケーブルをセットし、
 ……あれ?
 電源ケーブルが無い。
 うわ。
 ノートPCの電源ケーブルだと思ってたの、
 PS Vitaの電源ケーブルだ。
 同じSONY製品だから間違えちゃった。テヘペロ。

 ……テヘペロじゃねえ!

 えっとどうするどうするどうする?
 君ならどうする?
 わーいでんじまんがたすけにきてくれたよ。

 違う!
 今は現実逃避をしている場合じゃ無い。
 考えるんだ。

 そうだ。
 iPhone!

 iPhoneで無線に接続すると、
 果たしてネットに接続は出来た。

 電話番号をメモり、電話をかける。
 特に設定はしていなかったが、普通に使える。
 そう、iPhoneならね。

 って言ってる場合じゃ無い。
 クレジット会社に電話。

 ……フリーダイヤルとか、コレクトコールには
 海外だからか通じない。
 終わった……のか?

 いや、まだだ。
 海外 お金が無いで、検索。
 何々。国内に居る家族に頼め?
 その手があったか!

 実家に電話。
 つながらない。
 世界時計で日本の時間を見ると、
 午前0時頃(現地時間16時頃)。
 これじゃあ、親は起きてないよな。
 親は……?
 そうだ、妹だ。
 妹の携帯に電話!

 電話代がもったいないので、早口で用件だけ伝え、
 後はメールでやりとりするよう依頼。

 メールだと無料だからね。

 とりあえず、じゃあ、警察に行くか。
 いや、その前に念のために駅に行くか。
 と、外に出る。
 夕暮れのマドリードに無一文。
 ため息交じりでとぼとぼと歩く。
 今頃は、トレドで楽しんでいる予定だったんだけどなあ。
 つい数時間前まで、
 機内食で太っちゃうよとか思いながら、
 ワインを飲みまくってたあの男を思い出す。
 ああ、お腹すいたなあ。
 駅着いたなあ。
 ここだなあ。
 ここで、財布取り出したなあ。

 超万が一財布落としていて、誰か拾ってないかなあ。
 駅員ぽい人が居たので、
 I lost my wallet.というが、
 やっぱりwalletが通じない。
 発音が悪いのか、英語がわからないのか。
 money,money,money caseとか何とか言うも、
 No.ときっぱり。
 とりつく島も無い。はあ。

 そこから警察に向かって歩き出すが、
 ホテルを挟んで逆側なので、
 途中で疲れ果てる。
 もういいよ。
 警察行ったって、
 財布代と、免許証代くらいしか返ってこないんだろ?
 iPodも盗られたってことにするか?
 そんな詐欺行為は行えないよなあ。
 警察行って、通じない英語しゃべっても、時間と体力の無駄だし。
 そんなことより、金を入手する方法をなんとかしないと。
 部屋に戻ったら妹から何か連絡来てるかも。

 そう思い、部屋に戻ると、案の定妹からメール。
 カード会社は全部連絡した。
 あと、この番号にかけると、緊急キャッシングができるよ。と。
 そう。
 ネットでお金が無い 海外で検索したところ、
 クレジットカードに入っていれば、
 送金してくれるサービスがあるとのこと。
 その番号を聞いていたのだ。

 携帯でその番号にかける。
 (あとで気づいたのだが、その番号はフリーダイヤルだったので、
  ホテルのロビーの電話でかけさせてもらえば良かった……)
 状況を説明すると、出来るだけ急いで送金するように、
 マスターカードに連絡するとのこと。
 緊急クレジットカードも作れますがどうしますか?
 と言われるが、手数料が16000円かかるとのことで、
 それは高いと、送金だけにしてもらう。
 送金は手数料はかからないとのこと。
 どれくらいで送れるかはわからないが、極力急ぎますと。
 1時間ほどで、マスターカードの会社から折り返しますと言われ、
 電話を切る。

 ありがたい。
 あの、何もしてくれなかった
 (とはいえ、仕事だし、
  できることはないのだろうから
  しかたないといえばないのだが)
 保険会社とは大違いだ。

 とはいえ、送金はいつになるか解らない。
 ネットで調べてみると、即座という人も居れば、
 数日後という人も居る。
 マドリードを出るのは明後日。
 それまでに送金してもらえないと、
 バルセロナに行けない。
 駅まで歩くことを考える。
 調べると約5キロ。
 行けないことは……ないのか?

 この、知らない街を?
 5キロ?
 スーツケース持って?

 そんなことを考えたり、
 ネットを見たりしていると、
 1時間半が経過。
 連絡が来ない。

 ホテルの番号を間違えて伝えたのか……
 あるいは……
 不安と眠気が襲ってくる。
 もう一度、かけてみる。
 と、さっきの人。
 ちょっと時間がかかるみたいですとのこと。
 すみませんと言って電話を切る。
 日本につながっているみたいで、
 日本は朝3時くらいだと言うのに。
 大変だなあと思う。

 そこから1時間。
 まだ連絡が無い。
 やはり不安だ。
 そして、眠い。
 くたくただ。心も、精神も、体も。

 頼む……早く……

 もう一度電話する。
 遅いので、ちょっと確認してみますと言ってくれる。


 そして……

 待望の…………


 ホテルの電話が、鳴る。


 聞くと、送金手続きは済んだ、
 ウエスタンユニオンという会社に行って手続きを行えば、
 お金は手に入るとのこと。
 ウエスタンユニオンの場所は、
 ネットが出来るなら、ネットで調べれば、
 すぐに解るはずとのこと。

 急ぎウエスタンユニオンに接続し、
 検索する。
 英語のページしか無いけど何とかそれっぽいのを見つける。
 見ると、歩いて行けそうな範囲に、
 まだ(午後8時に)開いているっぽい店がある。
 どうする?
 でも、もしお金が手に入ったら、それは心強い。
 何より、夕食が食べられるのはありがたい。

 行くか。
 どうせ外ではネットは使えないしと、
 携帯も何もかも置いて、
 外に飛び出す。

 ごろつきっぽい人が暗がりに居るが、
 こっちはもう無一文だ。
 矢でも鉄砲でも持ってきやがれってんだ。

 何も持たないことの強さを感じつつ、
 住所の場所に行くが、
 それらしき店はなし。
 来る途中、もう閉まってはいる者の、
 ウエスタンユニオンの看板のあった店があったので、
 明日行ってみるかと心に誓い、
 ホテルに戻り、風呂に入って、寝ることにする。
 気がつけばもう午前0時。

 何か、眠れない。

 不安が怖い。

 隣の部屋の音や、
 上の部屋の足音が響き渡る。

 ああああああああ。

 どうなるのだろう?
 どうなるのだろう?
 どうなるのだろう?
 どうな

 気づけば意識は泥濘の中。
 目が覚めたら、きっと飛行機の中。

 そんな、無理な妄想を抱きながら。


 2013 /12 /7
・3日目 金! 金! 金!
 夢なのか現実なのかの境目が微妙に曖昧な夜明け。
 6時に目が覚めてしまう。
 フェイスブックに友人や、過去の同僚達からの励ましが。
 嬉しいなあ。
 泣けてくるじゃないか。

 昨晩、iPhoneで色々調べたところ、
 ホテルの近くにもウエスタンユニオンは何個かあるっぽいので、
 飯を食うよりそっちが先だとばかりに、ホテルを飛び出す。

 何かが間違えているのか、
 3個中2個は存在しない店だった。
 1個は存在していたが、午前8時ではまだ開いていなかった。
 開いていると書いてあったんだが……。

 ホテルに戻り、
 腹が減っているので、とりあえず朝食を食べる。

 まずい。

 不安が強すぎるからなのか、
 元々まずいのか、
 味付けがぼやけているのに何も調味料をつけなかったからなのか、
 とにかく、まずい。

 ため息交じりに食堂を後にし、
 急ぎホテルを出る。
 さっき発見した1軒に行くがまだ開いていない。

 マドリードの朝は遅い。

 いや、本当に遅いのだ。
 この日は気づいていなかったのだが、
 次の日日の出を確認したら、
 午前7時半頃だった。
 なので、朝が遅いのだ。
 もちろん、夕方も遅くなる。
 こんな時期だというのに、18時頃まで明るい。
 初日の時点では、日の出が遅いことを知らなかったので、
 日本と同じくらいの緯度のハズなのに、
 なんで、こんなに日の入りが遅いんだ?
 と、悩んでしまった。

 閑話休題。

 とにかくもう10時だというのに開いていない店は放っておいて、
 昨日の夜に見つけた店に行こう。
 あっちなら開いているかも。

 開いてた。
 が、話をしてみると様子がおかしい。
 どうも、この店では送金は受け付けていないらしい。

 ……なんだって!?

 聞くと、POST OFFICEに行けと言っている。
 むこうも英語が片言、こっちも英語が片言。
 POST OFFICEは、STREETを2BLOCK先に行ったとこにある。
 的な事を言っている。
 うむむ。
 とりあえず、行ってみるか。

 ……2ブロック進んだが、
 さっぱりわからない。
 実に面白くない。

 うう。
 こうなったら、
 意を決して……。

 I'm looking for Post Office.
 Do you know Post Office?

 3人くらいに道を尋ねた。
 1人は、Post Officeの意味が通じず、
 1人は、場所がわからないと言い、
 そして、3人目が、そこの角を曲がれと教えてくれた。
 角を曲がると、……どれだ?
 また通りすがりの人に尋ねると、
 お前が立っているその建物だと教えてくれた。
 あ。これか。

 急ぎ駆け込むと、ウエスタンユニオンに用がある人は、
 この紙を取って待っててね機械を発見。
 紙を取って待つと、すぐに番号が呼ばれる。

 ……

 …………何言ってるか解らない。

 昨日の夜電話をくれたおねーさんは、
 番号を伝えて、パスポートを見せたらお金くれると言っていた。
 送金者は、自分。
 送信元も、自分。
 電話番号は、この番号をと聞かされた電話番号は持っている。

 番号を伝えて、パスポートを見せる。

 紙を渡される。

 紙に色々書く。

 紙を渡す。

 困った顔をされる。

 金額を書く欄を指さされ、いくらだ? と言われる。
 いくらって言われてもな……。
 $でこれくらい、だからユーロだと多分これくらい。
 みたいにしか聞いていない。
 足りなかったら厭だし、
 かといって少ないのもなあ。
 ALLと言ってみるが、何言ってるんだ? 金額を書けと言われる。
 解らないので、とりあえず大体の金額を書く。

 これで、お金がもらえるのかと思ったら、
 ****From**?
 と聞かれる。
 どうやら、送金元の国を聞いているようだ。
 Japanと答えると、Japan No.と言われる。
 え? No?

 身振り手振りで、マスターカードから送ってもらってる。
 と伝えるも、伝わらず。

 そして、英語が出来るスタッフが登場。
 でも、何言ってるか解らない。

 やっぱり、どこから送ってきたんだ?
 と言っているようなので、Japanというと、No.

 その後、ホテルの名前を聞かれたり、住所を聞かれたり、
 でも住所が解らなかったり、
 携帯を持っていなかったので、
 昨日のあのおねーさんに電話して色々聞きたいというのもあって、
 電話してみようかと思って、フリーダイヤルだから、電話貸してと言っても、
 お前に貸す電話は無いと言われて、
 もう、ダメだ、終わった。
 詰んだんだ。
 やっぱり、俺、ダメだ。

 と思ったら、お金を渡される。


 ……え?
 何でだ?

 とりあえず、何かうまくいったっぽい。
 よくわかってないけど。

 とはいえ、

 とはいえ、

 とはあああああいえええええええ。


 お金が手に入ったんですよ。
 お金はチカラですよ。
 命ですよ。
 勇気がむんむんとわいてきます。

 もう、すられたくないからと、
 お金を分散してポケットに収納。
 鞄のチャックの中にも分散して入れておきます。

 これなら、安心だろう。

 そして、ここからが
 本当のスペイン旅行の始まりなのです!


スペイン旅行
〜そして伝説へ〜


主演:YOLY

文章:YOLY

撮影:YOLY

監督:YOLY


 アトーチャ駅に降り立つ僕は、晴れ晴れとした気分だった。
 なぜなら、僕の手には金がある。
 これで、美味い物も食えるし、
 美術館にも入れる。


アトーチャ駅。
実際にはこの駅から降り立った訳では無く、
この駅の前にある地下鉄の駅から降り立った。(ヤヤコシイ)


 と、まずはソフィア王妃芸術センター。


ここに到着するまでも、結構迷ったが、それはまた別の話。


 ここは、ピカソやダリの絵が多数飾られており、
 ピカソのゲルニカが置かれている美術館でもある。
 さらに、美術館には珍しく、写真撮影OKな美術館なのだ。


なので、結構絵や彫刻を撮ってますが、
やっぱり、実物の良さの数分の1になってしまいますね。


 ただし、ゲルニカは数年前から撮影禁止ですけどね。

 ダリの絵もよかったですが、
 ゲルニカは凄かったなあ。
 高校か中学の美術の教科書の表紙がゲルニカだったんですけどね。
 あんな小さな写真で見たんじゃわかりませんよ。
 あのでかさと荘厳さと、いとしさと、切なさと、心強さは、
 やっぱりね実物しか持っていないパワーですよね。

 あと、別の階には誰だかよくわからない現代アートな人の展示物もあったけど、
 あまりに現代アートで良さが解らなかったのと、
 体が疲れ果ててきていたので、
 ダリとピカソをそこそこ押さえたら、外に出る。

 ちょっと腹が減ってきたので、適当に見つけた飯屋に入る。
 オラ!
 スペインの挨拶だ。
 みんな、オラオラ言ってる。
 オラ!
 コチラも返す。
 適当に食事を頼むと、
 適当な食事が出てきて、
 コレがまずい。


何かそこはかとなくまずかったなあ。


 焼き物かと思ったら、
 温め直しているだけで、
 しかも、生ぬるい。
 やっぱり、適当に食事は頼む物じゃ無いね(苦笑)。

 ちょっと気分悪くなりながらも、
 昼食完了。
 あ、これ、スペイン初飯(ホテルの朝食除く)だ。
 とか思って、もっと良いもの頼めばと後悔。

 つーか、スペイン物価高いんだよ。
 それ+パン+コーラで10ユーロだよ。
 約1400円だよ。
 日本だったら、かなり上等な飯食えるよ。なあ。

 続きまして、マドリードと言えばここ。
 プラド美術館。


プラド美術館。コチラは内部撮影禁止。


 よくわからないけれど、
 宗教画がいっぱい!

 あまり、聖書の内容は知らないのですが、
 見るだけで、なんとなく解るようになっています。

 キリスト様が右胸を刺されているっていうのは
 どの絵もそうだったので、
 そういう物なんだろうなあとか。

 絵の詳しい解説も知りたいなあ。
 ガイドしてくれるツアーに来ている日本人も多く、
 時々そのガイドさんのうんちくに耳を勝手に傾けてみたり。

 で、ざっと見るだけで2時間くらいかかりました。
 正直、足腰ががくがく言ってきています。

 ここで負けるな。
 と、ソルという駅に移動。


途中で見つけたキャプテン翼モデルのジャージ。
キャプテン翼はよく知らんのだけど、
それにしても、イラストとデザインをもっと似せられない物かと思ってみたり。


 ここには大道芸人がいっぱい居て、
 こんな風に空中に浮いている人もいます。


わーすごーいふしぎー(棒読み)。
流石にすぐにトリックが解ったな。
2人居ましたが、いいのか2人居て。


 ここで、僕は重大な秘密を見てしまいました。
 この写真をアップして、消されないかが心配です。


衝撃映像その1



衝撃映像その2


 さらに、この写真を撮った後、
 ふとみると、ドラえもんが僕を手招きしています。



 四次元に送りこむつもりです。
 ぼくは怖くなって逃げ出しました。


逃げている途中で出会った芸人さん。
コップの縁をならして、
巧みにゴットファーザーのテーマを演奏しています。
速く逃げないと、ゴットファーザーに消されると言うことでしょうか。


 次はマヨール広場に行きます。
 大道芸などがいっぱいいましたし、
 メリーゴーランドもありました。



 スパイダーマンの人形があったから撮影していたら、
 ノリノリの太ったスパイダーマンが登場。
 面白かったので撮影して、
 金くれって言うから、1ユーロあげる。
 ジャパーニーズ? と言われたので、イエスと答えると、
 コニチハーと言われる。
 他のもっとスゴイ大道芸人には1セントも渡さないのに、
 スパイディに渡したのは、……
 何か面白かったからです。


ちいさなスパイディ。



!!?
セクシーポーズなんかも取ってくれて、
サービス旺盛だったのだけど、なぜか撮れてない。
なぜだ(笑)!?


 あと、お金を持つことで、心に余裕が出来たから。

 12月からクリスマスの市が始まるからか、
 みんな準備に大忙しでした。
 うーん。どうせだったら、市の時に来れば良かった。

 そして、その近くにある、サン・ミゲル市場に移動します。


サン・ミゲル市場


 市場と言っても、セリとかが行われる訳では無く、
 酒とか、つまみとかが売っている、綺麗なフードコートです。


ジャパニーズ・スシもあります。
食べなかったけど。


 お酒を買って、つまみ(大体どれも1ユーロ(≒140円))を何個か買って、
 ゴクゴクモグモグ。
 美味い。
 楽しい。
 昨日は、絶望を味わったけど、
 来て良かったよ本当。

 ほろ酔い加減で、さてこの後どうしようと思案に暮れる。
 と言うのも、
 これ以降の予定は未定。
 時間もまだ17時です。
 外は明るいし、
 実はこの後20時からフラメンコを見に行く予約を入れているのです。

 というわけで、3時間ほど街をぶらつくことに。

 アルムデナ大聖堂とか、



 王宮とか、



 スペイン広場とか、




ドンキホーテ見参!
特にエフェクト書けてないのに、
なんか、エフェクトかかってるみたいになってた。
さすがドンキ。


 サバティーニ庭園をうろついて、



まだ18時。

 2時間暇だし、
 軽くお腹すいたし。

 と歩いていると、
 ビール1杯+タパス(つまみ)で、2ユーロ(≒280円)
 というお店を発見。

 安いと思って、お店に入ると、
 テーブル席に案内される。
 メニューを見ると、うーむ。
 どれも20ユーロ(≒2800円)クラスの食事しか無い。

 この後、フラメンコ見ながら美味い物を食う予定なので、
 そんなにここで贅沢してもなあ。

 というわけで、ビールを頼むと、
 なんだ何も食べないのか?
 と言われるので、ビールだけで良いと伝えると、
 じゃあ、こっちじゃ無いこっちにきな。
 と、カウンターに案内される。
 どうやら、そういう物らしい。

 ビールは大ジョッキにつまみが付いて2ユーロと、
 かなり良心的な価格。
 ついつい2杯飲んでしまいました。

 店のテレビでは、
 音楽のランキング番組が流れており、
 なんか、やたらおっぱいを強調した人が売れているなあと。

 おっぱいなターザンが歌声で虎を倒す歌とか、
 半裸のお姉ちゃんが、ビルを壊す歌とか。

 スペインは、やっぱりオッパイなのか。

 と、思って、上のリンク(youtube)に行けば解るとおり、
 どっちの歌手もアメリカの歌手だよ。
 スペインのランキングだと思ったら、
 アメリカのランキングだったっぽい。
 しかも、なんだこのターザンの曲(笑)。と思ってたら、
 全世界ツイッターフォロワー2位の人で、
 日本来てきゃりーぱみゅぱみゅと共演した人らしい。へえ。

 なんだよ。むう。


店内には、お金を賭けられるマシーンもある。
今思えば、やってみても良かったかも。
右上にあるテレビが、くだんのPVを流していたテレビ。


 時間も頃合いになったので、
 フラメンコの店へ。

 メニューを受け取ると、……た。高い!
 いや、まあ、高いのはある程度覚悟していたんですが、
 流石に手持ちの現金もそんなにある訳では無い。
 せめてカードが使えれば、
 というか、本当はこの店ではカードで飲食するつもりだったよ。

 そこそこのお値段であるイベリコ豚のステーキと
 ビールを注文。

 さっきの2ユーロのビールに比べて半分くらいの量のビールだよ。
 値段は3倍だよ。
 どーゆーことだよ。

 ワインも飲みたいが……流石に高いよなあ。
 と思って見ていたら、サングリアというメニューが目にとまる。
 サングリア? ああ、何か果物入れたワインだっけ?
 結構安いな。4ユーロくらいか。
 頼んでみるか。
 と頼んだら、大量にドーン。
 こ、これは安い。というか、当たりだ!


大量にドーン



イベリコ豚も美味しい


 と、サングリアをごくごく、豚をもぐもぐ。
 そしてフラメンコを堪能と、
 めくるめく魅惑の世界におぼれていくのであります。


2時間のフラメンコショーの終わり。


 そして、恍惚の表情で
 お店を後にし、ホテルで朝までバタンキュー。

 やっと、旅の楽しさを思い出しはじめました。
 やっと、スペインに来て良かった。と。



 2013 /12 /8
・何か飲み過ぎた
 昨日はフットサルチーム(と言っても、今年この1回しか参加してないけど)の
 忘年会で飲み過ぎてだるいのと、
 久しぶりの運動で全身筋肉痛で眠い。

スペイン旅行の現地よりのご更新を拝見してて
どうなることかと思っていたのですが、ご無事で何よりでした〜!
旅行記楽しく(楽しんでいい……んでしょうか)拝読させていただいております。
風景もすばらしいですしイベリコ豚がとても美味しそうです〜!
引き続きの更新も楽しみにしております。


 楽しんで下さい!

 楽しんでやっていただけるのが何よりの供養……
 って、死んでないし!

 イベリコ豚美味しかったし!

 本日の更新は4日目。
 バルセロナへの移動日となります。

・4日目 山と渓谷
 実は、このツアー、不思議なツアーでして、
 ホテルの朝食はマドリード・バルセロナ共に、
 初日しか無いと書かれていまして。
 でも、バウチャーにはそんなこと書かれて無くて。
 どっちが本当なんだろう? と、関西空港でバウチャーを渡してくれた
 お姉さんに聞いたところ、土曜の深夜だったので担当者がおらず、解らないと。

 で、この日、2泊目の朝食だったんですが、
 聞くのめんどくさいのと、
 疲れているので限界まで眠りたいのと、
 この日はバルセロナまでの移動日なので、
 9時半アトーチャ駅発のAVE(新幹線みたいなモン)に
 乗らなくては行けないのと、
 前日の朝食がまずかったこともアリ、
 朝食はまあ、いいか。と。

 途中で何か食うか。

 ――だが、この日、
 YOLYはなかなか食事にありつけないのである――

 ホテルを出て、駅に向かう途中パン屋があったので、
 パンでも買うかと、パン屋に入ると、
 何やら客と店員がもめている。
 何か時間かかりそうだし、ここじゃ無くて良いか。
 と思って歩いたら、すぐ駅。

 まあ、AVEの駅近くに行けば、
 何かあるだろうと楽観視。

 アトーチャ駅到着。
 まごまごしていたら、
 親切なおじさんが、何処行きたいの?
 バルセロナ?
 だったら、ここじゃ無くあっちだよ。
 と、教えてくれる。
 ありがとう親切なおじさん。

 スペインの人は、コチラがきょろきょろしていると、
 優しく声をかけてくれる人が多い気がします。
 この後も別の場所で何回か声をかけられましたし。
 そのうち何回が俺の財布を狙っていたのか――と、
 勘ぐってしまうのは、良いことなのか、悪いことなのか。

 乗り場所も確認したし、
 何か食べようかと、店を散策するも、
 あまり美味そうな物が無い。
 パン屋はあったけど、
 買い方が解らないのと、
 パンかあ、もうちょっと何か欲しいなあと思い、
 結局買わずにAVEに乗る。


AVE。3時間乗りました。


 AVEは入り口付近に荷物置き場があり、
 荷物をそこに置くも、盗まれないか心配。
 インド旅行に行ったときには、
 ワイヤー持って行ったんだけどなあ。
 今回も持ってくれば良かったなあと。

 とはいえ、席に持っていくわけには行かないのと、
 ネットで調べたところ、AVEでの盗難はほとんど無いと書かれていたので、
 それを信じることに――は、にわかには出来ず、
 席から後ろを振り向けばすぐに見られる場所に置く。

 まあ、見ていたところで、
 ドアが閉まる寸前にパクられたら終わりなのだが、
 見た目より思いスーツケースなので、
 そんなに急いで逃げられないだろうとか、
 そんなことを考えつつ……

 ……気づいたら爆睡。

 慌てて、荷物置き場を見る。

 大丈夫。あった。

 時々振り返りながら、
 3時間電車に揺られ、
 なんとかバルセロナに到着。

 さて。ここからどうするか。

 この日の予定としては、
 この後、モンセラットという山に行きたいなと思っていたのだ。
 とはいえ、大きなスーツケースを持って行くのもアレなので、
 1、駅にスーツケースを預ける。
 2、ホテルにスールケースを預ける。
 という2つの選択肢が僕の前には現れる。

 駅の荷物預かりは6ユーロ弱(≒840円)と高い。
 では、ホテルに持って行くのはどうかというと、
 電車代4ユーロ(≒560円)に、時間もかかる。

 というわけで、駅に荷物を預け、
 さあ、いざモンセラットへ!

 の前に、腹減ったなあ。

 モンセラットに向かう駅は到着した駅とは違うけど、
 歩いて行けそうなので、歩いて行くことにする。
 その間に飯屋もあるだろう。
 でも、モンセラット行きの電車は1本/1時間しかないようなので、
 とりあえず、チケット買ってからにするか。

 と、駅に向かう。

 駅に向かう途中、ぶじゅうという厭な音がする。
 昨日さんざん歩いて出来たまめがつぶれた音だ。
 いてえ。

 駅近くまで着くも、
 どこから駅には入れるのか、迷いまくり、
 さんざん迷ったあげく、
 なんとか、駅に到着。

 駅には、モンセラットこっち的な案内がいっぱい出ていた。
 ネットで調べたところ、
 その案内通りに進んでいけば、
 チケット売りのおじさんが居るらしいのだが……

 居るけど、その人がチケット売りなのかどうか解らない。

 チケット売りの自販機を触ってみると、
 何か種類がいっぱい出てくる。
 往復チケット
 ロープウェイで上に行くチケット
 ケーブルカーで上に行くチケット
 よくわからなかったが、
 なんとなく、ネットで調べておいた価格に一番近そうな物を購入。
 ケーブルカーで行きたかったので、Cable Carを選択。

 案内板を見ると出発まで20分。
 うーん。微妙な時間だなあ。
 ま、モンセラットに着いたら、食うところもあるって話だし、
 そこで飯食えば良いか。

 と、電車に乗り込む。


モンセラット行きの電車。


 そこから、揺られること1時間。
 って、1時間もかかるのかよ。
 ケーブルカーの駅に到着。
 ケーブルカーに乗る客は、俺の他に2人しかおらず、
 その2人も電車の外で乗務員さんと談笑している。

 乗務員さんに切符を見せると、何か言われた後、
 早く乗れと言われ、
 ケーブルカーに乗り込む。


ケーブルカー。


 が、なかなかケーブルカーは出発しない。

 どうなってるんだ? と思った頃、やっと出発。

 同じ車両に乗っている乗客はゼロ。
 さっきのお客さんは、2車両のうち、
 自分の乗っていない方の車両に乗り込んだのだ。
 寂しい。

 しかし、景色は壮観で、
 コイツはスゴイ!

 上の方の駅に到着すると、
 さらに上に行けるケーブルカーがあると言うので乗る。

 バカは高いところが好きなんですよ。


さらに上まで上れるケーブルカー。
ずっと乗り物乗ってますなあ。


 さらにその上に上れるというので、適当な登りっぽい道を選んで進む。
 ある程度上ったところで看板発見。
 この先40分でどっかに到着するとある。
 往復で80分か。面倒くさいなあ。
 豆もつぶれて足も痛いし。
 引き返す。

 で、駅前の看板を見たところ、
 今のルートを40分歩いたら、
 頂上どころか、さっきケーブルカーに乗った駅に着くところだったらしい。
 あれ?

 頂上には別のルートで1時間半ほどかかると書いてあったので、
 見なかったことにする。

 まあ、そもそも3時間往復でかかったら、終電無くなるし。
 ここからの景色も綺麗だし。
 これでいいのだ。


やっと着いた!
この日は結局8時間くらい乗り物に乗ってるのだよね。






 ケーブルカーで降りて、
 この地で発見されたという、
 黒いマリア様を見物。


聖堂。


 マリア様に、この先の旅の無事と、
 そろそろ結婚したい旨を祈る。


この旅の無事。結婚。カブト虫。ドロローサ。結婚。
ジョット。天使。結婚。カブト虫。特異点。紫陽花。結婚。
秘密の皇帝。だからなんだ。


 で、飯を食おうかと、
 店に入るも、
 そろそろ終電の時間。
 お店も閉店の時間で、
 フランスパンくらいしか無かったため、
 バルセロナに戻ってから食べることにする。

 で、ケーブルカーと電車に揺られ、1時間半ほどかけて、
 バルセロナに戻る。

 ケーブルカーに乗るとき、
 切符を何回通しても、
 ゲートが開かず、あれ? おかしいな?
 と思っていたのだが、
 (結局開いたのでケーブルカーで帰ってきたのだが)
 バルセロナのその乗車した駅で、
 切符の自販機を見て気づく。

 モンセラットには、ケーブルカーとロープウェイで行くルートがあり、
 切符を買うときにどちらで行くか選ぶのだ。
 そして、自分はケーブルカーで行くから、
 Cable Carを選んだ。
 選んでない方を見ると、
 Rack Railway。
 ……あ。
 Cable Carはケーブルカーでは無く、ロープウェイで、
 Rack Railwayがケーブルカーだったのです。
 そりゃあ、ケーブルカー乗るときに何か言われるし、
 ケーブルカーのゲートも開かない訳だ。

 しかも後で調べたら、
 その上に行く用のケーブルカー付きの切符もあって、
 そっちの方がお得らしい。
 モキー。

 さて、バルセロナに到着。
 飯を食うか。
 と思うももう辺りはすっかり闇。

 ここで飯を食うとすると、
 多分お酒も入る。
 お酒が入った状態で、
 スーツケースを持ってホテルを探すのは、
 いささかキケンだし、見つからないのでは無いかと考え、
 食事はちょっとガマンする事に。

 とぼとぼと、夕暮れのバルセロを歩く。
 うう。腹減った。足痛い。

 スーツケースを回収し、
 いざ、ホテルへ。

 ……道に迷う。
 詳細な地図はスーツケースの中。
 開けるかどうしようか。
 でもなあ、往来で開けるのもなあ。

 10分後、いかんともしがたくなって
 往来でスーツケースを開ける35歳男性の姿が。

 ああ。
 なるほど。
 ちょっと行き過ぎてたのね。

 というわけで、ホテル到着。

 フロントの人が凄く親切な人で、
 マップをくれと言ったら、
 そのマップにバルセロナの名物と、
 そこまでの行き方をゴリゴリと書いてくれた。
 その上、パスポートは持ち歩くとすられるから、
 ホテルの部屋に置いておいた方が良いとか、
 (まー、もう、すりは経験済みなんだけどね)
 を、丁寧に説明してくれる。ありがたい。

 で、何かをどうにかしろと言ってくるのだが、
 コレがさっぱり解らない。
 日本人向けの日本語が書かれている紙を読んでいるのだが、
 それでもわからない。カコーゼとか言っている。
 その紙を見せてもらうと、『観光税』
 そう、バルセロナでは、宿泊費とは別に1泊1ユーロ弱の
 観光税がかかるのだ。

 OKOKと。
 今払うか、帰りに払うかと言われたので、
 今払いますと言って支払い、部屋へ。

 狭いながらもモダンな部屋で、
 荷物を置いたら、早速食事にゴー!

 丁度ホテルの隣にレストランがあったので、
 ここでいいや(適当)と、入る。

 メニューを見ながら、
 スペインぽい物は何だろうかと悩んでいたら、
 プレートがお得だと店員。
 なるほど。
 魚か、肉か?
 とりあえず、よくわからない魚を選んでみる。
 cuttlefishか。
 キャトルってなんだ?
 城か?(それはcastle)
 牛か?(それはcattle)
 わくわくしながら、待っていると。
 来たのは、イカ。

 イカかあ。と思いながらもぐもぐ。
 うまい!
 空腹は最高のスパイスと言うけれど、
 オリーブオイルの風味とイカがマッチしていて、
 とっても美味しいでげそ。(げそ?)

 もぐもぐと食べていると店員が、
 おいおい小僧。
 どういうことだよ。
 と、つかみかかってきた。
 すわ何事かと思うと、
 自分の座っている位置がテレビと逆。
 テレビの見られる位置に移動するべきだ。
 あと10分で、バルサの試合が始まる。
 もちろん見ていくんだろ?
 的なことを言われる。

 しかも、気づいたら店の中でも一番の特等席。

 特にサッカーに興味は無かったけど、
 郷に入りては森田剛。
 イカをくらわばサッカーまで。
 と、サッカーを見る。

 どうもこの店、
 半分くらいはバルサファン。
 バルサの選手がゴールをしくじると、
 オイオイオイオイお前どうなってるんだ!
 的な反応。

 何となく、途中で出たら、
 バルサファンに、バルサファンでも無いのに、
 おまえは、あんな良いところを陣取っていたのか。殺す。
 と言われるような気がしてきたので(妄想です)、
 イカも美味かったし、
 よし、なにか適当に頼もうと、
 凄く適当に注文。

 Bomba
 と、
 Croquetas
 を注文。
 Croquetas
 は、何ピース? と聞かれたので、
 へえ、ピース単位で頼む物なんだと思いつつ、
 解ってる感を出すために(何のために?)、
 2ピースと平然と答える。

 出てきたのは、
 丸いコロッケと、
 平べったいコロッケ2つ。

 コロッケだ!
 どっちもコロッケだった。
 にわか感丸出し。

 丸いコロッケには、ピリ辛のたれがかかっており、
 これがまた、このコロッケにあうあわないで言えば、
 もう、あうのあわないのって話どころか、激うま。
 平べったいコロッケは、
 中身はジャガイモでは無く、
 なんか、海老風味の美味しいの。
 これを、丸いののたれにつけると、
 又美味いの。

 ビールがごくごくと進んでしまいます。

 サッカーの方は、
 AJAXというチームが2点取ってしまい、
 前半終了時で、みんな帰ってしまいました。
 それが、2点取られているからなのか、
 いつものことなのかは解りませんが。

 隣の席でファンタ2本で3人で粘っていた(多分)学生達も、
 帰ってしまったので、
 2点取られたからだったのかもしれません。

 私も良い感じにお酒が回ってきたし、
 折角見てたのにバルサ負け気味だし、
 なんか、イエローカード多いし(関係ない)、
 もうホテルに帰ることにする。

 ホテルのテレビで続きを見ればいいやと思って、
 チャンネル探したけど、やってない。
 なんでー?

 尚、あのときの結果、
 どうだったんだろうと検索したら、
 AJAX 2 - 1 バルサ
 で、負けてました。
 しかも、FCバルセロナ今期21試合目にして初黒星だそうです。

 ん?
 俺が見てたからか?

 しょーがないから、チャンネルを回してたら、
 ドラえもんがやってたので、そのまま、適当に見る。


でれえめん。


 マドリードのホテルは隣の部屋の音がうるさかったけど、
 このホテルは換気扇の音がうるさいな。
 とか思いながら、寝るのであった。



 2013 /12 /9
・5日目 セカンドインパクト
 朝、目が覚めると凄く寒い。
 これが、バルセロナの朝なのか。
 と思って、布団にくるまる。
 しかし、寒い。

 空調どうなってるんだよ。
 と思って、エアコンの設定温度見たら10度。

 うう。
 なんの嫌がらせだよ。
 クーラー効いてるよ。
 一気に30度まで上げ、凍死を防ぐ。

 本日は、午前中、ツアーでサグラダファミリアを見た後、
 午後は適当にぶらつく予定。

 というわけで、朝食を食べ、
 (ここの朝食は普通だった。
  気持ちの持ちようかも知れないが)
 ツアーの待ち合わせ場所に移動。

 地下鉄に乗ると、日本語で
 『手荷物にお気をつけ下さい』の放送。
 マドリードでは無かったので、
 そこまでスリが酷いのかと戦々恐々となるも、
 まあ、カードも財布もないし、
 もうすられた後だし、
 何も恐れる物は無い!
 と、……と。

 ツアー開始。

 早速サグラダファミリアに移動。
 ツアーに参加しているのは、
 おばちゃん×3
 おばちゃん×1
 おばちゃん+多分その娘
 という、おばちゃんフェスティバルに娘という、
 わあい。女性祭りだよ(おばちゃんだけど)。

 ガイドさんもおばちゃんだったので、
 謎のぶっきらぼうなでくの坊が1人混ざっている状況。

 ここでも、スリに気をつけて下さいと言われれる。
 どれだけスリ多いんだよ。バルセロナ。
 いくらなんでも、もうスられないだろう。
 もう一度スられたんだし。
 もう一度……。

 サグラダファミリアはそれはもうすばらしく、
 ガイドさんの説明も面白くてわかりやすく、
 コイツは来てほんま正解やったでえ!


サグラダファミリア外観。



サグラダファミリア内部。



サグラダファミリア内部2。



キリスト復活の様子を描いた彫刻。



塔も昇りました。


 その後、ゴシック地区を探索した後、


カタルーニャ音楽堂。



カテドラル。



バルセロナの普通のアパートから見つかったらしい、
ローマ時代の石柱。


 海辺へ移動して、ツアー終了。


コロンブスの像でツアー終了。


 気づけばもう、午後1時。
 事前に、パエリアを1人前から出してくれる店が、
 このシーサイドにあると聞いていたので、そこに移動。

 パエリアって、2人前からご注文のお店が多いので、
 一人旅だとなかなか食べづらいのよね。

 炊きあがるまで20分かかるけど良いか?
 と言われるので、OKと答える。
 飲み物はいらないか? と聞かれるが、
 結構残りのお金も厳しくなっている上、
 パエリアも22ユーロ(≒3000円)と
 なかなか良い値段なので、
 お酒はあきらめ、水で食べることにする。

 と、さっきのツアーで一緒だった人(おばちゃん+娘)が
 隣の席に座る。
 向こうにも気づかれるが、
 特に会話を交わすでもなく別テーブル。
 しかも、向こうの位置はコチラの死角。
 何か、緊張する。

 とか何とかやっていると、パエリア到着。
 美味し。


最初で最後のパエリア。


 ちょっと芯が残っている感じの炊きあげ方で、
 ちょっと塩気がキツイのが本場流なのだな。

 ぺろりと平らげて居ると、
 くだんの隣の席の人にもパエリアが到着。
 ワインと一緒に食べている姿がうらやましすぎる。
 くうー。

 良い旅をと声をかけ、
 パエリア点を出発。
 こちらも、良い旅をと言われる。

 もう、スリに遭った数日前に比べ、
 心のダメージも回復した。
 良い旅になっているさ。
 黒いマリア像にも祈ったし。

 そう思いながら向かったのは、
 サグラダファミリアを設計したことでも有名な、
 天才建築家ガウディが設計したと言われる公園、
 グエル広場。

 なんでも、10月末頃までは無料で入れたのだが、
 今は、16ユーロ(≒2240円)の入場料がかかるとのこと。
 それは高いなあと思いながらも、
 良い場所だと聞いていたので、折角だからと行くことにする。

 乗り換えの時に、ちょっとしたことを思いだし、
 一旦地下鉄の駅から外に出て、
 街を散策。
 ちょっとしたことと言うのは、
 先ほど、ツアーバスで移動しているときに、
 ゲームショップを見つけていたのだ。

 ゲーム制作に関わっている物で、
 海外のゲームショップって言うのは結構気になる物なので、
 どうせだったら見てみようと。

 通りの名前を何となく覚えていたので、
 ぶらつきながら探す……が、
 なかなか見つからず。

 ついでにこの近くにある、コチラもガウディが設計した、
 カサ・カルベットを見てみることにする。

 あまりに町中に溶け込んでいたので、
 本当にコレか?
 といぶかしがるも、それを写真に収めている人も居たし、
 見た目的には特殊だし、ガイドブックの写真も多分コレなので、
 コレって事で、写真を撮影。


多分コレ(笑)。


 ゲームショップも無事発見。

 こんなソフトも売っているんだあというのが趣深かったので、
 写真撮っても良いですか?
 と店員に聞いたら、明らかにおかしな人を見るような目で見られた後、
 写真? この店の中を?
 ……モチロン、ノーだ。
 と、断られる。
 まあ、そうか。


外観のみ撮影。


 時間もなかなか良い時間になってきたので、
 グエル公園に急ぐ。
 駅から結構離れた場所にあるので、
 迷うかな? と思ったのだが、案内板がそこかしこにあるので、
 そんなに迷わず。

 それよりむしろ、高台にある公園なので、
 そこにある坂道に辟易。
 なんじゃこりゃあ。
 坂道を登り切るとそこには坂道が。

 これ、辛いよ。
 と思っていると、町中にエスカレーター登場。

 ありがとう文明。
 ありがとうエスカレーター。


ありがとうエスカレーター。


 で、何となく公園に入ってみる。
 あれ? お金取られないぞ。
 と思い、小高くなっている所に昇り、
 バルセロナを一望する。


小高い丘。


 サグラダファミリアも見える。


中央左にあるのがサグラダファミリア。


 若干傾きかけた、
 冬の日差しが心地よい。

 でも、ここって、まだ、ガウディの何かがある訳じゃないし、
 もっと奥にその、有料ゾーンがあるんだよなあ。
 と思いながら黙々と歩く。

 しばらく歩くと、ガウディの彫刻とかがあるゾーンに到着。
 何か、綺麗な景色を見てお腹いっぱいになっていたのと、
 結構入場料が高いので、
 中はいらなくても外から撮影すれば良いかと。


ここが、ガイドブックなんかに載っているグエル公園。
入りたかったけど、1000円くらいかかるからなあ。


 そのまま歩き続けたら、正門みたいなところに出る。
 さっき入ったのは裏口だったのか?

 こちらでも別の何かを見るのにお金がかかると。
 うーん。まあいいや。そろそろ、別のモノも見たいし。
 と、グエル公園を後にする。

 グエル公園の近くに、
 これまたガウディの設計した、
 カサ・ビセンスと言う建物があると言うので行く。

 うーん。
 誰にも注目されていないが、
 これで本当いいのか?


多分これ2。


 あまりに溶け込みすぎているぞガウディ。
 ガイドブックに載るほどの名所(しかも世界遺産)なのに、
 もっとアピールはしないのか。

 次に行くのは、
 グラシア通りからランブラス通り。
 ここで、お土産を買ったり、
 ガウディの建物を見たりしようという魂胆である。


カサ・ミラ



カサ・バトリョ



カサ・アマトリェー


 という、有名な建物を外から見る。
 (※カサ・アマトリェーはガウディでは無く、カダファルクの作品)

 中にも入りたかったけど、
 16〜22ユーロ(2240円〜3000円)かかるので、
 ちょっと厳しいなあと、あきらめる。
 しかし、バルセロナのこういうの、高いよなあ。
 マドリードの美術館でも9ユーロくらいだったのに。

 まあ、その分、美味いモンくったり、
 お土産にお金をかければ良いかと。

 ガイドブックでコレは美味しそうだと、
 見つけたお土産屋を探しながら、
 迷いながら、
 どんどん南下していく。


スペイン最後の日が暮れる。


 途中、両替屋があった上、
 日本のマークがあったので、
 明日、日本に帰って関空/成田に到着して、
 10ユーロを日本円に両替出来なかったら、
 実家に帰れないなあと思い、
 10ユーロ両替出来ないか?
 と聞いたら、10000円にしか両替出来ないと言われる。
 まあ、そうか。

 町中にあるピカソの壁画を撮ったり、
 お土産を買ったりしていたら、
 日もどっぷり暮れる。


ピカソの壁画。


 ボケリーア市場という所に移動。
 一昨日行ったサンミゲル市場と異なり、
 こちらは、市場感が強い。


雑多な感じが良い感じ。


 のども渇いていたので、
 パパイヤとココナッツのミックスジュース(1ユーロ)を
 ごくごく飲み、気分は高揚。

 世界のビールが飲めるというバル(バーの事)に、
 ふらりと入ったら、ウエルカム爆乳ちゃん。
 (表現が下世話だなあ)

 入って気づいたけど、
 スペインに来てわざわざ他の国のビール飲むこと無いよね(笑)。

 適当につまみとビールを注文すると、
 その場で精算を要求される。
 何か、隣の人も要求されていたのと、
 入ろうとした人が何か入り口で言われた後に帰ったので、
 店閉めるのか?
 と思ったけど、飲み終わったらお代わりいるか?
 と聞かれたので、そうじゃなかったっぽい?

 ただ、ここで頼んだつまみが、
 乾燥してカピカピだったので、
 うーん。この店イマイチだな。
 まあ、ここで酔って訳わかんなくなるより、
 ホテルの近くで飲んだ方が、
 気兼ねなく飲めるし、そうしよう。

 と、ホテルに戻ることにする。

 にしても、あといくら残っているんだっけ?
 と各所に仕込んだユーロを取り出すと、
 10ユーロ札1枚と
 50ユーロ札1枚のみ。

 結構使ったなあ。
 60ユーロって事は、1万円弱か。

 夕食に20ユーロ。
 明日の昼飯に10ユーロ。
 空港でお土産20ユーロ購入。
 で、成田から実家までの移動に10ユーロ。
 ってところか。

 空港までの移動も考えないとなあ。
 まあ、お土産で調整するか。

 と、そのまま、何も考えずに
 ジーパンの前ポケットに2枚の札を突っ込む。



 このとき、こんな大衆の面前で確認しなかったら――



 地下鉄に入ると、何となく、
 地下鉄構内の写真が撮りたくなったので撮影。


この右上に電車到着までの時間が
表示されているのが撮りたかったんだよなあ。


 まあ、札があるのは、
 コートの下のジーパンの前ポケットだし、
 いくらスリが狙ったところで、
 盗まれることは無いだろう。
 どうだい?
 盗める物なら、盗んでみるかい?

 挑発するかのごとく、
 一眼レフカメラを首からかける。

 電車を乗り換えると、
 ぐいぐいと体を押してくるおっさん。
 おいおいおっさん。
 わかりやすすぎるスリだぜ。
 流石に、札は取られないだろうが、
 iPodとか、iPhoneを盗まれるのは本意では無い。

 バッグの入り口とコートのポケットをしっかり押さえ、
 体に緊張を走らせる。
 盗める物なら、盗んでみやがれ。

 おっさんはあきらめたのか、
 体を引くと、ゲホゲホと咳をはじめる。
 おいおい、病気かいおっさん?
 それとも、あきらめたかい?

 一駅の間、
 おっさんに注視。
 緊張は緩めない。

 次の駅でおっさん下車。
 ふ。俺は、勝ったのだ。
 スリに、勝ったのだよ。


 ……ん?


 電車が走り出す。

 んん?

 目の前に居る男が、
 ニヤニヤと自分を見ている気がする。

 ま、
 まさか。

 ジーパンの前ポケットに手をやる。

 そこにはかさかさとした札の感触が……

 ……感触が

 感触が、無い。
 無い
 無い
 無い。


 なん……だと。
 おっさんの動きに怪しいところは無かった。
 いや、全部怪しかったのだが、
 流石に……いや、しかし、ジーパンのポケット、
 しかもコートの下だぞ。
 気づくだろう。
 いや、気づかなかった。
 スゴイ。

 勝ったと思ったとき、
 そいつはすでに敗北している。


 なんだとおおおおおおおおおおおおおおお!

 急ぎ他に盗られた物は無いか確認。
 札だけのようだ。
 いや、1万近い額なので、
 だけって事は無いが。

 ああ。
 夕飯。
 今日も抜きか。
 いや、さっきちょっと食っておいて良かった。

 あああ。
 ウソだろ?
 あ。
 明日、空港までの旅費は?
 あ。
 ポケットに小銭がある。
 うわ。ギリギリだ。
 ギリギリなのか?
 値段が解らんので何とも言えない。
 あ。
 夜のサグラダファミリア。
 キレイ。
 いや、撮ってる場合じゃ無い。


本当はもっと何枚も撮りたかったけど、
2枚しか撮っていなかった。
よほど動揺していたんだろう。


 昨日も書いたとおり、
 朝食が付いているかよくわからないツアーなので、
 俺は明日朝食を食べられるか?
 Can I eat breakfast?
 とフロントで聞くも、怪訝な顔で、Yesと答えられる。
 まあ、なかなかに意味解らない質問だよな。

 聞くなら、freeか聞くべきだったか。
 (まあ、向こうにしたらそれもおかしな話か?)

 部屋に戻り、空港までの値段を調べる。
 持っている金額でギリギリ……足りない。

 2キロくらい歩かなくてはいけない。
 うわあ最終日だって言うのに最悪だ。
 最悪だ。
 最終日だから美味いモン食おうと思っていたのに。
 一転して、お腹ペコりんだよ。

 黒いマリア様、効果無いんじゃ無いの。

 ゲンナリしながら、
 実家に成田まで迎えに来て欲しいというメール。

 そのまま、お風呂に入ることにする。
 風呂のシャンプーと石けんのにおいが紅茶のニオイで、
 紅茶嫌いな自分としては、不快で、
 昨日は、それも又良しと許容出来たのだが、
 今日はもう憂鬱な気分に輪をかけて不快で、
 厭な気分になる。

 はあ、2キロ歩くのか。
 と、iPhoneで調べていると、
 別ルートなら歩かなくてもOKかもしれないと言うことに気づく。
 ただ、この値段がサイトによってまちまち。

 うーん。
 どうしたモンかなあ。

 もう少しお金があれば、
 ルートが広がるんだけどなあ。
 金なんて無いよなあ。

 ちゃりん。

 ん?
 上着から、2ユーロ出てきた!?

 こいつは、マリア様の奇跡か!
 ウソのような本当の話。

 これで、何とか帰れる。
 よかった。
 気づくと、実家から、迎えに行くとのメール。
 これで、成田に帰れさえすれば、
 実家に帰ることが出来る。
 ほっとしながら、
 ベッドの中に吸い込まれていく……。
 あー。腹減った。

 次回、ついに最終回。
 本当に、日本に帰れるのか。
 朝食は食べられるのか。
 この日記は本当に日本から書いているのか――?


 2013 /12 /10
・6日目 さらば青春の光
 昨晩は静かだった隣の部屋からの音が、
 やっぱり漏れ聞こえる。
 五月蠅い。

 何度か目が覚めながら、
 朝までまんじりともせずに過ごす。

 アー腹減ったなあ。
 流石に朝食抜きは厳しいなあと思い、
 とりあえず、食堂に移動。

 朝食は果たして無料かどうか解らなかったので、
 free? と聞いたら、freeと言われたので、
 もりもり食べる。

 精算も、来た日に観光税を支払っていたので、
 特に無しでほっと一安心。
 ここで、何か出せと言われたら、
 歩いて行かなくてはいけないところだった。

 とはいえ、何があるか解らないから、
 一番安いルートで、
 早めに出発。

 サグラダファミリアも折角なのでチラ見。
 でも、カメラを出してスリに遭うのはもうゴメンだし、
 スーツケースにしまっちゃったので、
 取り出すの面倒くさいし、
 昨日たくさん写真は撮ったので、
 挨拶だけして地下鉄へ。

 カタルーニャ駅で、
 空港までの切符を無事購入し、
 なんとかこれで空港に行けると一安心。

 値段はネットで見た値段より高いものの、
 最悪の値段想定よりは安く、
 3ユーロくらい残った。


ここに来て、全ての硬貨が異なるという奇跡。
そんな奇跡いらない……。


 電車の中では、
 陽気な楽隊が、演奏を開始。
 そういえば、スペインでは駅だとか、観光地だとかあらゆるところで、
 歌を歌う人が居ました。

 モチロンお金をせがんできますが、
 こちらは、3ユーロしか持ってません。
 笑顔でシカトです。

 その後、特に問題も無く順調に空港へ。

 あ。一個だけ小さなトラブルが。
 なんと、聞いていたイヤフォンが断線して、
 左耳から音が出なくなりました。
 うう。
 このタイミングで断線しなくても……。
 何か、昨日からカメラの調子も悪いし、
 (日本に帰ってきたらなぜか直ったけど)
 これも、スペインの魔力か?

 荷物を預け、
 出国処理を済ませ、
 さて、あと3時間ほど暇だ。
 残るは3ユーロ。

 コーラを飲もうにもコーラは2.8ユーロ。
 高い。
 食い物は言うに及ばず。

 マックがあったけど、最低6ユーロくらいかかる。
 むう。高い。

 腹減った。
 のど渇いた。

 と、1.5ユーロで売っている水発見。
 ありがてえとごくごく飲み、
 その横にあったアーモンドも約1.5ユーロだったので、
 それも購入。


スペイン最後の昼飯。
……昼飯って。


 全てを使い果たす。
 もう、どうにでもなれ。

 その後、飛行機の中では、機内食に飲み物飲み放題。
 さらに、マリア様の恩恵か、
 バルセロナ→ドバイも、
 ドバイ→関空も、隣の席に人が居ない!
 やったあ!
 空港で、通路側の席と言い出せなくて、
 窓側の席にされたときはどうしようかと思ったけど、
 バルセロナ→ドバイに至っては、
 通路までの席、誰も居ないという幸福。

 6時間ほどでドバイに到着。
 ドバイ時間で午前0時。
 バルセロナは午後9時。
 日本は午前5時。


午前0時なのに、人いっぱい。


 いろんな物が売っているが、
 お金もカードも無いので、
 何も変えないぜヤッホー。

 2時間待って、
 今度は日本(関空)行きの飛行機へ。

 ドバイまでの飛行機で寝てしまったので、
 あまり寝付けず8時間。
 サイドエフェクトとスタートレック イントゥーダークネスを堪能し、
 (図書館戦争も見たけど、とんでも設定過ぎて、途中で見るのを止めた)
 関空へ。

 日本到着は午後の4時。
 バルセロナで午後3時に乗って、
 日本に次の日の午後4時に到着という、
 なんか、ダマされたような一日。
 飛行機に乗っていたのは、14時間(+乗り換えの2時間)なんですけどね。
 時差の魔術か。

 0時に飛び立ったので、8時間搭乗してた飛行機内で、
 日の出と日の入りを見るという。


日の出。



日の入り。丁度日本に着いたところ。


 何かやっぱり不思議。

 関空での乗り換え時間は2時間。
 ピーチでその時間だと安かったからという理由で、予約した物。
 間に合わなかったら、
 家にも帰れず死を待つのみ。
 急げ!

 ……と税関で引っかかる。
 荷物が重いこと、
 一人旅なこと、
 が、怪しいと思われた理由らしい。

 色々旅行してるね。
 全部一人?
 に、全部一人な訳では無かったけど、
 生返事で、ああ、そうです。
 とかいったのもまずかった理由か。
 一人であっちこっち行くなんて、
 旅行好きか、売人か。
 しかも、インドとか、カンボジアとか、ベトナムとかだしなあ。

 ま、とくにヤバイ物を持っている訳では無いので、
 スルー。

 急いでピーチに乗り換えようとしたら、
 ターミナルが離れているのね。

 バスに乗り、ターミナル移動。
 無料バスで、本当に良かった。

 預ける荷物を量ったら、
 22kgで、2kgオーバーとのこと。
 手数料を払えば預けられますが……
 と言われるも、そんな金はネエ。
 日本円で20円しか持ってないんだ。今。
 仕方なしに、中に入っている本を何冊か手荷物用のバッグに入れ、
 事なきを得る。
 が、哀しい……。

 その後、ピーチにも無事乗ることが出来、
 成田で、両親に出迎えてもらえたのでした。




 長かった……
 本当に長かった…………。

 というわけで、スペイン旅行記はおしまいです。
 しかし、何も無くなると本当に恐怖しか残らないね。
 海外怖かった思い出ベスト1更新だよ。

 ちなみに、

1位 スペインで財布もカードも何も無く無一文
2位 インドで朝4時、ガイドとはぐれ駅にひとりぼっち
3位 インドでカツアゲに遭う
4位 イタリアのタクシーでぼられる

 てな感じです。
 どれも1人旅の時に出会ってますね。

 しかし、
 サグラダファミリアの完成は13年後らしいので、
 そのときには、スペインリベンジに行きたいなあ。
 スリは酷いけど、国や街の雰囲気は悪くなかったんだよなあ。

 冬だから見られなかった闘牛見たいし、
 今回、無駄にお金だけ払って、
 行くことが出来なかったトレドという都市にも行きたい。

 そして、そのときは、地下鉄は使わず、
 タクシーで移動するようにしよう。
 もう、50歳近いはずだし……。


 2013 /12 /11
・ルパン対コナン
 ルパン対コナンを見る。

 面白かったんですが、
 最近のコナンってあんなにギャグ多めなんですかね。

 前半、ギャグだらけで、
 なんだこれ。と思ってしまいました。
 特にアガサ博士の扱いが酷すぎる(笑)。

 俺が読んでた頃は、
 そんなでもなかったんだけどなあ。

 中盤から後半の盛り上がりは面白く、
 でも、これもまた愚痴っぽくなってしまうんですが、
 テレビ版のストーリーありきで物語が進行していくので、
 テレビ版のストーリーを完全に忘れている身としては、
 辛かったなあ。

 まあ、それでも面白いと思えるほどの求心力は持ってたんですけどね。

 物語の補完のため、
 テレビ版を見直してます。

 もし、見に行く人はテレビ版を見直してから、
 見に行った方が良いと思います。

・スペイン旅行記補足と愚痴
 と言う訳で、完結したスペイン旅行ですが、
 すられたときに、偶然助かったことが一つありまして。

 それは、スーツケースの鍵を、財布に入れていた……
 のと、念のため別にスペアキーを持って行った事ですね。

 あそこで、鍵が財布にしかなかったら、
 スーツケースを開ける事すら出来ずに死んでたでしょう。きゅう。

 すられた財布にはクレジットカードが2枚入っていまして。
 1枚は普段使っているMASTER CARD。
 もう1枚はこの旅用に用意したVISAだったりします。

 用意しなきゃ良かったよ(苦笑)。


 なんか、MASTER CARD使えなかったらどうしよう。
 VISA用意しておいた方が良いかな。
 と、楽天のホームページを見たら、
 今カードを作ったら5000ポイントプレゼントの文字にも引かれ、
 カード作ったんですよね。

 その数日後、カードが送られて来るまでの間に、
 期間限定で8000ポイントになってたのにも、
 なんか、タイミング悪いなあと思った物です。

 で、その5000ポイントなんですが、
 入会直後に2000ポイント貰って、
 先月の20日に3000ポイントが付与されました。

 カードを紛失していたのと、スペイン&実家にいたので、
 特に何かを買うことも無く、
 さっき何気なく楽天のサイトに行ったら、
 ポイントが消えている!?

 すわ何事かと思ったら、その3000ポイントは
 先月までに使わなくてはいけない……
 つまり、10日間しか使用出来ないポイントだったようで。
 失効されていたという。

 いや、まあ、元から何も無いところからわいて出てきた
 3000ポイントなんでいいっちゃあいいんですが、
 なんか、ダマされたような気分になってしまうのは、
 私だけなんですかねえ。

・amazon
 ダマされた気分と言えば。

 又愚痴っぽいアレなんですが(苦笑)、

 アマゾンでCDを買ったら、
 MP3を購入出来る100円クーポンというのがもらえまして。

 気づいたら400円分もたまっていたので、
 何か買うかと、適当に2曲(1曲250円)購入。

 購入時に特に値段とか出ないから、
 あれ?
 と思ったんですが、
 次の日にカードへの請求が。

 400円。

 あれ?
 と思って調べたら、
 1回の購入に1枚(=100円)しか使えないとのこと。

 なんだよ。
 そんなの買うときに言えよ。
 それに、2曲買ったのに、
 同時期に買ったから1回換算なのはおかしくない?

 間開けたら200円引きなのに、
 同時に買ったら100円引きにしかならないって。

 いや、まあ、100円とか300円程度で
 がたがた言いたくないんですけど、
 300円程度で300円以上のダマされた感を味わい、
 二度とアマゾンのMP3ショップなんかで購入なんてするもんか。


 と、思わせてしまうのは、いかがな物なんだろう。

・マヌケな話
 風呂屋に行ったら、下足箱の鍵を紛失してしまい、
 なんでも、すぐに開けたかったら有料。
 明日まで待てるなら無料で開けられるというので、
 明日まで待ちますと返答。

 ただ、帰るための靴が無い。
 どうすれば良いのだろうか。
 と聞くと、靴を貸してくれるという。

 出てきたのは、明らかに自分の足より二回りほど小さいクロックス。

 かかとを踏みつぶしつつ、帰宅。

 残念なことに、
 靴は大阪に全て持って行ってしまっているので、
 明日もこの靴。

 やれやれだぜ。


・空手バカボン
 ケラさんのツイッターより







 空手バカボンCD化きたわぁ。


 2013 /12 /13
・演劇
 ヨーロッパ企画という劇団の劇を見に行ったと思ったら、
 ヨーロッパ企画 イエティという、
 ヨーロッパ企画の人の何人かがやってる劇だった。

 まあ、面白かったので良いのですが。

 そもそも、ヨーロッパ企画が
 関西を中心に活動しているって事も知らずに
 チケットを取って、
 わざわざ関東で見ている辺り、
 なんか、
 適当だなあと思います。

 あ。
 靴は取り返した。


 2013 /12 /17
・ごとし
 というわけで、(何が?)
 大阪に帰って参りました&仕事スタートです。

 3週間も仕事サボっていたので、
 脳が付いていかないいかない(笑)。

・やっと
 カードとかそろってきた。

 週末免許取って、Tポイントカード再発行したら、
 それで終わりだな。

 やれやれ。

 もうそろそろ一月経つなんて、
 時間という物は速い物だなあ。

 次は何処に行こうかなあ。


 2013 /12 /18
・DICE
ヨリーさんお疲れ様です!休み時間は早く過ぎるものです。

DICE聴きました。
こんな風になるのかと鳥肌です。さすが、です。


 DICE、家にも届きました。
 いや、DICEというか、hideトリビュートね。

 楽隊はさすがだなあと。
 ボーカルはうーん。いや、3回聴いたらコレもアリか?

 4回目でこれしか無いような気がしてきた。
 洗脳完了(笑)。

 ところで、今年も橘高さん福袋やるみたいですね。
 今週末かあ。
 先週末だったらなあああああ。

 せめて22日だったらなあ。

・特撮情報も続々と






 マリリン・マラソン再録かあ。
 2月のライヴが、世界中のロックバンドが今夜もツアー! 冬も……
 だったのは、世界中のロックバンドが今夜も再録フラグだったんですね。
 さっきから俺の頭で流れているのは、
 世界中のラブソングが君をなんですけどね。

 遊星歯車機構・一点もの・ハンマーはトントンは新曲かしら。
 っていうか、曲名なのかこれは(笑)。

 そういや、中川翔子が、ヌイグルマーZフィギュアを受注生産するらしいが、
 売れるのかコレは。




 予約が入らないと受注生産すらされないのか……。


 2013 /12 /21
・ジュンスカ
 今日はジュンスカとの対バンかあ。

 つっても、ジュンスカよく知らないんですけどね。
 あの、(S)が昔意味解らなくて……
 ……今も解らないな。よく考えたら。

 


 2013 /12 /24
・筋少VS特撮
 筋少と特撮の対バンだと!?

 2月1日土曜日 赤坂BLITZかあ。
 行くか? 正気か?

 あと、アデイと北極星の二人やったみたいですね。
 今日。
 うらやましいなあ。

・クリスマスイヴなので
 交渉人真下正義を1人で見てます。
 交渉人真下正義は、
 2004年のクリスマスイヴに起きた事件の話なんですよ。

 あれから、もう9年経つんだなあ。

 劇中で登場するアイツが、
 踊る大捜査線 THE FINALでは、ああなっちゃうんだよなあ。
 とか思うと、ちょっと妙な気持ちになります。

 まあ、35歳のクリスマスイヴを一人で過ごすのも妙な気分になりますし、
 何となくコンビニで買った、
 ショートケーキとチョコレートケーキの詰め合わせに
 フォークが一本しか入ってないことも妙な気分になります。

勿論、2/1は赤坂来ますよね!?
楽しみだなぁ


 ぐぬぬ。

 よく考えたら、2/9大阪で特撮ライヴあるんだよね。
 あー、でも筋少か。ぐううう。


 そういや、ニンジャガイデンZに、ヌイグルマー出るらしい。
 なんと!?


 2013 /12 /25
・HOLY
HAVE A HOLY NIGHT,YOLY!


 I don't have a holy night.
 But,I have "the last holy war".
 I'm listening that.

 Start to die off...
 start to die off...
 start to die off......

 ......This is the limit.


 2013 /12 /26
・アルバム
YOLYさんこんにちわ
今年もそろそろ終わりですね
来年こそは筋肉少女帯のニューアルバムが出ると良いですね!


 来年こそは……って、出てるから、今年。
 いや、まあ、2曲以外は旧譜のセルフカバーですけどさ。
 カヴァーだけどDICEも出てるからぁ。
 あと、『こんにちわ』は『こんにちは』だからぁ。
 時間的に『こんにちは』より、『こんばんは』だけど。

 まあ、オリジナルフルアルバム出て欲しいとは思いますけどね。

 年始は特撮が活発化するからなあ。

 ライヴも行きたいけど……
 流石に東京は遠いよ。やっぱり。
 大阪に来年の早い内にライヴにくると言っていた、
 橘高さんの言葉を信じて、待つしか無いなあ。


 2013 /12 /28
・トキオ
昨日、会社の飲み会で飲み過ぎて、
げんなりしているYOLYです。

ゼルダ面白い。(脈絡なさすぎ)

今日、東京に帰るのですが、
だるいです。
東京遠い(笑)。

この前帰ったばかりなので、
新鮮味もないし、
今回は、新幹線で帰ろうと思っているので、
まだ、切符も買ってないのですよね。

いつもだと、飛行機やバスなので、
この時間迄にでないとダメってのがあるんですが、
今回は無い。
つまり……

……めんどい(笑)



あー、でももう12時かあ。
そろそろ行くかな。

・実家
 面倒くさがりながら帰ってきました。
 新幹線はビール飲んで爆睡でした。


 2013 /12 /31
・年末恒例俺ベスト10
 さて、年末恒例俺ベスト10だよ。

 しかし、毎年思うのだが、
 これ、需要あるのか?

 ……って、今更?
 今更なの? YOLY。
 あんたこれ、日記書き始めた1999年からやってるんだよ

 いや、でもさあ、1999年のそれは、ベスト100だったわけじゃん。
 当時確か、ネットで流行っていた、100の質問に対抗したんじゃないかな。
 普通のことやっても面白くないよなあと思って。
 ジョジョが1位だったんだなあ。
 ああ、この頃は、出来事ベスト10じゃなくて、
 今年俺が気に入ったモノベスト100だったんだなあ。

 2000年はやろうとしたけど、面倒くさくなったのかやって無くて、
 2001年はやろうとした形跡も無いなあ。
 あー。多分、この2年は塾講師のバイトをしていて、
 冬期講習とかやってたから、
 年末ギリギリまでバイトしてたし、
 年明け早々バイトしてたんで、やってないのかなあ。

 2002年は、筋少曲ベスト30と、モーニング娘。について思うこと30やってるなあ。
 酷いなあ。あややのアナルが見てみたいってなんだよ。
 この年は、社会人1年目で、毎日徹夜で仕事してた頃ですね。

 2003年は普通に、好きな物20と、出来事10
 ばあちゃんが他界したのが1位だったのか。
 相変わらず、年末なのに出社してるな俺。

 2004年はがんばってるなあ。
 物とか、出来事とか、色々10項目に対して、10個ずつ毎日書いてる。スゴイ。

 2005年は……ここからか。普通に出来事のみ
 1位は、無職になったこと。
 つっても、退職日は1月10日なので、厳密にはまだ無職じゃ無い。
 この後、1月末に就職決まって、3ヶ月無職やってたんだよなあ。
 懐かしいなあ。
 よく、次決まってないのに辞めたよなあ。

 2006年
 筋少復活……と思いきや、転職成功だった。
 この転職はまさに天職に巡り会えた訳で。
 まあ、その数年後辞めるとは思いませんでしたけど……。

 2007年。……あれ? 無い。

 2008年。筋少武道館を最前列で見た件。なるほど。
 はじめて、筋少サイトらしいな。

 2009年なし。無い年結構多いなあ。
 ……っと、12月31日&1月1日仕事してるな。
 1月1日社会人として働いたのは、この年が最初で最後かな。いまのところ。

 2010年。印度旅行。
 あー。行ったなあ。懐かしいなあ。

 2011年。地震。だよなあ。
 まあ、その影響もあって、
 いろいろあって会社辞めちゃったしねえ。
 大阪住むことになったしねえ。
 
 2012年。大阪一人暮らし。まあ、だよなあ。

 という感じで、14年間……
 ……じゅうよねんかん?
 そんなにこの日記書いてるの?

 あんれまあ。

 来年で15年?
 ふええ。

 というわけで、ベスト10。

 10位 婚活に行くも無残に散る。
 9位 大阪に来て、はじめて会いたいと言ってくれた
   筋少ファンの人(女性)に会って、
   これでこっちにも筋少ファンの友人が出来るなと思ったけど、
   なんだかんだあって、結局、友人は出来てない。
 8位 ピアノ教室に通い始める。が、友人は出来ず。
 7位 何か、異様に演劇見る。10個くらい見たんじゃないかしらん。
   (数えたら6個だった。まあ、でも多いな)
   ちなみに、年明けにも3個見る予定。なんなんだ(笑)。
 6位 はじめて、バーに行く。
   そういえば、半年くらい行ってないなあ。
 5位 あまちゃん、半沢直樹、泣くなはらちゃん、リーガルハイ、でたらめヒーローに号泣。
   個人的に好みのドラマが多かったなあ。
 4位 筋少カバーアルバム発売。特撮も一応1曲新曲リリース。
 3位 iPhone買う。
 2位 35歳になる。
 1位 スペイン旅行

・だから嫌いだよこんな日に出かけるの
今年も楽しませていただきました!
良いお年をー


 こちらこそ、
 みなさんに、たまにいただけるメールに勇気づけられています。
 今年は忙しかったこともあって、あまり更新出来ずにすみません。
 前の会社の時は、昼休みに会社から更新してたんですけど(笑)、
 今の会社は厳しくてね。
 まあ、“普通”とも言いますが。

 みなさま、良いお年を。
 そして、このメールをくれたあなた。
 来年が格別に良い年になりますように。

 それでは、2013年の営業。コレにて終了。


Back To Index 復活日記 筋少日記 静謐日記